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  1. ね (08-23)
  2. 雪見 (08-23)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

20-08-2004 / Friday [長年日記]

_ お店のドアの取っ手のところに、push または pull と書かれていると、一瞬、どっちだったか…と混乱する。「押す」または「引く」とあれば大丈夫。しかしこれが、「推」と「拉」だと、どちらも「手偏」なので、ぼそぼそと(僧は敲く、月下の門)を唱える。それでああそうか、と納得する。

そんなところをずっとうろうろしていたので、トラ子女史とゆうべも近所の料理屋で夕食を終えて店を出るとき、混乱してしまい笑われた。タクシーを止めるときの手の出し方とか、発言したいときの手のあげ方とか、道ですれ違った人と目があって笑うとか、身体言語はなかなか切り替わらない。そのうち日本仕様に戻るのだが、そうなる頃にまた、身体言語の異なる場所へ行く。口から出てくる言葉よりも、そういう言語を自然に使っているときの方が、よりその場所になじんでいるような気持ちになりやすいのかもしれない。

_ 日本は暑すぎるという結論に達した夏でした。


22-08-2004 / Sunday [長年日記]

_ 7月の終わりに届いていた『エマ』と『エマ・ヴィクトリアン・ガイド』を一気に読む。2年前くらいに、一気に『モンスター』を読んだことがあったのだけど、それ以来だな、こんなに一気にマンガを読むなんて。感想はというと、私はとても好き。歴史に詳しい人や、イギリスに詳しい人が読めば、また違う感想があるのかもしれないけど、エマの素朴でいて一番大切にしたいものがなんだかわかっているところがとても好感が持てる。身分の違いという一筋縄ではどうにもならないものに対しては、そういうしっかりとした気持ちが一番大事なのかもしれないなと思った。

『エマ』はヴィクトリア時代のイギリスを舞台にしたメイドさんと、上流階級のお坊ちゃんウィリアムの恋愛物語。

登場人物の中では、ウィリアムのお母さんオーレリアさんが好き。訳あって、ウィリアムの父親とは別居している。このお母さんが今後のエマとウィリアムの恋の行方に関わってくるのだろう。もちろん、よい方向に。

_ オリンピックをほとんど初めて真剣にテレビで見る。谷さんの優勝の時は、某国のホテルでトラ子女史と一緒に顔にパックをしているときに見た。BBCで見たのかなあ。ふたりとも柔道のことは全然わからないので、いつのまにか勝っていたね…などと話し合った。パックしたあと私はすぐに寝てしまった。

末続さんの走り方に注目するようにという指導があったので、昨日は3時頃からスタンバイ。走るのが驚異的に遅かった私としては(ずっと体育会系なのに走るは遅いは、逆上がりはできないは、腕立て伏せもほとんどできない)、うらやましいを通り越して、もうほとんど理解不可能な領域。だから、楽しめるのかもしれない。時々、フライングで失格になる人がいて、気の毒に思ったりした。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 雪見 [旅はいかがでしたか?(わたしも実は短い旅をしました。 ご近所を。。) 「いつのまにか勝っていた」には笑ってしまいまし..]

_  [お久しぶりです。ニアミスですねー。 柔道は思いっきり投げ飛ばすとか、背負い投げるとかじゃないと、もうひとつよくわから..]


23-08-2004 / Monday [長年日記]

_ いいこととそうでないことが少しずつ。

トラちゃんにパソコンを買うように強く勧めた。私のバイオさんとかアイビー・エムコさんに比べて断然色白のダイナブクコさん。オフィスも入っていろんなデバイスもついていて完璧で、しかも大学スペシャルバージョン。多少重いけど、すごいよい買い物だったよ!セットアップのお手伝いをして、夕ご飯を御馳走になった。ありがとー。

_ あほかー!と思うことは、少なくとも私はあほではないということが証明されたし、周りの人も「あれはおかしい」と賛同してくれたので救われた。人間、卑屈になるのが一番よろしくない。正しいと思ったら、正々堂々としているのが一番だ。女子柔道の真ん中らへんの体重の人が勝ったとき、だれだかが「この選手は残心が美しい」と話していた。これは技を掛けた後の体の残し方のこと。技は掛けて決まればそれで終わりなのではない。その後、どんなふうに締めくくるのかが大事。確かに決まったからといってガッツポーズをする前にやることは、もう一度、相手に向かって構えて、次の攻撃の姿勢を取ること。それができて初めて、技が決まったといえる。真ん中だけきれいでその前後はもにょもにょってのが、やだ。今日のあほな出来事は、そういう感じのできごとであった。もにょもにょするくらいだったら、最初から言えばいいのに。


