_ そういえば大騒ぎの末にやっとビザも出た。ほんとうに待たされた。このまま出なければ国内旅行はできないし、疲れたからちょっとホテルへなんてことも不可能である。絶望的な気分になっていたところで、やっと出たので、ほんとうに祝杯を上げた。長かった。
子どもはといえば、インターナショナルスクールの1年生。編入当初、某国での英語学習がまったく意味のないものであったようで、前の学校からのレターを読んだだけで、「かような英語を書くような人から学んだ英語では、テストしなくても程度が知れています」と言い放たれ、学力が追いつかないというのでESL(English as the Second Language Class)に入っていた。ところが、まあ、仕方がないんだけど、なんと今学期は落第。次の学期ももう一度、ESLで勉強し直し、と言われたのであった。つまり、原級復帰どころか、もう一度、特別クラスでがんばって、それからまた一年生に編入できるかどうかをみましょう、ということ。
子どもは月水金の放課後は、別のところにある英語学校に通学している。こちらはマンツーマンで一時間。最初はまったくお金の無駄!というかんじだったのだけど、最近、新しい先生に変わってから、ぐんぐんとできるようになってきた(あくまでも本人比ですが)。こちらの先生は、「とても飲み込みが早い子です。でもスペルがいい加減だから、そこはお母さんがしっかりと見てね」と。そういうわけで、おしりを叩きながら英語の宿題をさせている。これが親子ともに結構辛いのだけど、まあ、がんばれ!と励ましています。
アパートの裏は、平屋の家があって、その向こうは隣りにあるコンドミニアムの広大な駐車場である。その向こうは警察の敷地ということもあって、わりと広々とした景色が広がっている。その裏の平屋の屋根と、その隣の家の屋根のちょっとずれて重なり合ったところで、ネコが子どもを生んだ。それが1ヶ月ほど前のこと。4人きょうだいのネコたちが、このごろお母さんネコと一緒に屋根の上を散歩するようになった。ネコたちはみんな模様が違う。わたしは割と前からネコたちの存在に気がついていたので、子どもにも話していたのだが、子どもはまだ一度も見たことがなかった。ある日、わたしが台所で水仕事をしていると、どこからか小さい子どもの声で、一所懸命にネコに話しかけているのが聞こえてきた。台所の裏に接しているのは、複雑な場所に建っている西欧人の家である。お父さんはロマンス語を話していて、お母さんはこちらの人。子どもはこちらのことばを話しているのしか聞いたことがないのだけど、お父さんが一所懸命にロマンス語で話しかけているから、きっとどちらもできるのだろうと思う。その子どもがネコに話しかけているんだろうと思っていた。ところが、聞くともなく聞いていると、子どもの声が、はろー、きゃっと、ふわっつゆあねいむ?あいあむ、◯◯ちゃん、はろー、はうあーゆー?と言っている!あらなんと、これはうちの子だったのか!とびっくり。そのまま聞いていると、まあなんとかかんとか英語が使えるようになったんだなーと、大いに感心する程ペラペラと話しているではないか。からかったりしたら、すぐに気分を悪くするので、とにかくできるだけ長く聞き耳を立てることにした。ネコの子たちも、やっとうちの子を認識してくれたようで、興味深げにじっと子どもの様子を見つめていた。ネコと子ども、どちらが先におとなになるだろう。
_ 最近、お好み焼きをよく作る。野菜を手っ取り早く食べるためでもあるけれど、いろいろと工夫をこらすことができるところがよい。このところ気に入っているのは、キャベツ、ネギのほかには、シーチキン、干しエビを入れるの。干しエビはこちらではさほど高くないので、どばっと入れている。これでカルシウムOK。そしてもし冷蔵庫にあれば、大量のしそを千切りにしたものも入れる。こってりさっぱり、というのか、ちょっとしたバリエーションでおいしく食べられる。紅しょうがが手に入りにくいからというのもある。それだったら30円くらいでザクザクと買えるシソをいれようとなったのだ。塩分のとりすぎにならないよう、ソース類は控えめ。おいしい。子どものお弁当にもよく入れる。
_ この頃、よく夢を見るようになった。あるいは正確には、起きても覚えているというのだろうか。ざっと最近見た夢を書いてみると、某国の大学での教え子と一緒に滝登りをしている夢/水がとにかくキラキラときれいだった、ボートで川を上る夢/濁流で茶色の川だったのだけど、気持ちはとても楽しかったもの、跳ぶ?あるいは飛ぶ夢/三段跳びのようにポーンポーンポーンと跳んだら、三回目で体がふわっと浮き上がり、もうちょっと遠くへ、もう少しだけ飛びたいと思いながら、低空ながらも自分の意思で飛び続ける夢/楽しかった!、焼き魚の夢/いろいろなおいしそうな焼き魚が並んでいる屋台を楽しそうに歩き回る夢/でも食べなかったんだな…
調べてみたりすると、どれも悪い夢ではないらしい。なにかよいことがるといいなー。