_ 某所の妹や父母、祖母たちからメール。最近は人びともメールを使うようになった。途中から英語になっていたり、いくつかの方言に切り替わったり、忙しい文面であるがみんなが元気でいることだけはわかった。懐かしい。懐かしい。懐かしい。
_ ちょっとした共通点のあるまったく別の専攻の後輩さんが来た。手持ちの資料を全部出して、化石化した修論とか出した瞬間に化石になったメドゥーサ博論とかでお話。ちっちゃなちっちゃな、宇宙の塵みたいな共通点なのだけど、えらく盛り上がって、あっという間に二時間。研究の話をして楽しかったのって、いつ以来だろう?同じ名前なので余計にかわいく思える。
_ 夕方からまた別の研究の話。これもまったく別分野の先生との話だったので、楽しかった。同業者と話していると、なぜか知らないがいつのまにか、本筋よりも傍流の些末な事柄に気を取られて、心密かに(こいつ、なにかんがえてねんなー)とか、(おもてた以上にあほや)と、思ったり思われたりしているんだろうなー、と落ち着かないことが多い。スリル満点の駆け引きである。そういうのではなくて、純粋に面白いと思っていること、この研究のここがすごいんだ〜という妄想を、思いの丈話せる場って、いいなー、と思ったりした。
_ 生協で、折りたたみ式パンチを購入。これ、すごいんですよ!420円。いやー、もう、文房具好きにはたまらない。センスはないけど、折りたたみ式でケース入りというだけで、もううれしかった。なにがうれしいのか上手く説明できないけれど。意味もなく、ロットリングのカートリッジも購入。ロットリングなんて、長らく使ってないのにねえ。これからはマニュアル走行にしたいのか。
独法化したからなのか、コーヒーの実演販売というのもやっていた。なんか不思議。私の希望としては、学内の随所に公衆電話を設置して欲しいの。投書したいくらい。あと『ミドルセックス』、購入。帰りの電車で読み始める。あとクリストファー・ロビンくんの自伝立ち読み。余程、買おうかと思ったけど、かわいい少年はかわいい少年のままでいて欲しいという、わがままを押し通させてくださいと思い、棚に戻した。そういうのが、彼にプレッシャーを掛けてきた読者心理なのかもしれないが。クリストファー・ロビンくんとは、クマのプーさんと一緒にいるおかっぱの男の子の名前である。作者のミルンの長男。
_ 写真、きれいだにゃ〜。しっぽ焙りにぜひ行きたいです!
_ お昼休みを利用して、自転車で走る。途中でお弁当を遣った。ベンチに腰掛けておにぎりを食べて温かい日差しを浴びているうちに、うとうととなりかけた。誘惑を振り切り、えいやと自転車にまたがり、思い切ってひた走る。北山通で川縁を離れて、東へ。ひさびさに北山のブティックなどを横目に府立大の前の道を疾走。ここはよい道!車は少ないし、道は広いし。思いっきりスピードを出しても、全然、足も何も疲れない。5速で名神を走っているときの無重力感に近い。これはあぶないなあ。一定の速度以上を出したら、警告音が鳴るような仕掛けはないものか。本下宿に寄る予定だったので、北大路に出たところで北白川へ。研究室に戻る前に、書籍部でトーマス・マン。今年一年は、新刊図書を読まないことに決めたのである。西洋および日本の古典文学イヤー。トーマス・マンは古典作家かいな?という疑問はとりあえず無視して、『ブッデンブローク家の人びと』。重厚長大名作文学路線の扉を開けました。
研究室に戻って、打ち合わせ。話は横道にそれて、インターネットで日記なんぞ書くやつの気が知れん云々、という話で盛り上がっている。適当に相づちを打つが、インターネット・リテラシーがなさ過ぎるのもまた困ることよな、などということも一言も言わないし、思ったりもしない。自転車を買うに当たり、インターネットも活用したが、自転車屋にも電話をかけたりして、いろいろと情報を収集もした。普通のリサーチとおなじだ。日記書いて、適当に憂さを晴らしたり、ささやかな交流を楽しんだりしているが、こんなことは別に特別でもなんでもないことである。携帯電話を持とうが持たないでいようが、わたしという人間が本質的に変化することもないわけだし、日記を書いているからといって、自己顕示欲が異様に強いわけでもないし、露出狂なわけでもない。そういうような角度から一言、意見を言ってもよかったのかも知れないが、他人に言われて納得するくらいであれば、そもそもそんな偏見的思いこみをどうどうと述べたりすることもないわけである。百聞は一見にしかずということは、経験によってこそ真に理解されるのだから、機が熟せば、今、インターネットに日記を書いている人のことを(まったく理解できんね、なんだありゃ)とか言う人だって、違う意見を持つかも知れないしね。そんなことよりも、なんで今、自転車なのですか?自転車はあなたにとってどんな意味があるのですか?と聞かれたことに対して、なんだか曖昧に適当なことしか答えられなかったわたしのことが心配だ。なんで自転車なのですか?答えはあるようでないようで。。
