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  1. 寝 (03-31)
  2. 雪見 (03-31)
  3. ラギ (03-31)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

01-03-2004 / Monday [長年日記]

_ うう〜ん、うん。わからんことが発生。何年かぶりかで工学部の友だちに電話して教えを乞うたのだが、(なんかえらいおっさんくさい声になってしもてまあ…)という余計な感想が頭の中を渦巻いてしまい、肝要なことがようわからんかったわけです。わかったのは、「postscriptにして、うんちゃらかんちゃら…」ということ。しかし、私はそのポストスクリプトということばの意味がわかっていないのである。あとがき?のことではなさそうだということはわかった。。。

_ 出欠の回答を送り、これで完了。修士のときの学位記は研究科が用意してくれた筒に仕舞ったのだけど、今度はどうするのだろう。自分で生協で買ってくるのだろうか。ま、それよりも先にしておかねばならぬことがあるぞ。

薄手の七分袖セーター、麻のシャツ、黒のパンツ。

お昼ご飯食べすぎで、胸が痛む。ずっと一人。研究室を独り占めできるのはうれしいが、たまには独り言を言わないと、私も置物になってしまいそうだ。本になってしまうことができるのなら、アラビアン・ナイトがいい。

_ 電車で一時間という距離が長いのか短いのか、それを長いと思うのか短いと思うかという動機付けが問題じゃないのかという結論に達して。凹んだ方がいいのか、たいしたことないと思った方がいいのか、それもやはり根拠のない確信のようなものに決定される。

ひとつ坂道を転がれば、止まるまで落ちるしかない。転がりつつ、平衡感覚を保つしかない。着地を決めようと思うのであれば。


02-03-2004 / Tuesday [長年日記]

_ たらいに乗ってやって来た仕事を、たらいに乗ってあちこち処理に回る。むう。

_ 朝から翻訳の下読み。ううーん。

いろいろとやらないといけないことがあるので、ちょっとたいへん。


03-03-2004 / Wednesday [長年日記]

_ お雛祭りだ。

お雛さんはたいてい、その所有者となる女の子の顔立ちに似たものが選ばれることが多いと思う。私のお雛さんは祖母が買ってくれたもの。しかしうちのお雛さんに限っていえば、所用者よりもはるかにきれいだ。「このようになって欲しい…」という祖母の願望が込められていたということに受け止めている。

おばあちゃんの家の匂いが懐かしいなあと思う。

_ やっぱり理系の人って、てきぱきしてるんだな〜、研究室もきれいだし…、と見習いたいんだけど無理。きれいに片づいた机ではどうも落ち着かない。いや、これは理系とか文系の違いとは関係ないのだろうけど。私ががさつなだけである。


04-03-2004 / Thursday [長年日記]

_ そういえば、電車でちょっとだけバーゼルにも足を伸ばしたのだけど、そこで絵はがきを買おうとして「オイロ」を出したら、「うちはオイロは使えないのよ」と言われた。大英帝国以外にもそんな国があるのか…と、驚きつつクレジットカードを使ってまで買うほどのものではなかったが、絵はがきを買ってしまった。その明細書が送られて来たのをみて、旅は終わってしまったのだな…としんみり思う。どんなときに寂しいかといえば、だらだらと放置しているバックパックをお風呂でざぶざぶあらって、庭に干して乾かして、防虫剤を放り込んで押し入れにしまうとき。使うことのなかった旅行保険の約款などをぽいっと捨ててしまうとき。使い切らなかった化粧水や乳液を日常生活の中で使い切ってしまったとき、など。鞄の底から1セントとか50セントが見つかると、うれしく思う。

_ 今発売中の最新の「河出ムック」は武田百合子特集だ。掲載されている写真の大部分は、全集にも収められているので、知っていたものがほとんどだったが、あいかわらず思うのは、なんて愛らしい表情の人かということだ。いかにも利発で聡明そうな子ども時代の写真そのままに大人になったようだ。泰淳さんと一緒に映っている写真では、あの無骨な文体の武田泰淳がちいさな男の子のような顔つきをしているのがよい。

