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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

08-03-2003 / Saturday

_ 恐れていたとおり、夜の間の強い風で、簾が窓枠から外れて、屋根に落ちていた。そのまま吹き飛ばされたとしても、隣家の庭へ滑り落ちるとか、家の前を歩きすぎる人に当たるはずはないのだけど、万が一、ということもあるかなと心配になる。にもかかわらず、放置したまま外出して、戻ってきてから屋根に上って取り込む。簾の季語はやはり夏なのだろうか?それにしても、部屋の深いところまでに差し込む、冬の西日を遮ろうとすると、簾はちょうどよいかんじに日光を和らげる。しかし見た目としては、冬の景色には確かに似合わないかもしれない。

_ L文学

斎藤美奈子編著の新著。ううーん。切れ味が鈍い。本としては、批評・対象となる本が、かなり重複しているのがやはり気になった。「L文学とは女性は元気にする文学」という帯のようなことばが表紙に書かれているのだけど、これが日本の出版事情の中でどんな位置付けを確保してきたのか、男性からはどのように読まれてきたのか、とか読み終えての疑問が多い本だった。瀬戸内寂聴、与謝野晶子は、有吉佐和子、宮尾登美子は「乙女」の範疇には入れないのだろうか(無理かな…とか思いつつ)?尾崎翠は入れて欲しいのだけど。

こういった方々を入れて欲しいわけではないのだが、「女流文学」というカテゴリーと並べてどうなのか、という分析があったらもっと説得力があったかもしれないな、などと思った。

_ 今朝の夢。四畳半くらいの白い壁の部屋で目が覚めた。部屋の内部は、階段部屋のように、斜めにあがっていく階段が見える。階段の下から覗いている感じ。その部屋は、大きなアーケードのある商店街?ショッピングモールの中にある避暑地ホテル・ペンション街の一画にある。通り過ぎる人は、私もだれも、ローラースケートで移動している。外国人ばかりだが、私は、その何語ともわからないことばをどうやら理解している風情。


08-03-2004 / Monday

_ いや〜。数日間、地下潜行していたので、久々に地上に出るとやること山積みで、ハイテンションの寝袋です。信じられない勢いで書類作りまくり。このテンションで某件の方も片づけちまいたいところであります。以上。


08-03-2013 / Friday

_ 2月から3月にかけて、私淑していた恩師ともいうべき方々が相次いで他界された。I先生との出会いは、学部学生の頃に遡る。ひじょうに独自の世界観をお持ちの先生だったから、I先生の特別講義を受講していた学生のほとんどは、寝ているかおしゃべりしているかのどちらかだった。わたしは、この授業だけは最前列左側の席にいつも陣取り、先生のお話になる一字一句をノートに書き取った。最前列右側には、確か地理学専攻の上回生が陣取っていた。学期末、最後の授業が終わって、勇気を出して初めて先生に話しかけてみた。先生は、少しだけ打ち解けてくださったような感じで、後にわたしのアルバイト先となるとある博物館の図書館を利用するための紹介状を書いてくださったのだった。K先生の御著書を最初に読んだのは、高校生の時だった。その中に、とても印象的な記述があった。わたしはその記述のことをずっと覚えていたからなのだが、K先生と初めてお会いして話をしたときに、その話題をまず出したのだった。その場所というのは、某博物館の洗面所であった。某会合が開かれていて、たくさんの人が出席していた。たまたま二度、洗面所の手洗い場でK先生にお会いしたので、思い切って先生に話しかけてみたのだった。K先生はとてもうれしそうにわたしの話を聞いてくださり、連絡先を尋ねてくださった。何度かやりとりもあったし、修士論文もお送りしたような覚えがあるのだが、そのうち、音信不通になってしまった。わたしが某国に行っていた博士課程の院生の頃、留守宅に研究会に参加してくださいねという案内をいただいたのだが、それもいつの間にかどうなってしまったのかもう覚えていない。もったいないことをしたものである。でもそれがわたしの運命なのかもしれないのだけど。。

お二人の方をお見送りすることとなった今年の春である。自分が今まで歩いてきた道で関わり合った方々をなくすことで、自分の過去がどんどん化石化していくような思いにとらわれてしまった。もうなにもかも昔のことなんだなあ。おわっちゃったんだなあ、という感慨とでもいおうか。いかにも春の感傷である。


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