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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

26-09-2004 / Sunday

_ 調べてみたら、やっぱりOliveは、去年の夏から休刊になっていた。

_ ええーっとあの論文はどこにあったっけ…と書類箱をひっくり返していたら、ほぼまっさらのクウネルの創刊号(vol.4なんですね)を発見してしまった。。噂では、古本市場価格がとても高いらしいので、本を売らないといけない日が来たら売られてしまうかも知れない最右翼だろう。武田百合子特集があったから買ったらしい。…とかうれしげに書いていたら、創刊号かつ価値があるのは、やはりvol.1-3だけみたいだった。ぬかよろこび。

突如思い出したが、「MC Sister」は、廃刊になってしまったらしい。もうDo!Familyの服を着ることはないけれど、クリケット・パンツをはいている人をみたら、反射的に思い出してしまう。ある時、ふと思いついて、駅の売店でOliveを買ってみたら、シスターとは全然、違っていてびっくりした。シスターがプレッピーとかトラッドとしたら、オリーブはそれらの解釈の仕方が180°くらい違う雑誌。おすすめの本とかレコードなんかも、全然違っていたように思う。

私はシスターのコーディネートでさえ、なかなかむつかしいと思っていたから、実生活に役に立つとか立たないとかいうレベルを超えて、違う世界があるんだなということを知ったような気がした。オリーブも、たくさんもっていたのに、ある時、まとめて廃品回収に出してしまった。オリーブは今もあるのかな。隔週刊から月刊誌になったところまでは知っている。この頃、雑誌といえば週刊文春になってしまった。クウネルとともに発見したその他の雑誌は、「エスクアイヤ」と「考える人」。自分の中に、どんなブームが訪れていたのか、今となってはもうわからない。

_ やっと涼しくなってきた。

葡萄と焼き栗を買う夢を見る。最初、葡萄を二房買うのだが、持って行く先の人数を考えると、焼き栗を箱詰めで買う方がよいと思い直し、交換してもらう。どこに持っていこうとしているのか、私が楽しいのかそうでないのかは不明。ただし、いつものように何語かはわからない外国語の夢。私自身は話せないのだが、どんな会話をすべきかわかっているらしい。 ここが便利な夢占い。

26-09-2006 / Tuesday

_ 某所で会食したあと、タクシーを呼んだ。もちろん今は携帯人なので、携帯で何台が呼ぶ。と、交換手が「どこの国から来たんだ」という。わたしの某国語は、なかなか外国人だと見破られない領域に達しているはずなのに、なんと!と感心して(このあたりすべてうそですから)、つい、「どこだと思う?」などと言ってしまう。イギリス人か、イタリア人だろう?といわれ、さらに気をよくしてしまい(これはほんとう)、ついつい問われるままに携帯電話の番号を教えてしまった。。これが運の尽き。タクシーに乗った途端、今わたしが電話したタクシー会社から私用電話がかかる。すぐに彼だとわかったので、同乗の某くんにあとをよろしくと頼む。凄みのある声で「おまえだはだれだ」と言ってくれた。そういう君こそだれなんだ!という電話がかかってきたのは、さらにその後のこと。ホテルの部屋に入った途端、どこかで見ていたかのように、もう家に着いたかい?という電話がかかる。以来、メル友。もちろん、名前も職業も明かしていないので、安全なはず。。なのですが。旅の空で気安く男どもに気を許してはいけません!


26-09-2007 / Wednesday

_ 秋から冬にかけての夕方、わたしの部屋がオレンジ色に染まる時間が好きだ。南側と西側の窓から差し込むオレンジ色の光に、どれだけ慰められ、うっとりとした時間をすごしてきただろうか。誕生日の頃は、夜になると、羽衣ジャスミンの香りが二階の部屋にまで忍び込んできた。うぐいすの鳴き声を温かな布団の中で聞きながら、いつまでも微睡んでいた春の朝。冬の朝、窓の外の冷たさは、光の色で推し量ったものだ。灰色の朝、グレーの朝、ねずみ色の朝。博論を書いていた年の秋から冬にかけての部屋。一日中、二胡や波多野睦美を聴きながら、オレンジの花の香りを混ぜ合わせた加湿器のコプコプという蒸気の音に包まれていた。家はどこにもいかないだろう。いつまでも、いつまでも、わたしの記憶の中にある。ありがとう、わたしの家。