そうか、百合子さんもベルリンの動物園に行ったのだなあ。あのゴリラの像はなんとなく見覚えがある。私もあのゴリラと一緒に写真を撮りたかったなと思った。

武田泰淳の『富士』、今度こそ、がんばって読み通したい。


05-03-2004 / Friday [長年日記]

_ 大概の本は、それを何処で買ったか覚えている。武田百合子の名前を知ったのはマリ・クレールで。あまりにも独特の日記だったので、すぐに記憶したのだと思う。ちょうど『砂の器』を映画館で見るという記述のある『日日雑記』。ほどなく、『富士日記』を読んだ。お正月中、繰り返し読んでいたようだから、年末頃だったのか。その頃は大きな街でウェイトレスのアルバイトをしていて、週末はたいてい9時頃に仕事が上がった。電車に乗る前に必ず、ソニープラザと紀伊國屋を覗いて帰ることにしていた(ソニプラって、そんな時間でも開いていたっけか)。『富士日記』は上・中・下と並んでいて、こういう時のつねで、中巻を手にとってぱらぱらとめくった。表紙見返しの著者近影を見る。私の好きなタイプのかわいらしい大人の女性が写っていた。その日は中巻を買い、翌週には下巻、最後に読んだのが上巻だった。

_ 河出のムックの中で、飼い犬だった犬のポコが死んでしまう場面は、飼い主の花さんが「『富士日記』のポコが死ぬ場面は読めない」と書いているのを読んだ。あの場面は飼い主でさえ、まともには読めないのだ。私は今までに自分が飼ったことのあるいろいろな動物の最期を思い出してしまって、やはり読めない。いろいろな人の武田百合子さんを語る文章が書かれていたけども、個人的には埴谷雄高のものが一番好きだ。淡々としたおかしみがちゃんと伝わってくる。(花さんは泰淳・百合子の娘さん;木村伊平衛賞受賞写真家)。

_ 日記文学とか手紙文学がわりと好きなのだが、白眉は『富士日記』と『あしながおじさん』だなと思う。


06-03-2004 / Saturday [長年日記]

_ 身軽でいたいなとおもうだけど、身の周りにものが多すぎる。一番多いのは本、次いでCDとか音楽関係、最後に洋服関係。よく無人島に一冊持って行くとしたらとか、一枚持って行くとしたらという質問があるが、私の場合、無人島に持って行くとしたら今ところ、なんとなく白川静先生の漢字辞書関係がいいなあと思っている。辞書好きはつとに知られているのだが、なんといっても新しいページの手触りと匂いがよい。そういうわけで、今、絶賛発売中の新しい辞書を欲しいなと思っている。装幀も白黒できれいだし。

_ 本棚の整理をしていて、笑ってしまった。『ベルリンの瞬間』とか『カフカのプラハ』とか。どちらもいつも目線の高さにあったのに、旅行に行く前は全然気がつかなかったみたい。二冊とも今みたいに寒い時期に、お気に入りの本屋で買ったもの。積ん読ではなく、本棚に並べたきり、読むのを忘れていた本のよう。何を考えていたのやら。平出隆は読み始めると止まらない。たそがれ清兵衛がコマーシャルになると、慌てて読みふけり、コマーシャルが終わっても気がつかないでいる。藤沢周平の原作を読んでいるからいいや…などと、もったいない時間の使い方。しかし、こんな中途半端な時間にしたことがいつまでも記憶に残ったりするもので、正座して本を読んだりするとつまらないものである。転がったり、なにかしながら読むのが一番好き。もちろん、そんなことをする余地のない読書の時間に溺れることもある。明日も本棚の整理をしよう。何が出てくるかわかったものではない。


07-03-2004 / Sunday [長年日記]

_ 今日の日曜美術館(NHK)は「岩崎ちひろ」だった。亡くなる前年に出版された、ベトナム戦争の中のこどもたちを描いた絵本を手がかりに、石坂啓がゲストで解説する内容。ほんとにこどもをちゃんと見ていた人なのだな、と改めて思った。