26-08-2004 / Thursday [長年日記]

_ 昼下がりの商店街をのんびり歩いた。「昭和」が色濃く感じられる街は、懐かしくもあり、むずがゆくもあった。急いでいる人はだれもいなくて、ソフトクリームが溶けるのもゆっくりだった。煤けた暖簾や色あせたビニールの庇も、たたき売りされている携帯電話も流行の眼鏡のフレームも、違和感なく隣り合う。のんびりと歩いているうちに、私の話し方もいつも以上にぼそぼそと小声になった。今、時間が止まればいいのに。

電車の窓から月を眺めながら、幻灯機が回っていたような昼下がりの街を思い出していた。


27-08-2004 / Friday [長年日記]

_ メールボックスに、誰が入れてくれたのか検討がつかない抜き刷りとかジャーナルのバックナンバーがあった。私の指導教官だった人が書いたものだから、気を利かせてくれた誰かが放り込んでくれたのだろう。捨てるに忍びないものは、こんなふうに次の人に手渡されていくのかもしれない。それを一冊持って、散歩へ。とくに目当てはなかったのだけど、ぶらぶら歩いているうちに、少し強めの風の中に雨粒が感じられる。蒸し暑さはどこかへ去ってくれた模様。もう少しがんばったらおうちに帰ろう。

_ 明け方、肌寒くなって目が覚めるようになったのに、午前中はその反動なのか思い切り蒸し暑い日が続いている。空調をこまめに調節しているのだけど、体のほうはなかなか追っつかない。ぼわーっとしたままお昼になり、ぼわーっとしたまま夕方になる。端的にいうと、眠い。

_ 関係あるのかどうか、この頃、くしゃみがよく出る。くしゅん、くしゅん、くしゅんと三回繰り返すことが多いのだけど、この直後だけ、一瞬、頭がすっきりとする。

_ 今日は絶対、夕方の散歩に行こう。それから一仕事。井上靖の「晩夏」という短編は教科書で読んだ。今くらいの季節になるとかならず思い出す。昨日も夕方、お茶を買いに出たついでにふと思い出して、家に帰ってから読もうと思いつつ、忘れてしまった。今日も散歩のときにまた思い出すんだろうな。永遠にそういう思い出しては忘れ、忘れては思い出すの繰り返しをしていそうだ。それもいいんだけど。


28-08-2004 / Saturday [長年日記]

_ 虫の声の向こうに、夏祭りの太鼓の音やお囃子が聞こえてくる。遠くなったり、近くなったり。夜店をちょっと覗いてみたいなあ。イカ焼きとかたこ焼きの香ばしい匂いも懐かしいけど、ゲームとかして遊んでみたい気がする。あれはなんという名前のゲームだっけ。5×5くらいに穴があいていて、そこに大きなパチンコ玉みたいなのをバネ仕掛けでぶーんと弾いて並べるやつ。藤沢周平の『春秋山伏記』を思い出す。あれは秋祭りだったのだけど。この連作短編集は、某国に長く住んでいたとき、毎晩かならず、読んでいた。飽きることなく毎晩繰り返し読んでいたのは、それ以外に日本語の本がなかったからだからだが、それ以上に、なつかしい日本(ほんとはそんな風景をみたことなどないにもかかわらず)があるような気がしたからだと思う。旅先でまた読んでみたいな。

_ きゅうりの浅漬けを仕込んで、その間に洗濯物。それが済んだらアイロン掛け、午後からは死ぬ気でがんばる…予定。もう崖っぷち。

_ その合間に、「テレプシコーラ 第6巻」を読んだ。実は、ここのところずっと「ダ・ヴィンチ」を立ち読みしているのでほとんど内容は既読なのだけど、このマンガはとてもおもしろいのでついつい引き込まれてしまう。六花(ゆき)ちゃんがかわいいところは当然として、私はやっぱり千花ちゃんが気の毒でならない。千花ちゃんは中学生とは思えないほどの力量を持ったバレリーナなのだが、「くるみ割り人形」を踊っているときに、紙吹雪に足を取られて靱帯を損傷してしまった。緊急手術を受けたところ、その執刀医が「バレーボールの選手」と勝手に勘違いしてしまい、どうやら医療過誤となった模様なのである。。。

