_ なんというのか、人はあるポジションに一旦就いてしまうと、もう自分が下々の者であった時代の記憶を無くしてしまうものなのだろう。メアリー・ポピンズで、末っ子のアナベルが生まれたときの話と一緒だ。物心がついてしまった赤ん坊は、もうロンドンのスズメの言葉がわからなくなってしまう話。わたしはスズメ語しかまだわからない。大人語はほんとはわかっているのだけど、いかんせん、ポジショニング上、スズメ語しかわからないことになっている。仮に大人語がわかるようになっても、スズメ語を話していた時代のことは絶対に忘れないでいたい。
_ スポーツジムにでも通ってみようかなと考えている。もともとランニング・ハイになるの好きだし、自転車に乗るようになってから健康志向になりました。もともと乗り物にはなるべく乗らずに歩くようにしているから、あんまり苦痛とかでもない。ずっと本を読み続けていると、健康に悪いなあと最近、つくづく思うので、できるだけ走ったりしている。駅でもどこでも、当然、エスカレータなんぞには乗らない。
間違えて日傘を買ったりもした。隣にかかっていた日傘が8,000円。その隣にもっとすてきな日傘があったので、広げてから「よし、これに決めた」と、後ろで待ちかまえていたおねえさんに渡したら、なんと*2のお値段を請求された。でもかわいいからいいんだ。信じられないくらいにかわいい傘。わたしはかわいいものしか持ちたくないのだ。もう誰がなんといおうとsweetなのだ。ヘンゼルとグレーテルと互角だ。しかも晴雨兼用なんてものではなく、晴れた日にしか使えない本物の日傘。こんなものを買うのはまっとうな人間ではない。わたしはあほか、と一人つっこみを入れました。セールの季節になっても、日傘売り場を覗かないこと!