_ 明け方の夢。
銭湯の脱衣所のような扉が左手に並んでいる。私は掃除機をかけている。脱いだ服を入れる扉のひとつひとつには、映画のポスターが貼ってあり、人はそれを選ぶと、その映画の中へ入っていくことができるらしい。
多くの人がアクション映画のスターになることを希望するらしく、終わった人はみな疲れてはいるが充実した顔で出てきて、お風呂に入っていく仕組みになっているらしい。私は、万が一、アクション映画の進行中になにかあったら、映画の中からその人を助け出す役割にあるらしい。
自分の父親が、寅さんにしようかジェームズ・ボンドにしようかと迷っているのを見たのが、おかしかった。
_ 今日は歴史博物館へ。正直、これほどショックを受けるとは思わなかった。途中から、涙が出てきた。今日は日本人の観光客も多かったし、欧米人の人も多かった。それ以上に、現地の高校生みたいな人が、社会見学に来ていて、みなとても静かに資料に見入っていたのが、印象的だった。途中で見たドキュメント映画も涙を流しながら観た。人間はとことん、悲惨に非道になることのできるのだな。実は一昨日は、ゲリラ戦のおこなわれていた場所をめぐるツアーだった。そのときにも受けたショックとは比にならないくらい、今日は昼食も食べられなかった。交通量が日本と比較して尋常ならざる多さの上、道路規制も交通法規もほぼない国なので、道を横切るのに文字通り命がけである。人がわたっていても車もバイクも平気で突っ込んでくるが、人もまた平気で道を横切ろうとする。ぎりぎりのところで、お互い、きちんと交し合って、何事もなかったように悠然と道を向かう。生と死は紙一重かもしれないけれど、平和ぼけの日本(ずいぶん、厳しくなってきたけれど)の国民であり続けてきたこともまた、恐ろしい偶然の重なりなのかもしれない。
食べ物はおいしいけど、おそらく、今までの海外生活経験において初めて、日本のご飯が食べたいと思った。なんでもいいから、白いご飯と漬物が食べたい。
_ ぞろ目でお日柄もよろしいので。
また落ちついたら、ここに書き散らします。
とりいそぎ、なんかばたばた追われております。みなさまがたにおかれましては、どうぞよい年末年始をおすごしくださいますように。春先に帰国の予定です。
再見。
_ 雪見 [寝袋さん、こんにちは。この夢、いいですねー。寝袋さんは夢管理人なのですね。なんか、そのままファンタジーになりそうです..]
_ nebu [わあ、雪見さん、こんにちは!なんか妙な役割を振られてしまったものでして(笑)。私が入りたい映画はもちろん『飛ぶ教室』..]