26-09-2011 / Monday

_ 椅子にじっと座っていることができたり、床にじっと座っていることができるのが、こんなに気持ちいいなんて!窮屈なトレンカやサポーターから解放された心地よさに匹敵する。今までよう我慢してきたものだ。一時は通常の二倍の太さになっていた左足のふくらはぎは、今、なんとか元の太さに戻っている。それはそれで、問題ありの太さではあるのだが、すくなくとも左右非対称の太さではないから、本質的な見栄えの悪さはさておき、気持ちの問題としては落ち着いている。自転車にももう乗ってみて、リハビリ代わりにしたほうがよいらしいので、ぼちぼちと始めてみよう。

少し前からのことだけど、子どもはぬいぐるみが大好きで、どこで教わったのだか、人形を抱いて小首を傾げ、かわいい、かわいいというように、赤子をあやす仕草をする。その様子がまたいかにも幼子という風情でかわいらしく、足の痛みを忘れるような気持ちになることがあった。その一方、実に無邪気におやつの野菜ジュースや牛乳を、あたかも理科の実験を行っているがごとしに、神妙な面持ちで慎重な手付きで静かにカーペットの上に流してしまうこともしばしばあった。こちらが油断して、ビニールシートを下に敷いていなかったり、そばで監督していないときに限ってそういう事態が発生する。今は体が動かせるようになったから、後始末も身軽にできるようになったので、子どもだから仕方がないねえ、などという余裕すら生まれている。山上憶良ではないが、なにをしても子どもがいる日常を今は生きているんだなあと思ったりしている。


26-09-2016 / Monday

_ 日本からの研修やらなんやらかんやらの波も全部引いて、日常に戻った。この9月は、本当にたくさんの人と知り合った。先日の国際学会では、なんと中学の時の同級生と再会した。もっとも再開といっても、お互い、在学中は同じクラスになったこともなかったため、みなでプロトコールの話をしていて、ふと出身地の話となったときにわかったこと。クラスが違っていたことと、進学した高校が違っていたこともあって、全然接点がなかったのだが、英語の先生はだれやった?とかクラブの顧問はだれ?などという話から、やっと接点がひとつひとつ見つかってきて、ああ、同級生やね、こんなところで会うなんて!というゆるやかな盛り上がりに至ったのであった。

_ 小学校なのに中間試験休みなんぞがあったりして、学校からの話を全然聞いていなかったりする親子ふたり、週の初めからのんきに子どもを送り出したと思ったら、「今日は学校は休みでした」と送り迎えのバスから連絡があった。この送迎バスは、学校から引けたあとに子どもが通うアフタースクールという名前の学童保育の車である。「そういうわけなので、学童保育に直行します」と、機転を利かせてくれたありがたいところなのである。

_ こちらの学校の制度は、なんやらかんやら定期的に教育法が改定され、そのたびに学習項目等々もすべて刷新される。私立学校と公立学校とでは学年ごとの学習内容も異なるらしく、相互間の転校ができない。また学習時間が足りないということで、公立学校は土曜日も授業がある。私立学校は昼食をはさんで午後も授業がある。土曜日は休みのところが多い。教科書も学校と印刷屋さんとか書店が直接取引して、使いやすい教科書を自前で作っていたりする。子どもの学校は、欧米の学校のテキストを使っている。といっても教科書はくれずに、コピーしたプリント形式で配られる。これでいいのだろうかと思いつつ、もう公立学校にも転校できないので(転校するとしたら、来年入学の一年生からやり直しとなる)、ついていくしかできない。いろいろ悩ましい。そういうわけで、私立学校の子も公立学校の子もみな、放課後、学習塾へ通っている。学習塾の普及のスピードは、日本で携帯電話ショップがあっというまに各種軒を連ねるようになった状況に似たものがあるほどすさまじい。わが子は通っておりませんが、こんなふうに斜に構えていられるのはいつまでかという懸念も実はあったりする。


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