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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

02-02-2006 / Thursday

_ 自転車の鍵を落とした。実は、今日はなんとなく自転車の鍵を落とすような予感があった。それで、なんどもがま口に鍵を移し替えないといけない…と思いつつ、いつのまにやらそのことを忘れ、バスに乗ったときにポケットに手を突っ込んだときに、鍵がないことに気がついたのであった。普通の女子は、自転車の鍵をきっと、ポーチとかそういうところに入れ替えたりするのだと思う。だめだな。というか、自分のカンをもっと積極的に信頼しないといけない。

_ いろいろ。

_ 雨天順延された会合。話、平行線。食べた気がしない感じで、部屋に戻って、秘書さんと雑談。大学っちゅうところはねえ。。という話で真剣に話し込む。雨天順延の会合で決まった事柄をメールでみんなに流して、諮ってもらう。あと業者さんが営業に来る。退官教授の最終講義をビデオに撮って、パワーポイント化?してくれるというサービス。ほんとは30万円ですけども、特別に10萬で構いません、などというが、問題はこの先生はパソコンなど使わない方であるということ。口述筆記である。武田泰淳とおなじなのである。それを上手に断る役目を無事に果たして、次の打合せへ。そんなふうにして、一日が終わった。


02-02-2009 / Monday

_ もうけんかはしないと誓った舌の根も乾かぬうちに、役人とけんかになる。

日本であらかじめ取得してきた独身証明書に翻訳文を添付すればOKなはずなのに、役人がそれを受け取ってくれない。曰く、「大使館の公印」がないとだめ、とのこと。それでけんかになったのが前回までのお話し。それで二日後に、日帰りで首都へ出かけた。あらかじめ、電話で連絡していたので、遠方からの申請者のための優遇措置を受けさせてもらい、午前中申請、午後受理となる。申請したのは、「婚姻要件具備証明書」。日本語だと、なんかすごい証明書(よくわからんけどもよー)なかんじがするが、要は、現時点において配偶者はおらん、ということを証明する書類である。重婚を避けるための書類である。問題は、これを翻訳したときに起きた。夫になる人と一緒に翻訳していたところ、一通り読み終えて、OKと言ってくれたのに、いや待てよ、、ここはやはり、こう変えようと言われた。「配偶者はいない」という表現を、「しょじょである」という表現に変えようという提案というか指示。一度も結婚していない=配偶者はいない=しょじょである、という論法である。

夫になる人がそういうのであるから、内心、あれこれとことばが飛び出しそうになるのをこらえて、それに従う。ところで、われわれは、手をつなぐ以上のことをしたことがない。ときどき、会ったり別れたりするときに、手に接吻というのはされたりしたりということもあるが、それだけ。バイクに乗るときには密着することもあるけど、家にいたりするときは、せいぜい腕を組んでソファに座るくらいである。それ以上のことはなにも起こりえない社会である。いや、もっと若かったら起こっていたと思うが、どちらも良識ある大人なので、起こさない。それはよいのです。で、その書類を受け取ってもう一度、訪問した役場にて。

役人「をを、やはりこういう書類があったではないですか。。を、これは英語ですね。。そしてこれが翻訳文、して、この翻訳文は誰が訳したのかね?あんたかいな、それはだめ。大使館の人が訳したものでないと公式文書としては受け取れませんがなあんた。。だめ、だめ、だめ」という。何を言っているんですか!大使館は英語でしか書類を発行してくれませんよ。これを訳したのはわたしですが、この人が監訳していますから、間違いはありません(夫になる人は法学部の人)。ウェブサイトにも、翻訳文をつけるのはだれだとか指定はされていなかったですよ。「いや、われわれは、この英語がほんとうに正しく翻訳されているかまではわからないからね。。公印がない限りは、受け取れない」とな。

英語ったって、名前、本籍、生年月日、両親の名前、結婚していませんという説明文が3行ほどあるだけである。その3行は、確かにちょっと英語を知らないと読めないかもしれないけど、外国人の結婚なんてこれまでも山ほどあっただろうに、なんといういけず。それでも最後には、「わかりました。じゃあ、この書類を受け取るか受け取らないか、会議を開きます」という。そこで、わたしは炸裂してしまいました。「あんたらの会議の結果で、わたしが結婚できるかどうかが決まるということ?(思いっきりねじ曲げています!)」「もうええ、ようわかった。わたしはもう結婚せんでもええわー、もうこんなあほらしいことはおしまい。国際問題にならないだけよかったと思いなはれ。あほー」と叫び、「ばいばい、とうとう結婚できなかったけど元気でね」と挨拶をして、役場を飛び出したのであった。

炎天下の国道を猛スピードで歩いていたら、夫になる人が追っかけてきた。「ねえ、きみ。さあ、ぼくが今からロビーするから、もう一度、戻ろうよ。ね。だいじょうぶだから、さあさあ。。ああー、こんなに泣いちゃって、一体どこにいくつもりだったんだい?さあ、大丈夫だよ」と、わたしのことを全然怒ったり、あきれたりせずに、役場に連れ戻してくれた。

なんか本当に、国際結婚てたいへんなんだよなあと思いながら、また役人と3人で書類書き。また役人に、本当にしょじょで、まだ繁殖能力があるかどうかなどを聞かれて、鼻息も荒く、そうじゃそのとおりじゃそれがどうしたー、などと毒突きながら適当に答え、尋問終わり。そんなこと日本の役場では絶対にされないような質問に答えたりして、わたしの中の怒りのエネルギーはあっという間に沸点に達したのであった。すごい世界に足を踏み入れることになった。

振り返ってみれば、ひとりでかっかしていただけなのかもしれない。この事件は、あっという間に夫になる人の在郷の村に伝わったけど、みんなわたしがどういう人か知っているから、あっはっはと笑われておしまい。でもあとで夫になる人に、「ぼくはきみのことをよく知っているから、大丈夫だよ。笑い話じゃないか。。でも少しずつ、変わっていけばいいんだよ」と言われた。よくわたしのようなじゃじゃ馬を馴らそう思ってくれたものだと、改めて感謝した。


02-02-2011 / Wednesday

_ 子どもを抱っこ紐に入れて、迷路のように入り組んだ路地から路地を通り抜け、ときおり太陽の位置を確認しながら方角を確かめ、図書館を目指した。自分の街なのに、知らないことがたくさん。生まれてからこの方、都市ガス生活しかしたことがなかったのだけど、路地裏から覗いた家の裏口には大きなプロパンガスが並んでいた。プロパンガスって、背が高いのだな。


02-02-2017 / Thursday

_ 日本に帰ってきた。昨日から新任研修。いろいろと新しい話を聞く。寒さの余り、ほとんど何にも考えられない。子どもは日本の小学校に通学中。いろいろと悩ましいこともあるけれど、とにかく匍匐前進あるのみ。


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