_ お稽古の秋学期の最終日。今期のメンバーは、年齢層が幅広く、また不思議系の人がいたので、なかなか楽しく過ごした。
誰しも自分のやっていることを人に認めてもらいたいと思うのは当たり前だし、生活がかかっていればなおのことなのかもしれないけど、その対極にある人びとがいたので傍観者としては面白かった。先生はたいへんだっただろうけども。
冬学期はどういうメンバーになるのかな。
_ 今日は本当に寒かったので、今年初めてのダッフルコート。寒かったにゃ。
_ 夫から電話がかかり、わたしが某国語で話し始めると、子どもの顔が急にきらきらとしてくる。いつも歌う子守歌をiPod でかけるとうれしそうに見上げる。一緒に卓上ピアノを弾けば、ばんばんと鍵盤を叩き鳴らし、遊んでいるんだか超前衛音楽を演奏しているんだかわからないような真剣な顔つきをする。バイリンガルの子どもは、ことばが遅いという話も聞く。だからそれほど心配はしていないのだが、子どもは実は耳が聞こえていないらしい。少しは聞こえているみたいではある。しかしその少しがどの程度なのかは、まだ本人が小さすぎて、よくわからないのだという。大学病院の検査室で子どもを膝に座らせ、なんだかよくわからない不可思議なマニュアル式の検査を受けたり、睡眠剤で眠らせて脳波を測定する検査も受けた。今はNICUがあるような病院で生まれたら、生後一週間以内に簡易聴力検査を受けるのだという。わたしが出産した病院ではその検査がなかった。だから、先天的なものなのか、中耳炎が遠因の後天的なものかは、それもまたまだわからないのだという。検査の結果、異常が認められましたという電話がかかってきて以来、高齢出産だったからかもしれない、生後数週間で飛行機に乗せたからかもしれない、お風呂で水につけてしまったこともあったかもしれない、鼻風邪を引いたときにすぐに病院に連れて行かなかったからかもしれないと、あれこれと考え出して止まらなくなる。保育所なんかに行かせるから変な風邪を引いて中耳炎になったのかもしれない。それでも毎日一緒に暮らしていて、ほんのりと明るく温かいものを感じさせてくれる子どもの様子には、何の問題もないように見えるのだ。たいしたことはないんじゃないかな。たいしたことがあったとしたら、それはそのときにまた考えよう。そう思って、明るい顔で過ごすようにしているんだけど、親の因果が子に巡ったのだとしたら、もうなんといっていいのかわからない。いやいや、look on the brighter side of life。一緒にビートルズが聴けなくても、他に一緒にできることはまだまだたくさんあるはずだしね。