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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

25-08-2009 / Tuesday

_ 査証を取りに某所へ。今回は親族用の査証を申請してみた。この申請にも親族からの招聘状や日本人の家族からの推薦状が必要である。おかしな話だが、招聘状は夫の名前で私宛に出される。要は「会いたいから来なさい」という内容であり、推薦状は「この人はわたしの娘であり、間違いなく招聘状の差出人の妻である」ということを証明(certify)する内容なのである。そして窓口でさらに、「なにしに某国へいかはるんですか?」と問われ、「夫に会いに行くのです」という会話をしなければならない。すごい会話だ。

_ 大学に戻る前にお昼を食べようと思ってうろうろ。どこもビジネスな人たちばかりで、なんとなく気後れし、日本ではおよそ500年ぶりにマクドナルドへ入る。すみません、とミジンコさんに謝る。戻って仕事と某手続き。ここでも間違いなく妊娠しているという証明書を提出することを求められる。子どもが生まれたら、出生証明書も出さないといけないらしい。海外で出産した場合は英語で出してください、とふつうに言われるが、英語を公用語としている国は、そんなに多くないはずだよなー。ぱっと思いつくのは、英国およびその関連国(加、豪、NZなど)、合衆国。。あれもっとあったっけ。日本は外国語というと英語の国だから、ときどき不思議な気持ちになるのであった。世界のほとんどの人は英語を公用語としていないのにな。おなかの大きな人を間近でみたり、生まれたての乳児を見るだけでは不足で、書類によって証明されない限りは、結婚も妊娠も出産も認められないということを勉強した。


25-08-2010 / Wednesday

_ 某日。査証を受領するため某国在外公館へ。申請の時は、長旅でわたしも疲れていたし、もしかすると過度に反応しすぎてしまったかもしれないと少し反省しつつ向かう。九時半開館のドアに手をかけようとすると内側からドアが開いた。九時三十一分。人が多いのかもと窓口に向かうと、日本人窓口はすでに二人が並んでいる。自然に三人目の位置に並んでぼんやりと待っていた。。直立のまま待つこと20分。。わたしの後にはさらに3人が並んでいる。どういう経緯があったのかはわからないのだが、列の先頭に並んで申請書類を提出していた男性に、不備があった模様。それを例の怒号女史が対処している。男性は50代に見える。ときおり黒板を爪でひっかくような女史の声が聞こえる。過度に反応しすぎたということではなく、自然な反応だったのだと思い直して、持参の文庫本を立ち読みしながらさらに20分待ち、あっさりスムーズに手続きを終えた二番目の男性のあと、必要最小限の会話だけで旅券引換券を提出し、無事に査証が印字された旅券を受け取った。緊張がいっぺんに解ける。しかしもう大学に戻る元気がなくなっていたので、駅前の大型家電屋に向かい、先日届いた新しいデジタルカメラのストラップを物色。二点吊りだよな〜と深く考えず、一眼レフ用のちょっと洒落ているけれど、実際使ったら使いにくいかもねというようなストラップを買ってしまった。これはなんだか知らぬがたまっていたポイントがあったとかで、300円くらいで買えた。ほかにもいろいろと買うべきものはあったのだけど、もうとにかく疲れてしまっていたので、すぐに帰宅。帰宅すると、子どもが熱を出している。39度になっている。機嫌はよいし、ミルクは飲むし、朝、別れたところなのに、わたしの顔を見ると子犬のように猛スピードのはいはいで迫ってきた。小児科の夕診へ連れて行くと、突発性発疹の可能性があるとのこと。今日から3日ほど高熱が続くのに機嫌はよく基本的に元気という様子であれば、おそらく突発性発疹に罹ったのであり、4日目から赤い発疹が出るが、たいしたことはないといわれる。病院の外に出るともう夜。静かな寺内町の裏道を抜けていくと、ふたつの町内会で今夜は地蔵盆をしている。わたしが子どもだったころに、毎夏、地蔵盆をしていたほうの精米所を兼ねた古い集会所は、もう子どもの数が少ないので、参加者はみな大人だった。近所のお地蔵さんが勢ぞろいしているところで、子どもの病気がたいしたことなくて早く治りますようにとお願いして帰路を急いだ。狭い路地の両側に灯篭が並べられていて、一休さんはいつものように目を大きく見開いて、抱っこ紐の高さからその明かりを見やっていた。空には金色の月がかかっていた。


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