終戦の翌日から認められた日記の手蹟がものすごくきれいだったことが、印象に残った。というのも、そのあとに筆を手にする写真が映ったのだけど、これが左利きだったから。当時のことだから、日常的な鉛筆書きは右手を使っていたのだろうけど、絵を描くのは左手だったのだろうなと思う。私の母も、筆とお箸は右手を使うが、包丁、お針、庭仕事なんかはみんな左手だ。私はそろばんだけ右手で、あとは左手遣い。今や「そろばん」も死語となっているかもしれないが、読み上げ算のときに「御破算でねがいましてーはー」をやる一方、左手でするすると答えを帳面に書き取る余裕があったので、昇級試験の時は得をしたものであった。まだ昭和だったころの話なのだけど、日曜美術館を見ながらそんなことを思い出していたので、急にそろばんを使いたくなったりして、番組途中で押し入れ探険の旅に出てしまい、ふと「あれ、なんでこんなことをしているのか?」と、久しぶりに自分のことをあきれてしまった。

_ 鼻うがいは密かにまだ続行中。今では塩加減もすっかり慣れたのだけど、ときどきやはり溺れそうになる。もしほんとに死んじゃったら死因は窒息死なのだろうか、それとも溺死なのだろうか。どちらでもいいのだけど、ふとした瞬間に俯いたりすると鼻の中に残っていた水が静かに音もなく流れ出てくるのが困るので、終日家に居るときか、夜お風呂に入る前にしかできない儀式。わりとくせになってしまっているのかもしれない。


08-03-2004 / Monday [長年日記]

_ いや〜。数日間、地下潜行していたので、久々に地上に出るとやること山積みで、ハイテンションの寝袋です。信じられない勢いで書類作りまくり。このテンションで某件の方も片づけちまいたいところであります。以上。


09-03-2004 / Tuesday [長年日記]

_ 春は別れの季節と言ってしまえば寂しくなるけど、それぞれの旅立ちの時といえばそう寂しくはないか。お稽古の先生が今タームが最後だとのこと。結構、相性もよかったので、次もこの先生だったらよかったのになと思っていただけにちょっと寂しい。でもまた偶然に会う機会もあるだろうし、これっきりということはないだろう。とてもいい人柄で、教え方も上手かった。こういう先生になりたいなと思ったりしたものである。つまり、よいところをどんどんと伸ばしていくという方針で、全面肯定の教え方。だめだめ、というのは簡単だけど、その逆はやっぱりなかなか難しい。ただおだてればよいものでもないし。来週は先生とお食事会。またみんなで会いたいな。この一年、このお稽古がなかったら、もっともっと煮詰まっていたかもしれないのだけど、ちょうどよい刺激でがんばって通った甲斐があった。春学期はどうするかまだ決めていないけど、また新しい出会いがあると思えばいいのかな。


15-03-2004 / Monday [長年日記]

_ 何でも形からということで。

紅白饅頭を注文したりして。袴も穿くし、写真館で記念撮影する予約も入れた。形式的なことをすべて踏襲することこそが、○×研究者たる所以なのである。あとはお天気がよかったらいいなあと思うのみである。


16-03-2004 / Tuesday [長年日記]

_ お稽古最終日で、途中から場所を近所のレストラン・バーに移す。先生は昨日は明け方までパーティーだったとかでお疲れの様子だったが、「また会おう!」と和やかに別れた。タクシーで駅まで走り、駅からタクシーで。いい友だちがたくさんできて、それがとても楽しかった。またみんなで会いたいな(これ、月曜日の話)。

_ 最終講義の準備で花屋とかレストランとかで、小僧も走り回るのであった。値切るの、やっぱり上手い。交渉事だけはできる。ほめられる。いや、褒め称えられる。あんまりうれしいわけではないけど、他にいいところがないから、うれしい。

