_ 近況。
雨のメーデーということで、万国の労働者のみなさんはどうしておられるのだろうか。
4月は全然、休みが取れずに過ぎ去ってしまったかんじ(研究活動はゼロ)。ろくにお花見もできなかった。よいことなしなのであるが、でも5月だし、気を取り直してがんばろうとか思ったりもする。そんなかんじです。
_ 今日はとても生産的に過ごしたので、書いておきます。
衣替えをした/自転車で、普段行かないところに行ってみた/長らく別室にて待機させていたステレオを復活させた/弟に電話した/庭の草むしりをした(少し)/キュウリの浅漬けを作った
非常勤のための勉強をしようと思ったのだけど、頭が痛くなったのでやめた。そんなかんじでした。
_ さわやかな一日だった。朝、目を覚ましたとき、ウグイスが窓辺で鳴いているのを聞いた。
ゆっくり目に家を出る。ロクシタンで石けんを補充、2週間ほどまえから狙っていたスカートを無事に納め、デパ地下でローストビーフサラダ。歩いて、河原の柳の木の下へ。ここは私の場所だ。ときどき音を立てて流れる疎水と、岸辺の緑を見ながらお昼ごはんにした。サラダにはポテトサラダとグリーンサラダがたくさん入っているので、これだけでお腹が一杯になる。ゆっくり食べて、ときどき遠くの山にも目を遣って、遠近法の緑に浸る。飛び石伝いに川を渡り、岸辺を歩いていたら、お弁当を食べていた留学生の友だちに会う。ベンチに腰掛けてしばらく一緒におしゃべり。いろいろたいへんだな。研究室に行こうとしたら、図書館の裏で静かにジャスミンが芳香を放っているのを発見。蔓性の茎をいくつか手折り、4月からの新しい場所にある花器の中に放り込んだ。ラベンダーの石けんはセロハンを少し破いて、ロッカーに入れた。ヴァーベナの香りのものは、ほぼ私しか使わない洗面所に置いた。ワイルドローズは、鞄の中へ。なわばりを確認する動物のようだ。ややこしい頼まれ仕事を無事に片付けて、夕日が落ちる頃、家路についた。懐かしい音と懐かしい声に向かい合って、一日が終わった。一年で一日だけの私の日。毎年、素晴らしい特別の日。
_ 河原でお弁当を食べていたら、とんびが突然、後ろから急降下してきたみたいで、あっさりとお弁当を奪われてしまいました。ものすごく上手に。くやしいとか怖かったとかそういうのよりも、なんて上手なんだろうと、たいへん感動してしまった。これがカラスだったら、意味もなく、腹立たしいだけだったと思うけど、とんびはひじょうに上品に、熟練した掏摸師みたいに私のお弁当箱を、くわえていったのです。とんびにあぶらあげを奪われた私でした。
ちなみに私はそのとき、お茶を飲もうと思って、お弁当箱を持った右手を、ちょっと体の横に向かって、差し出していたのでした。ちゃんとお弁当箱を膝の上に置いておけばよかったのに。そう思ったら、ちょっと悔しくなってきました。お弁当箱のふたは、なんだか無意味な哲学上の存在のように、お箸と共に残されました。お箸はたまたま割り箸だったし、ふたは役割がなくなりましたので、あっさりと河原のゴミ箱に捨ててきました。どことなく腑に落ちない思いがしましたが、やっぱりとんびの勝ち。
_ ブリラン [箱ごと持っていかれたのですか! 私も以前、浜辺でお弁当食べていた際、とんびに背後からやられましたが、 ああいう瞬間っ..]
_ 雪見 [っていうか、とんびに負けないよう大事なお弁当はちゃんと守ってくださいよー<お二人さん]
_ ね [底の深いのではなくて、わりと薄いタッパーだったので、くわえていけたのでしょうねえ。 確かに、ほんとに何が起こったか瞬..]