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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

03-02-2006 / Friday

_ 帰りしなに雪が降った。冷たい空気で、久しぶりに耳がかじかむ。

_ 節分。某所方面に所用があったので、吉田神社ではなく、清荒神さんへ。ぱんぱんっ、とお参りをして、お線香とろうそくも奮発。おろしショウガ入りの温かいあめ湯をいただく。おばあさんたちと並んで腰掛ける。「今年のあめ湯は甘いなあ」「お湯をいれてもたら、どうえ?」「あの薬缶の中はあめ湯しかはいってへんやろ」「そうか…」などという会話に耳をそばだてる。わたしの凸凹弁は、もうあまり本格的ではなくなっているので、祖母が話していたようなイントネーションのことばが、とても耳にさわやかだった。おばあさんたちの来ている冬服の、なんとなく樟脳くさいような、凸凹の町家独特の長細い家の土間にこもっている湿気た匂いがする。祖母は着物の人だった。祖母よりもはるかに若いであろう、おばあさんたちがあめ湯を飲み終えるまでじっと座っていた。

今日はだれも研究室にこないと知っていたので、途中で買った恵方巻きを取り出して、お昼。南南東に向かって、かぶりついた。

今年は、よいことがありますように。

今年も、よいことがありますように。

先日、某国でプチ同窓会をした友だちから連絡あり。実はですね、われわれが飲み食いしている時に、旧正月の特別番組の取材があって、われわれはなぜか撮影されたのである。この放送日が明日とのこと。当然、日本では放送されないので、わたしはそんなことは断じてなかったという記憶修正作業に専念します。。


03-02-2010 / Wednesday

_ ずっと寝不足ではあるが、元気。産後の肥立ちのその後はといえば、あまりよろしくはないけれど、随分と回復してきたのかなと。どんなときに思うかといえば、たとえば今日はカルガモさんの旅券を申請に行ってきたのだが、3時間ほど外出してもあまり疲れなくなった。外で久々にお昼を食べて帰ってくる余裕がついたようだ。この旅券の申請のための証明写真撮影というのがほんと〜〜〜に、たいへんであったりしました。生後三週間余りの新生児でも、一丁前に自前の単独の旅券を持たねばならぬということで、真っ白なシーツの上に寝かせた子どもを跨ぐようにして写真機を構え、正面を向いた写真を撮らねばならぬ。カルガモと名付けられたのも、手足をとにかくばたつかせる子どもであるからというくらい、一瞬たりともじっとしていることがない。寝ているときかミルクを飲んでいるときだけは神妙なあるいは幸福そうな顔をしている。大人三人がかりで子どもを抑えつけ、かつ正面を見据えるようにやんやと号令をかけて、なんとかゴッホの自画像風、正面をみているのではあるが、片耳しか見えず、両目はカッと見開いてはいるけれど、なんとなく横目という写真と、ばっちり正面を見てはいるがさりげなく俯いている写真を選びだし、カメラやさんに頼んで旅券サイズに現像してもらった。で、今朝、旅券センターへ。案の定、係の人をうーむとうならせてしまったが、新生児ということでなんとかOKを出してもらい、ゴッホ風の写真で旅券作成をお願いした。5歳になるまでこのパスポートを使うなんてちょっとかわいそうかもしれないけども。


03-02-2011 / Thursday

_ 大学。仲良しの先輩とカレー屋でお昼。スパイスが利きすぎていて、おいしいとか風味がどうのこうのという次元を通り越していた。互いの近況報告。どちらも話せることも限られているのだけど。

_ 節分の鬼の役を仰せつかった理由は、出来上がりが少しちいさい目になった鬼のお面を被れるのが、保育園の同じクラスのだれよりも小顔で頭も小さい一休さんだけであったからだという。鬼のお面を被った子どもを抱いて、春節の夕方を南南東へ歩いて帰った。

_ 恵方巻きの三分の一を与えられた子どもは、台所の床に座り込んで、日頃は許されない作法で大胆に食べ散らかした。小鬼そのもの。寿司飯だらけの手足の子どもと湯船に浸かると、もう底に足がついて、立つことができた。その瞬間の子どもの大得意の顔ときたら!!


03-02-2016 / Wednesday

_ 学内に林立する日本の大学のサテライトオフィスのひとつに、今は某大学にいる修士時代の同級生がいる。研究科は違っていたのだが、なんとなく印象に残っている人で、名前とその当時の面影くらいは、わたしも覚えていたのである。で、昨年、再会したのは、偶然、わたしの職場を訪れたその人がロッカーに貼ってあるわたしの名前(日本語)を見て、もしかしたらねぶくろさんでは?と問い合わせたのがきっかけだった。わたしが覚えていたその人の面影は、レッツゴーヤング!とかで、歌手の後ろで踊っている、これからブレイクしそうな若いアイドルといった風情の人だった。だから、当時の凸凹大院生としては、どちらかという浮いているような雰囲気の人だったのである。そういった外見の割には、研究していることはこれ以上ないくらい固い内容で、基本は関西人の癖に、そういうお笑い的な要素ゼロで、はっきり言って、「なんやけったいな人やなー」という印象だったのである。それにわたしが貸したこれ以上ないくらい固い内容の本も、未だに返してもらってないし!ということもあったりで、いろいろな意味で印象に残る人だったのである。それで世紀を越えて再会してみると、無論、わたしもそうだと思うのだけど、昔の面影は完璧に消え失せていて、人のよさげなおじさんになっていた。しかもえらくフレンドリーな人になっていて、いまなら貸した本の取り立てをしても、「なんやー、もうそんな古い本、うってしもたわー、ごめんなー」というかわされ方をされるかもしれない(←はい、根に持っています!)という感じだろうなというくらいに、明るい人になっていた。見た目と中身の差異が最小化されたとでもいおうか。

そんなこんなで、時々、彼のオフィスを訪れては、関西人トークを炸裂させて、元気をチャージしている。お互い、やってられんわーということが多々あるのである。彼のオフィスには、日本語能力試験1級の教え子がアシスタントとして働いている。彼女は、われわれの関西弁がまったくわからないらしく、「センセイたちの日本語は少しカワッテイマスネ…」などという。あんたの日本語がおかしいねんでえ、としれっと言っても、アアソウデスカ、モットガンバリマス、となるので、おかしかったりもっとちゃんとした日本語(関西弁)を勉強する必要があると思ったり。ちょっとした息抜きとして、ちょうどいい茶飲み友達なのである。


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