_ ご飯を食べてから、ごろんと転がるのは至福。夏場の日差しが強い日でも、うとうとと眠りに落ちる瞬間の気持ちよさったらない。冬場は注意しないと風邪を引いてしまうので、枕とか毛布とか空調を準備万端にして目を瞑れば、もう別世界へ直行してしまう。
眠い。寝ても寝ても、全然足りない気がする。
_ というか。寝ている間に起きているような気がする。
_ デンタルクリーニングの日。二か月ほど前、某所から某所へ移動する前日、歯にフロスをかけていたら、一番奥の歯の詰め物が取れてしまった。すぐに歯医者さんに予約を入れてその日のうちに詰め物をまた詰めてもらった。その時の歯医者さんと助手さんの会話:わあー、こんなに高度な治療は見たことがないわー/そうですね、先生、どうしましょうか、いつもよりきちんとしましょうか/そりゃそうよ、、でもどこ病院かしら。。。
木工用ボンドみたいなのをアイスクリームの木製の匙みたいなので練ったものをきちんと出してきてくれて、無事に詰め物は元の場所へ。そのことがあったので、クリーニングの前に報告しておいたら、先生がちゃんと見てくれた。問題はないとのことであった。
歯の手入れも、一か所だけちょっと問題になりかけているところがあったそうだが、それ以外はこの調子できちんと手入れをとのことであった。
フッ素をかけてもらって、ゆっくり歩いて生協でご飯。戻る際に、大ボスに会う。もろもろ立ち話。戻って仕事の続き。
_ なにをするのもいつもぎりぎりになってしまうのを、本当になんとかしたい。ぎりぎりに間に合わせればなんとかなるとわかっていて、そのために四方八方に迷惑をかけることにもなるし、無用なあれこをしなければならなかったりするのだから。事前にわかっているのであれば、そこをもっとなんとかできないのが自分というものだと開き直るべきか否や。ちょっと疲れてしまっている。
_ 相変わらず、ルース・レンデルを読んでいる。なにかが起こりそうで起こらなさそうで、しかしスリル満点の緊張感は最後まで途切れず。『眺めのよい景色』などは、翻訳の文体によっては、森茉莉の『枯葉の寝床』とか、そのあたりの小説みたいになるのではないか。耽美的な要素と、人智の及ぶところではないなにかの構成がうまい。うますぎるから、もっとわかりやすい推理小説の影に隠れてしまうのだろうか。最近は、本を読んだ片端から内容を忘れてしまうのだが、ルース・レンデルに関しては、そうならずに、いつまでももやもやと頭の片隅にモダン・サスペンスの空気が澱んだようになっている。
_ 鼻風邪を引いた子どもを診療所に連れて行って、帰りにお寺の境内で紅葉を鑑賞。公園の桜の枯葉を踏み拉きながら、鬼ごっこをした。捕まえても捕まえても、自分が鬼になるのはいやなので、身を捩らせてはするりと腕を抜けて、また駆けて行ってしまう。今はまだ辛うじて子どもよりも早く走れるが、そのうち、追いかける気力もなくなってしまうことだろう。それを寂しく思うのではなく、その日を楽しみにしながら、子離れの準備を進めて行きたい。
_ 今日で今学期の授業がすべて終了。3年半前に初めて教壇に立ったときと同じ教室が、最後の授業の教室だった。感慨深い。当時4回生だった学生たちは、ほとんど全員卒業した。気になる一人はあと半年で卒業しないと、満期退学となってしまう。ずっと心配していた学生だ。最初の授業は火曜日の作文だった。今日は1回生の文法項目導入のクラス。みんないい学生だから、ずっとこのままがんばれ!そう思って、楽しい授業をした。あとは荷造り、荷造り。荷造り。午後の雨が降る前に、なにもかも片付けてしまおう。