いまだドイツ・ブームは冷めやらず、『アウステルリッツ』なんて、買っちゃった。一緒に買ったのが、『噂の真相 休刊号』で、バランスを取ったというのか。そのうち『舞姫』も読んだりするんじゃなかろうかとさえ思う。森林太郎の墓参りにも行ったことあったっけ。あ、そういや下地はあって、一昨年、夢中で読んでいたマンガは『モンスター』だった。これは舞台がドイツだった。

_ 今日の夕方の空はとっても素敵な色でした。ふわっとした夕焼け色というのか。だからというわけではないのですが、近沢レースとかナラ・カミとかローラとか覗いて帰ってきた。幸福感一杯です。きれいなものとかかわいいものを見ているとなぜこんなにしあわせになるのでしょうか。そういや、うさぎ型小物入れとかうさぎの刺繍入りバッグとかを売っているお店に入った瞬間、もう我を忘れてアリスの気分になったものでした。うさぎって、やっぱりかわいい(クマも蝸牛も好きなんだけど)。結局買ったのはひどく現実的に、近沢レースで「ちり紙入れ」。お母ちゃんの分も買った。地下でチーズ(ゴーダとレッドチェダー)を買う。とかいいつつ、電車の中で『噂の真相』を読んで帰ってきた。さらに現実的。帰ってすぐ、鼻うがい。またさらに現実的。


17-03-2004 / Wednesday [長年日記]

_ なんか、はてなに捕捉されなくなっていますが、深く静かに潜行中。

_ というわけで好きなことを書くと、ハンカチを買うのが好きなのです。今一番欲しいのは、総刺繍のコットンハンカチで、実は千円。これはハンカチとしては平均的な値段だと思うのでありますが、いかんせん、総刺繍。手洗い必至だし、スパゲティ・ボロネーズとか、デスペラートなんどを食べて口をぬぐったりした日には(普通、ハンカチでそんなことしませんが)、目も当てられない結末が予想されます。というわけで、この頃は手頃な500円のミニタオルを買うことが多い。しかしこれもイカすデザインとか色のものにはなかなか出会えないわけで、その焦燥感がハンカチ売り場見学を止めさせられなくしているのではないかと思うのです。これだというデザインに出会ったら、とてもうれしくて、しばらくはそのタオルばかり使うことになり、あっという間に外では使えないようにくたってしまいます。それで、結局、好きなデザインのは大事に大事に使うようになるのですが、気がつくとタンスの奥深くに仕舞われていて、もうそのデザインがどうも自分の好みではなくなっている、ということがままあります。と考えると、やはり、好きなデザインのものは、もう存分に堪能してしまう方がいいのだろうし、また、飽きのこないシンプルなデザインのどんな環境でも使えるハンカチやミニタオルを買うべきなのでしょう。というわけで、総刺繍のコットンハンカチはたとえケチャップがはねたり、お醤油が滲んでも、やっぱり持っていたいなぁ…と思う対象であり、今日、帰りに買ってしまおうかなと考えています。たかがハンカチなのですが、気分をもり立ててくれる重要な役割が感じられるなあと思うのでした。

(ハンカチ日記)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 雪見 [ほんとだ。アンテナでは更新されてないことになってますね。 ハンカチって人からもらったものを延々使ってることが多いで..]

_  [小確幸です、私にとっても(笑)。 あと青色のインクのボールペンもその対象なのです。太書きのボールペンなら、 インクが..]


19-03-2004 / Friday [長年日記]

_ この頃、ずっとおなじものを毎日お昼に食べていたので、今日は久しぶりに違うものを食べてみた。サンドイッチと豆餅。いくらなんでも無茶な組み合わせだ。しかし、どちらもものすごくおいしかった。

正絹の小さな風呂敷一枚買う。匂い袋はいただいた。

今日の最終講義二本立ては、ものすごく面白かった。研究って、すっご〜い!じゃなくて、やっぱり、まったく異分野の人間にも「あら、これはおもしろい!」って、思わせたものが勝ちなのだと思った。私の友だちの中では唯一、無機的なものを相手にしている友だちの話は、私にはまったく同じ日本語を話しているとは思えないほどのわからなさなのだけど、中途半端にわかっているようなところのある同業者の話よりもおもしろいと思うときがある。