さて、私もがんばろうー。


29-08-2004 / Sunday [長年日記]

_ ううーん、しんどくなってきた→書き物。

_ 某国から帰るときに某国でトランジットした。そのときに投函した葉書がちゃんと着いたかどうかちょっと気になっている。というのも、葉書を投函するところに、「Thank you for not littering bin!」と書かれていたような、いなかったような気がちょっとするの。ゴミ箱呼ばわりされているポストとは思えないので(なぜならポスト・オフィスの中のポストだったので)、大丈夫だと思うのだけどにゃ。某国の絵はがきに、別の某国の切手が貼られた葉書が着いていたらうれしいのだけど。

と、ちょっと息抜き。さてー。


30-08-2004 / Monday [長年日記]

_ 今日は久々に寝袋で寝るつもりで出陣したのだけど、早めに切り上げてよかった。とはいえ、そろそろ嵐も直撃寸前の、しかも午後5時になる直前に、「台風が近づいていますので、今日は休暇を取って構いません」というアナウンスがくるのはどうかと思う。前もそうだったのだが、これは単に義務的にアナウンスを発している結果なのだろうなあ。帰れと言われても、そうそう帰られない状況なんだもの。

_ というわけで、四苦八苦。ここまできたら、もっと粘ろう。


31-08-2004 / Tuesday [長年日記]

_ そういうわけで、私のカレンダーでは、今日は週末の金曜日。しかも研究室の冷蔵庫の掃除もしたもん。

_ 生協では学業関係の本を一冊買い、気が抜けたので夕方早めに引き上げて、帰りに丸善に寄ったのが運の尽き。いかにも死角の棚に檸檬を置いていきそうな曰くありげな人が前を歩いていたので、一応、見届けようと思ったら目の前にはジュンパ・ラヒリの新刊。檸檬爆弾の行方などそれっきり忘れてしまった。なぜ生協で買わなかったのかと一瞬、大いに悔やむ。ものはついでとミネット・ウォルターズの新刊、小川洋子の旧作も買う。あ、そういえばとひいきのお店をついでに覗く。アコーディオン・プリーツのスカート(ラクダ色)と中畝のコール天(お店のひとは「ベロア」と呼んだが違うよー)の八枚矧ぎバイアスカットのスカート。極上の深緑色。最悪の場合、両方買うかも知れないという危険を予感しつつも、両方試着。断然、後者!よかった一枚で済んだ、と意気揚々と買い物をした後に、散財したあとの虚しい気持ちに襲われた。しかしスカートはとっても安かったので(あまり知られていないけど、このお店はとっても安くて質がよいものを売っている)、この冬は大いに活躍してもらおう。手入れがたいへんなんだけど。

と、久々に、お買い物日記になりました。

_ 気が抜けて、生協で本を選んでいたら、某人と遭遇。珍しいところで会うもんだ。あいかわらず、学生にしか見えない。自転車で遠出しようと思ったのだけど、睡眠不足が続いているので、足がもつれて生協止まりとなったのである。もうちょっとよい季節になったら、どんどん散歩しよう。昨日今日と、重要な仕事を無事に片づけることができたことに感謝だ。

_ できた。しかし、これじゃあだめだねと思うばかりである。

_ 眠いー。なんとか書類壱はできたけど、書類弐で苦労。自分のことを客観的に書くのって、ほんとに難しい。眠い。こういう時、机の上のクマを見ると、和むなあ。クマは今、資生堂パーラーの水色のリボンを首に巻いている。一応、よそ行き(どこへ行くんだ)。おいしいコーヒーを飲みたい。眠い。

_ トウモロコシの季節がまたやって来て、連日、茹でトウモロコシを食べている。おいしいから、いいんだ。

_ 今日は早く寝て、明日はもう背水の陣だ。がんばろー。


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