_ 冬空。『最後の一葉』みたいに、目の前の木に葉っぱがぶら下がって、揺れている。小説と違うのは、その葉っぱがもう枯れ葉色だということ。青々とした葉っぱに隠されていたカラスの巣もすっかりと見える。そういえばこのごろカラスは家にいないことがおおいようだけど、この巣は子育て用の巣なのだろうか。毎年のように雛が生まれてはなぜか巣から落ちて死んでしまうことが多いので、この家のカラスは少し攻撃的である。また春になると卵を孵すのかな。ここにいるのもあと一年。次はどんなところで何をしているかわからないけど、太く短く過ごせたらいいなと思う。