_ 誰それと誰ソレが付き合っている〜という話題で久しぶりに盛り上がってしまったのだが、びっくりする組み合わせがひとつあった。といっても、私が驚いたのは組み合わせの妙に対してというよりも、そのことが「世間的には知られた事実」であったということ。世事からいかに遠ざかっていたかという、己のノー天気さを認識したのであった。知っていても知らなくても、どうということはないことなのだけど、やっぱり噂社会だなあ…ということを実感した。あることないこと、みんな言っているしなあ。暇なのか、みなさん。今日みたいな会に出席するとグルーピングの多様性を目の当たりにして、やっぱり群れないことには群れが見えないのかなあ…なんてことを思ったりもする。


20-03-2004 / Saturday [長年日記]

_ 気怠い。

だましだまし使っていたマウスがついにダメになったので、慌てて小雨の中、買いに行く。交換して思ったこと。「マウスって、こんなに速く動くものだったのか!」ということ。

速すぎて、視力が追いつかないくらいなので、速度を最遅に設定しても前のよりも速い。前のは後期課程の一年目に買ったパソコンについていたもので、ボールが中に入っているもの。なので7年前に買ったものなのだけど、それはマウスの寿命としては長い部類なのかな。

あと、知っている人は知っているのですが、タイピングが結構速い部類です(トラちゃんよりは遅い)。undergradのときに、どういうわけか英会話の講義が当時としては超最新鋭の内容で、「パソコンを使って英作文をする」でした。MS-DOSの画面でディレクトリを指定された階層に作って、そこに指定された内容の英作文を放り込んでおかないと、いくら文法的に間違っていなくても「ダメ」なのであった。また、余計なディレクトリを間違って作ったりしたら、それもまたきれいに削除しておかねばならなかった。また、英作文はいちいちノートに書きながらやるのではなく、まずモニター上で書きながら、頭の中で考えつつやること…という指示もついていた。今、DOS画面の使い方、ディレクトリの変え方も覚えていませんが、そのときに講義開始前に10分間必修だったタイピング練習の効果だけはあったみたい。というのも、英語も聴き取れない、英作文もできない、MS-DOSのコマンドも覚えられない私は、タイピングくらいしかできるのがなかったのでした。

お彼岸のお団子を食べて、ごろごろする。

_ 最近、読んでいた日記がどんどんなくなっていって、ちょっと寂しい。お引っ越しだけされた方もこの3月は多かった。なので私も…とか思ってみても、この頃は新しいデザインとか考えるのが億劫になっていて。またそういうのが楽しいと思う日が来るかもしれないのだけど。ずっと好きだったことが、すこーんとイヤになってしまう瞬間というのがやっぱりあるのだなあと思う。今、そのすこーんという「いやいやえん」な気持ちが○×と▲◇関係に生じていて、わたしゃどうすりゃええのだ…と、ちょっとお疲れ気味になっています。一人だけ盛り上がっている状況が長く続きすぎたので、なんか寂しくなっているだけなんだろうけど。

_ スコーン、これは相変わらず、おいしいと思う。先月の下旬に友だちと食べた紅茶やさんのスコーンは、ほんとにおいしかったなあ…。あとケーキも。もう巨大な二等辺三角形の上に、こぼれ落ちんばかりにベリー類が乗っかっていて、ため息がでるほどにおいしいケーキでした。遠いから滅多に行けないのですが、お近くの方はぜひいらしてみてください。ここ、サンドイッチもおいしい。一人で行っても楽しいお店って、貴重です。


21-03-2004 / Sunday [長年日記]

_ パソコンの時計では、21日。おめでと。

_ マウス、まだ使い慣れなくて。ただ、机の上にはしっくり来る色。でもケーブルの色がきらいだ。マウスの形とか色はいろいろ多彩なのに、なぜケーブルの色は選べないのだろうかと。あとなぜウィンドゥズ関係のアップデートはIEでしかできないのかと。個人的にはNNとOPERAのふたつが合わさったら、(私にとっては)最高のブラウザなのだけど、IEは削除しちゃいかんらしいからやむなく置いている。何が嫌いって?使いにくいことの他に理由はない。OPERAの機能で好きなのは「Paste and Go」。