_ 男の研究者は、**か***しかいないんじゃないかと思う(すみません)。同世代の男どものアカハラ意識の低さに、おもわず畳にドスを突き立てたくなった。おかしな人、居丈高な人物が多すぎる。人の気持ちを理解しない人が多すぎる。
_ ひじょうに重要な書類を、書留ではなく普通郵便で提出してしまった。あほすぎて、あほすぎて、もういや。
_ 子どもの前髪を切りすぎて、えらいことになったと思っていたのだけど、予想外に評判がよく、申し訳ないと思っていた気持ちも晴れた。一時預かりの先生曰く、昨今は小さい頃から長髪にする子どもも多く、毛先が目に入って角膜が傷ついたり、感染症にもかかりやすくなりがちなのだとか。QPさん(今日から、子どもはQPさんと呼ぶことにしました;とても似ている)の切りすぎた前髪と、ワカメちゃんカットの襟足は昭和風で、よいらしい。もともと顔が小さいので、顔の面積を大きくしたところで弊害もないようである。本人も、鏡を見てもなんとも文句を言わないので、気に入っているのだと思う(のか?)。
人生相談の手紙が一通、某国語に訳した詩の校正が一通、珍しく私的な郵便が届いた。わたしからは、先日煮詰まったあまり助けてメールを出した先輩にまたしてもあほ丸出しのトンデモメールを書いてしまって、すぐに届いた返信を読む勇気がない状態。もう一通、あまり親しくない人にも煮詰まりすぎておばかメールを書いてしまって、これも今朝届いた返信を読む勇気がないのである。SOSに反応してくれた人からのメールを読む勇気がないって、つまりは自意識過剰なのか短絡的な行動を恥じているのかどちらかかあるいはその両方で、まったくもういくつになっても塗る薬は見つからない。そんなわけで、昨日は誕生日だった。あほは死ぬまで治らない。
_ 某日。誕生日だったので、仕事を休みにしたのだから免許を更新にいくべきだったのだろうが、朝から雨模様。家でのんびりす過ごすことに。といっても、午後からは子どもを予防接種に連れていかなければならないので、いそがねばならぬ。いそいでのんびりとせねば。子どもの服の衣替えをして、部屋を片付けたらもう時間。雨が降り出している。大人しく席について、ピンと背中を伸ばして席についておやつを食べている子ども。友だちと楽しそうに談笑している。機嫌がよい。おやつを食べたタイミングで連れ出してもらって、合羽を着せて、傘を持たせて、手をつないで病院まで。子どもは大人しく、ゆっくりと一緒に歩いて、ふたりで楽しく歩いた。日本脳炎の予防接種、注射針が刺さっても、冷静に注射器を凝視している子ども。先生や看護婦さんに褒められて得意げな顔をしている。去年、日本脳炎接種後に亡くなった子どもさんがいましたから、今から20分間だけは院内で様子をみてくださいといわれ、ご褒美に買ってもらったぶどうジュースを飲んで、またふたりでちんまりと世間話。外に出ればもう雨は上がっていた。スーパーに寄って帰るか、駅まで歩いて電車に乗って帰るか、バスに乗って遠回りして帰るか聞いてみると、スーパーとのこと (笑)。スーパーには、子ども用の自動車型のカートがあるのだった。
子どもは早速好きな色のカートを選んでスタンバイ。あれを買え、これを買えとずんずんと、後部座席の買い物かごに入れていく。それをつぎつぎに元の場所に戻しながら、進む私たちだった。アサリが大好きなこども。アサリだけは買うことにして、さっさとレジへ。あれえ〜、おかしいなあ〜という顔つきの子どもに冷静に対応して、パンやに寄って長いフランスパンと子どもの好きな渦巻きパンを買って帰宅。お茶とミルクを飲みながら、今日はおかあさんのおたんじょうびやねんでー、というと子どもは、ええ〜っ!やった〜!ありがとうおかーさん!と飛びついてきた。なんか微妙に違うような気もするのだが、ありがとう、ありがとうを繰り返す子ども。おたんじょーびやからみっきーさんのおかしをたべよう〜という子ども。あら?まあええかと、ふたりでみっきーさんのお菓子を食べたのでした。おしまい。
_ ニゲラ嬢 [メールがもとで友人を失ったこともある私…お返事があるなんて、それだけでもうエブリシンオーライです。お誕生日おめでとう..]
_ ね [ニゲラ嬢さん、ありがとうございます。 メールボックスに入ったままの未開封のメールが二通、不気味なオーラを放っています..]