_ で、結局、無印のものよりもさらにシンプルで使いにくそうな真っ白な電話をオンラインで買った。机の上に置いておけば、ほとんど巨大マウスか何かとおなじくらい。使い勝手の悪さがあらかじめ予測されるのだが、なにしろシンプル。この上ない。ホテルタイプのものもあったのだが、あれはやはりホテルにあるから使っても良いかと思うわけで、部屋にあったらやっぱりいやだ。フロント=玄関、ルームサービス=台所、ランドリー=母、というのもやはり。。。
機能としては、いたってシンプルで特筆されるべき点としては、オンフックで電話番号をかけられるという点のみ。電話番号を暗記するような機能はない。あ、一回だけのリダイアルはあるようだ。自分の部屋に電話をついに引くという状況が、今の私のわびしい生活のヒストリーを変えてくれるのかどうか、そちらに期待したいところ。
_ なんとなく気分がよくて本屋で道草した。
チャイコフスキー・コンクール/中村紘子(単純…)
迷へる魂/尾崎翠(出版されていたことを初めて知る…)
庭のつるばら/庄野潤三(偶然の一致!)
尾崎翠を手にとって、シルヴィア・プラスをまだ読了していないなとふと思い、日本のシルヴィア・プラスだなあとふと思った。実際、書いているものは全然違うのだが。山田先生の自己年譜がすこぶる痛快だという話を聞いていたので立ち読み。ものすごい記憶力だということに感心する。すべて既読だけど、これは敬意を表して某書店で買うことにする。チャイ・コン、文章、おなじ表現が多すぎるけど、上手すぎる。旦那さんより上手いのではないか。
_ 夕方からclock hall concertへ。
チェコから来た研究者の先生の奥さんがチェコの音楽大学の先生かつピアニストということで、特別リサイタル。演目は前半がショパン、後半がチェコゆかりの国民音楽家たちの作品。アンコールにショパン。やはり、後半部が素晴らしかった。20世紀になってからの作品で、ものすごく技巧的というのか前衛的な感じのする曲もあり、その間に優美な曲という組み合わせ。とてもかわいらしい感じの女性だったが、表現力が素晴らしい人。あっという間に2時間が過ぎた。明日からまたハノン一時間練習をやらなくては…などと、素人は思ったものである。
チェコ語の自己紹介があったが、私にわかったのは「なろーどに…」(国民的なんとか)と「ちぇすきー(チェコの…)」だけでした。今年はもう一回くらい、チェコつながりでなにかイベントがありそうな予感を無理矢理感じています。
_ 先生が、「研究の合間に、音楽を聴きながら、静かに思索に耽ることも大事です」と趣旨説明をされた。そのとおりだな。
とても清々しくなった。
_ 原始的に、ファイルをふたつ作って、ひとつは思い切って手術。それで見比べながら。10のことを1でいう仕事に憧れつつも、1のことを10でも言えない。20で言えるのかというと、それでは結局なにも言っていないのと同じだ。とりあえず思い切って視点を変えるしか当面の処置なしだと思ってみる。
_ nebu [試しに。]