マウス買いに行ったついでに、マジョルカのシャドウ、ふたつ買う。はあ。やんないといけないこと、全然進まず。気になっていることを問い詰めて、それで結論が得られるのであれば、そうしたいけど。そういう雰囲気じゃない。わざわざ壊すのもどうかと思うし。音楽聴くのさえ、しんどいときがある。

_ 午後から某所。バーゲンのスカート買って、(大人用)ローファー買って。昨日は弟と電話越しに言い合い。親戚づきあいって、むずかしいもんだ。

あの弟が室内犬を飼っているとのこと。ぜんそくの弟が、ひゅーひゅーと喉を鳴らして正座している姿が目に浮かんだ。

スカートははあ…。私、絶対に太りすぎている。501がまたはけるようになる日が来るとはとても思えず。ローファーにアニエスのボーダーを合わせて、それだけで楽しかった頃が懐かしい。517でずっと体型カバーしてきたのだけど、これももう限界が来てしまった。さびし。ただの大人ローファーではつまらないので、オーロラシューズのチャイニーズ・シューズも注文した。例によって、靴は年間2足しか買わないことにしているので、今年の靴はもうこれでおしまい。


22-03-2004 / Monday [長年日記]

_ はあー。朝からばたばた。車を借りてきてもらって本部と周縁をえっちらおっちら。で、色仕掛けで特別に○×を▲□にしてもらえることになった。褪色しているんだけど、今日は雨降りだから、あんまりよく見えないのだよね、よかった。

で、あとは明日、晴れますやうにと願うばかりだ。


24-03-2004 / Wednesday [長年日記]

_ わーい♪やっとこさ、ほんとにいただきました。じ〜っと自分の名前が呼ばれるまで座っている間、今までの調査のこととかあれこれ走馬燈のように思い出していました。自分の名前が呼ばれて壇上に上がったときは、急にキンチョウして総長に目礼したかどうかも覚えてなくて、次の瞬間には、学位記をくるくるまるめるのに、たいへん手間取っていました。

母と伯母とお茶して、写真館で記念写真をお願いして、研究室に戻って紅白饅頭を図書室や編集室、その他もろもろのお世話になった方々へお配りして、着物やさんへ戻りました。夜ご飯は先斗町でいろんなおいしいものをたくさん食べました。なんだかぼぅ〜っとしていますが、体が軽くなったような気がします。

今日はもう普段の日。もうひとつの最終講義の準備に走り回り、間にUNIXさんのところへ行ってファイル変換をお願いして、まだしばらくわらわら。でも、これからは次の新しいことにとりかからないと。

ってなわけで、蝸牛はようやく脱皮して(なめくじになるのか?)、寝袋生活からも脱皮して、また新しい生活を始めようとしています。ようやく盆と正月が来たような気がします。なにしろ、提出してからの修正が長かったので。これでようやく春。

ああー。春なんだな。


25-03-2004 / Thursday [長年日記]

_ Xie-xie♪

_ 今日はまた少し寒い日。

デジタルカメラって、やはり電池がすぐに切れちゃうのが難点だ。

_ ようやく落ち着いたので、研究室の片づけに着手。といっても、本格的にばさばさ書類を捨てていく前に、まず、写真関係だけでもひっぱり出さないといけない。もうフィルムが今どこにどう入っているのか、わからなくなっている状態。机の上の汚さにおいては、明らかに所属していたゼミの系譜を引いている。


26-03-2004 / Friday [長年日記]

