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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

12-12-2008 / Friday

_ 結納とか。そういうのがやはりこちらにもあって、いろいろ交換。早いこと、日取りを決めたいのだが、うじゃうじゃとややこしいしきたりがあり、決まらない。いらちなので、たまらないが、試されているのである。がまん。


12-12-2012 / Wednesday

_ 今後のこともあって、また別の用事も少しあって、先週末から某国へ来ている。久方ぶりである。到着した翌日、某国人の配偶者を持つ日本人の親睦会があったので、子どもの友達を探すついでにこれに出席。妻が某国人の人もいるし、夫が某国人の人もいる。そういう組み合わせが多いことに改めて驚く。数日間は安宿に滞在してから、下宿に引っ越し。子どもは月曜日から保育園に通っている。朝は泣いて泣いてたいへんだったのだが、夕方迎えに行くと、けろっとした顔をしている。旧友のうち一番仲がよかったふたりが転校や引っ越しでいなかったことが、まだよく理解できないらしく、明日は来るかなと、晴れやかな顔をしていたのが少し切なかった。

下宿に戻った夜は、ホテルの大きなベッドが懐かしかったらしく、あれこれぶうぶうと文句を言っていたけれど、下宿屋の孫娘ちゃんがとてもよく遊んでくれるのがうれしかった様子。翌日もけろっとして学校へ行った。それが昨日のことだが、いきなり遠足に行くとのこと。行き先は、これが魂消たのだけど、かつてのわたしの調査地のひとつであるという。確かに観光復興の可能性と意義についてずっと調べてきたし、いろいろ話したり書き物したりということもあったけれど、まさか自分の子どもが遠足であそこに行くとは。。感無量…というのはちょっと違うかもしれないけれど、巡り合わせっておもしろいなあと思った。かーちゃんがやっていたことは、君の遠足により証明されましたよ。。びっくり。でもありがとう。というのが一番正直な感想かもしれない。

泊まっていたホテルは、今流行のブティックホテル。ちょっとした絵画と造形のギャラリーを兼ねている。しかし千五百円くらいととても安い。朝ご飯もついている。しかもこの国の安宿としては珍しいくらい、潤沢で暑いお湯のシャワーが使える。空調も完璧だし、自動蚊取り器(定期的にラベンダーの香りの薬剤が室内芳香剤を兼ねて噴霧されるのだが、ほんとに適量で完璧)もある。そしてなによりも、部屋には大きな窓(床上50センチくらいから天井までの大型窓)が全面についている。つまり部屋が昼間も明るいのである!この宿はわりとよく利用していて、前回のときもホテルから下宿屋まで送ってくれた。今回は車が出払っていたとかで、タクシー代を現金でくれた。。なんかすごいでしょ(笑)。

先日、死にかけながら取得した某資格がここで生かせるかどうかという実験もある。滞在そのものは短いのだけど、毎日かなりハードスケジュールになりそうでもある。そんななか、今日はわたしとしては珍しく食あたりで調子が悪いので、下宿で休んでいます。

今時の下宿屋は完全WiFiで、ほんまにすごい。で、タブレットを使っている人がほんとに多い。ごく普通のスーパーでも、iPadをもって買い物に来て、野菜や肉の前でレシピを参照しながら、食材を選んでいる若い夫婦とかもたくさん目にした。す、すごいなー。わたしは今や、こちらの人でさえ使っていないような、インターネットの使えない普通の携帯電話(ガラケー)しか持っていないし買えないのだけど、世の中の人はもう普通に素晴らしい最新機種を使っておられます。。もちろん、そんな余裕のある人なんてごくわずかな層ではあると思いますが、確実に豊かになっているなあとは実感します。そういうのを豊かだというのか否やという議論も可能だろうけれど、物質的にもさまざまな可処分所得の使い方的にも、某国某所の状況と日本の状況はもう違いがほとんどないような気がする。未だに大きく違っていて、なおかつこれから少なくとも何十年という単位でも変わりそうにないのは、社会福祉と教育なのではないかなと思う。機会均等とか都市部と村落部の差が小さくなってきたとかそういうレベルの問題は比較的解決されつつあるとは思う。しかしその内容については、まだまだ到底、世界標準(というのか知らないけれど)には至っていない。

ざざーっと、子どもの送り迎えのついでや買い物のついで、人々との話からの情報、などなどから見える某国の様子は、物質的な豊かさがややピークを過ぎたような段階であり、そのピークをまだまだ麓から目指している人々と、もう到達してしまった人々が混在しているような感じがしている。これからどうなるのかなあ。。とりあえず、今日はおしまい。


12-12-2015 / Saturday

_ 来週で今学期が終了する。クリスマス休暇が済めば、すぐに学年末試験が始まる。それがおわれば約1か月の休暇があって、2月の最終週からまた新学期が始まる。元日の正月気分などというものはこちらにはまったくないから、また大使館からは人混みの多い場所には行ってくれるなという御触れも届いているから、新年はむしろ旧正月のほうを祝うことになるだろう。こちらは国家行事だから、繁華街の警備もしっかりとしているだろうから、比較的、安全…だろうから。旧正月には毎年、布袋戯(ぽてひ)という人形劇がチャイナタウンの旧正月にやってくる。これを楽しみにしているのだが、去年は夜はずっと雨が降り続いたため、見逃してしまった。まだ結婚する前も、よく見に行ったものだった。真っ赤に飾り付けられた街のあちらこちらを見ていると、日本の正月とは似ても似つかぬ様子でありながらも、なにか晴れやかな気持ちがしたりするもので、それは西洋式のハッピーニューイヤーともまた違う匂いもする。赤いポチ袋にお金を入れて、中華の獅子舞の口にくわえさせたり、長いドラゴンが舞うのを二階の窓から眺めたり、中華寺院に行ってなんだかわからないけれどお祈りをして線香に火をつけたりしていると、どことなく新年気分も盛り上がってくるというものだ。

今日は久しぶりに朝からからりと晴れ渡った空で、子どもと一緒に大家さんの家の庭の大きな木の下でままごとをした。赤い小さな実でたくさん料理を作った。さああと一週間、なんとかがんばろう。


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