_ 『余白の愛』、読了。これはとてもよかった。いわば『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だ。しんしんと、読後感に浸ることができる。『ホテル・アイリス』は、感想が少し難しい。もし初めて小川洋子を読む人がこの小説を選んだならば、「ああ、小川洋子ってこんな人なんだな」と思われてしまうことがあるかもしれない。多少、小川洋子を読んだことのある人ならば、「今回は少し冒険をしたのかもしれない」と思うかもしれない。ただし両者とも、器官としての身体に関する言及は依然としてある。
_ 橋の上から川を眺めると、水の色がもう秋色になっていた。来年はもうこの景色を見ることもないのだねと思うと、漫然と橋を往来してきた日々がもったいなくなってきた。川の水はいつもと同じに見えていつも違う。いつか別の川の水を眺めるようになることもあるかもしれない。川のある街に住みたいなあと思う。
小川洋子、読んだことないです。
寝袋さんのお勧めの3冊と、読む順番をぜひ
おしえてください。
そうですねえ。1.薬指の標本、2.余白の愛、が私の好みです。
その後に平出隆の「猫の客」を読むというのが、秋の読書のフルコースかも。
ありがとございます!
すぐには読めないけど忘れないようにメモしました。
いつか読むぞ。