_ 久々に帰国した人と、近所の人びとを含めて、夕べは遅くまで飲む。といっても私はコーラ。さすがに疲れて。タクシーで帰宅する。

_ 音楽なんて、全然ききたくないやい!という時が時々あって、今はちょうどそんなかんじ。昔から、何かしながら音楽を聴くことは少なかったのでとくに問題があるわけではないが、こういう波って、いったいどういう種類のものなのだろうか。この頃、コーヒーも、全然飲まなくなった。数日前に一瞬、コーヒーのよい香りに誘われて発作的に飲みたくなったものの、店先を通り過ぎればすぐにそういう気持ちも消えてしまった。昨日、またその発作に襲われたのでスターバックスに入ったものの、頼んだものはいつものチャイ・ラテ。なんなのだ。

_ ドイツのコーヒーは、酸っぱくなくて、深煎りで、とてもおいしかった。今でも強烈に記憶に残されているのは、南の街で吹雪の日に飲んだポット・サービスのコーヒー。シュバルツバルトと一緒にいただいた。あれはもうすばらしい喫茶店だった。たった一人のおばさんウェイトレスさんの采配ぶり、常連客とのやりとり、老婦人二人組が、私でももてあますような巨大な二等辺三角形をぺろりと食べ終えるのを観察しながら、ときどき、隅っこの席でテーブル越しに抱き合って接吻している中年のカップルを眺めていた。日々、断片化する記憶の中で、この日の思い出はコーヒーの香りとともにときどきふと甦ってくる。

いつかおとなになったら、私もテーブル越しに抱き合って、接吻してみたいな…と本気で思ったりしながら吹雪の街に飛び出した。


27-03-2004 / Saturday [長年日記]

_ ゆっくり目に起きて、ひさびさの朝寝。今回のNHKの朝の連続ドラマは始まった当初を除けば、ほとんど欠かさずに観てきた。旅行に行っていたときも、HDDに録画していたくらい。とにかく明るくて、おもしろくて、健康的なドラマだったから、観るのが楽しみだった。岸谷五朗の大阪弁がちょっと下手くそだったけど、主人公の女の子はほぼ完璧な大阪弁だったし、違和感の残る人も多少いたけど、それはもう仕方がないなと思える程度であった。

我が家は、私の小さいときからずっと朝はパン食である。小柄な両親は、子どもだけは大きくなるようにと「外国人みたいに朝はパンとミルクにすれば、大きくなるのではないか」と考えたのだという。結果的に、私も弟も、身長は完全に両親を越えて、無事に育った。ま、これがパン食と関係あるのかどうかは不明だけど。

着物を着てちょっと高い草履を履くと、いつもよりも目線が高くて、とても新鮮な気持ちがした。今、反省しているのは、ちょっとがばがばと早足で歩きすぎたこと。もっとしずしずと歩けばよかった。

をを、あと、袴って、スカートなんだ!ほんとの筒。自分が剣道部だったので、袴といえば、それは筒状ではなく、ちゃんと中がふたつに分かれているものしか想像していなかったので、着付けの時にびっくりした。衣装選びに行ったときには、私の袴はまだ仕立て上がったばかりで、服の上から当ててみただけだったので。学部の卒業の時からずっと最後まで着物は着んとこっ!と思っていたので、今まで知らなかったというわけ。学位があってもまだまだ知らないことはたくさんあるのだ。生涯、勉強です。

_ 思いがけない人からお祝いをいただいたり、宴会を開いてもらったりして、うれしいなと素直に思っている。今回は500人以上が同時に学位授与されたという話をしたら、「ありがたみも、価値もないねえ」と言われたのだけど、500分の1の学位じゃなくて、500とおりの道程を経てたどり着いた結果だと思った。それからまた500とおりの次の道標を目指していくのだと思った。

来週はゼミで集まる。名目は別のところにあるらしいが、実質的にはお祝いしてくれるのだそう。いっひっひ(笑)。


28-03-2004 / Sunday [長年日記]

_ 夕方、書類書きをしていたら、電話で呼び出されて、ご飯。そのあと、なんと、数年ぶりのカラオケへ。いやー、もう知っている歌が古すぎて、また、みんなが歌う歌が新しすぎて、わけがわからない展開になった。私が歌った歌のラインナップは、以下に。

