_ 本屋の店員、洋服屋の店員、デパートの店員などいろいろ日頃接触する売り子さんたちがいるが、私が一番好きなのは山登り道具屋のお兄さんだ。得てして、シャイ。得てして、正直。得てして、誠実(かなり偏った見方なのだけど)。
今日、私の相手をしてくれたお兄さんは、もうほんとになんといっていいのかわからないが、すごくいい人だった。あいにく、私の欲しい色がなかったので、取り寄せになったのだけど、このお兄さんのところじゃないと買う意味はないというくらい、お兄さんはほんとにあれこれ比較分析を一緒にやってくれて、今回だけじゃなく、将来的な旅の計画も考慮したうえで勧めてくれた。最後の方には、もう勝手な妄想がどんどんとふくらみ、このお兄さんの得意技は絶対に地図の読み方とパッキングやと思い込み、危うく、愛宕山でも登りに行きませんか、などという言葉が出てきそうになるほどであった。あのお店、これからは絶対にひいきにしよう。総じて、店員さんのレベルが高い。
大学院に入ってからずっと同じ旅行代理店でチケットを買っているのだけど、そこのお兄さんもいい人だ。ぎりぎりまで私の旅程が確定するのを待ってくれる。いつも通っているカット屋のお姉さんもいい人。毎月行くようになった。ああなりたいという素敵な人。私の論文の主査の先生もいい人である。もうほんとにお世話になりました。いい人に囲まれて、悪い人間もだんだんによくなっていくのであればよいのだけど。そうであればいいなと思う。