松本隆作詞、冨田恵一作曲、ハナレグミ歌う。
ひやー。これはもう絶品だなあ。昨日の朝、学校へ行く前にラジオをつけて準備していたら、聞こえてきた音に捕まってしまった。すぐにラジオ局のwebサイトを見て、チェック。作曲、というところもsimple&thick ですごいなと感心したのだけど、声が素晴らしいのだった。これはすごいと思ったので、amazonでワンクリック注文する。で、今日の午後、すでにポストに入っていた。早速、がさごそと取り出して、とりあえず、一曲目から聴く。「ハナレグミ」は永積タカシという、Super Butter Dog のヒトのソロ・プロジェクトだそうで、「眠りの森」という曲は冨田恵一のShipbuildingというアルバムからの、シングル・カットなのだそうだ。作曲もええのですが、永積氏の声がものすごくマッチしているところが、勝因だろうなあ。
Shipbuilding といえば、私にとっては、イコールRobert Wyatt。この歌といい、「眠りの森」といい、音とそれを歌うヒトの声と歌詞が作り出す世界というのか、雰囲気というのか、それがときどき目の前にはっきりと見える曲をみつけたとき、ほんとに小躍りして誰かに知らせたくなってしまいます。と、「眠りの森」のテンポをもう少しゆっくりとして、ストリングス系を外したら、Shipbuildingに似た雰囲気になるのではなかろうかと、思ったり。
_ 今、発売中の『別冊宝島』がフリッパーズ特集だそうで、早く本屋で買いたい。売り切れてもこちらはかならず増刷があるはずだろうから、心配はしていないのですが。フリッパーズのふたりの内、どちらが好きか、というのは学生時代のおしゃべりタイムに盛り上がる話題だった。アルバイト先の先輩からテープをもらって、リアルタイムで聴きだした頃の12月、新聞の三行広告で、「フリッパーズ・ギターは解散しました」というのが出た朝のことをとてもよく覚えているものです。
私は小山田くんの方が好きだったので、小沢くんがソロで歌うのを初めて聞いたとき、うひゃっ!と思ったものである。フリッパーズ時代に歌わなくてよかったねえ、とか失礼なことを思ったものだ。好きな歌はたくさんあるけど、一番好きなのは、「Camera! Camera! Camera!」。ネオアコって、今はもう死語なのかもしれないけど、今でも多分、一番好きな「分類」かもしれない。
いろいろと、相変わらず出費が続く毎日で、慶事が二件、個人的に欲しかったものをどんと一件。たいへん。
_ やっとこさ書類提出で、なんとかなったけど、ま、うじゃうじゃ思うところは飲み込んで。そんなもんだ。
_ なので、前祝いにぱあーっと、景気よく、走ってぎりぎり映画館へ駆け込む。今日は『真珠の耳飾りの少女』。最初の何分かを見逃してしまったのが残念。
映画と小説は別作品と思わないといけないのかもしれない。映画それ自体は悪くないでき。よい味わい。「光と影」の映画だと思った。ショット、ショットが「絵」になっている。小説は小説で深い味わいがある。両方楽しむと、立体的に楽しめるのかも知れないな。個人的な不満は肉屋のあんちゃんがあんまり素敵ではなかったこと、ミスター・ダーシーの髪型が八墓村みたいだったこと。
_ 4月、もう終わっちゃうのかあ。
今日は久しぶりにゼミを担当、来週もゼミ。連休という感じがあまりしない。
_ 白シャツ、黒パンツ、カンフーシューズ。今日、蒸し暑い。
_ というわけで、再見。
_ たまっていたメールを読むのがしんどい。Gmailのアカウントをもらってから、もっぱらそこで読んでいるのだが、賢すぎて、読まないといけないメールが自動的に搾取されていることがあるような気がする。スパムにすらされずに、受信されないでいるのだ。どういうことなのだろう。なので、結局、メーラーで読むことになる。あと、毎回、スパムではないと覚えさせているのに、かならずスパム箱に入れられてしまうメールもある。メールはもう使いません、これからは伝書鳩にしてください、とか敢行したらどうなるだろうか。(もう、あの人は終わりだよ…)という伝言ゲームが始まるだろうな。それもいやかもしれない。
_ のんびり…としているはずなのだけど、いろいろ問題があって、たいへん。外国にいるわけでなくて、日本にいるのだけど、パソコンの電源を忘れたり、携帯電話を持ってくるのを忘れたり(!)とか、まあいろいろあって、それなりにややこしい。あと、殺意を覚えるくらいに人の話を聞かない人と対話する必要があったり、虎穴に戻るための準備をするのもまさに双方命がけやなあと思ったりしている。わたしはそもそも、生きていくということに向いていないのではないか。明日、明後日は出先から非常勤。連休中でも先生は来るが、学生さんは来ないのではないかと半ば期待中。
_ 子どものわがままっぷりに泣かされている。朝、顔を洗うと、わたしよりも先に化粧グッズをおいている棚の前に陣取り、わたしが化粧品を使うと、自分にも使わせろと主張する。乳液を掌に出すと、すかさず人差し指を浸して、実に誇らしげな顔をして、なぜか耳の後ろに塗る。眉を描けば、自分にも描いてくれと、目を閉じて顔を突き上げる。髪を梳かせば、いまだにヒコバエみたいにしか頭髪が生えていない頭を振りかざすので、ブラシで頭皮マッサージ風にポンポンと頭をなでれば、完璧!という顔つきをして、お澄ましポーズを取る。目下のところ、一番お気に入りのカバンであるらしいauの紙袋に、ありとあらゆる細かいおもちゃを詰め込んでいるのだが、それを手にかけて(底は若干引きずりながら)、さあお出かけしましょ!と玄関で靴を履こうとする。すぐに出かけないと、必死の形相で大泣きする。思い通りにできないときもあるんだよということを、どうやって教えていけばいいのか、まあだんだんとたいへんになってきた。