なごり雪(古)/Camera!Camera!Camera!(古)/卒業(斉藤由貴)(一応卒業したばっかりなので)/赤いスイートピー(古)/そよ風の誘惑(古:オリビア・ニュートン・ジョン!)/Whatever(Oasis:新しいんだか、古いんだか…)/赤いタンバリン(ブランキー・ジェット・シティ、でも古い)/カンナ8号線(古)。。。

というか、なぜみんなそんなに新しい歌を歌えるのか?どこで学習するのか?尋ねたら、「火曜サスペンス劇場」のサントラとかがあるらしいですね。世の中のことを知らなさすぎるような気がする今日この頃です。

_ お天気がよくて気持ちいいなあー。お布団、干した。窓、全開。冬も好きなんだけど、春もやっぱりいいなと思います。

_ トラックバックって、なんなのだろう。。音楽日記の編集画面で、初めてみたのだけど、「トラックバックを送信」とクリックするとどうなるのだろう?なぞ。なので、ちょっと置いておこう。


29-03-2004 / Monday [長年日記]

_ なんか知らんがやはり疲れている。。遊びすぎ。

河堤の桜並木、五分咲きくらいになっていた。今日は夕方、のんびりと歩いて帰ろう。そう思うと、いやな仕事も速く片づけて仕舞わないとという気分になる。室内の方が寒く、外に出ると半袖セーターの腕の部分が心地よい。

しかし机汚いなあ。。。仕事のできない人の机って、こんな感じなんだろうなと思います。どこになにがあるのか、本人が一番わかっていない。

_ 気合いを入れて机の上を片づけ、ぞうきんがけもしました。見違えるほどに可視的表面積が広くなりました。こういうのは、一気に片づけるのがよいのだな。

あと、学位記のコピーも取った。学位記はよくなくすそうで、主査先生からは額装するように言われた。先生は「そうしたら、なくさへんのや」とおっしゃったが、今、ご自分の学位記がどこにあるかは不明なのだそうだ。。。

_ 百貨店にて現金で買ったら10%引きという言葉に踊らされたわけではないのだけど、春からの仕事服をば購入。昨日、友だちとご飯を食べているときに、どんな服を着ていけばいいのかと尋ねたところ、「ちゃんとした服」という解を得た。しかるに、それはどのようのものかと尋ねたら、「襟がついていて、ボタンが付いている服」という。なんだか、某国でえらい人に会うときみたいな服みたい…。靴も、ポップな靴ではいかんのだそうだ。いろいろ、物いり。


30-03-2004 / Tuesday [長年日記]

_ 宝塚音楽学校の合格発表のニュースをテレビでみる。ヒトゴトではあるが、うれしいだろうなあと激しく共感。合格した人は、とてつもない苦労をしてきたのだろうなあ。これからはさらに苦労するのだろうけど、楽しいことに少しずつ近づいていくわけでもある。みんな元気に卒業できるといいねえ。

_ あくまでも儀礼的に、「このたびはどうもありがとうございました。今度また、ゆっくりご飯でも…」って、書くことないですか?儀礼的と切り捨てるほど他人行儀な間柄ではないけど、かといってそれほど親密ではない相手がいたとして、そんなことをメールに書いたらですね、「申し訳ないが、僕には彼女がいるのでできません」という返事が来ました。。。

私だったらですね、多分、こんなふうに書くんじゃないかと思います。「そうですね、今度、僕の彼女も一緒にどうでしょう…」。あるいは簡単に、「そうですね、またぜひ」。思いもしなかったお返事にちょっと面食らった。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [ども。めちゃ参考になりました。そうなんだあ・・。もしも「今度ゆっくりお話を」が「うふふ、わたしってあなたにほの字なの..]

_ 雪見 [うーん。「ご飯」というのでそういう発想になったのでしょうか。 わたしは男性に「今度ご飯でも」と言ったことはないなぁ。..]

_  [ラギちゃん…なつかしすぎます!ご飯食べに行きましょうの解釈が「あなたのこと好きなの」に置換されてしまったら、 私もと..]


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