_ 河原でお弁当を食べていたら、とんびが突然、後ろから急降下してきたみたいで、あっさりとお弁当を奪われてしまいました。ものすごく上手に。くやしいとか怖かったとかそういうのよりも、なんて上手なんだろうと、たいへん感動してしまった。これがカラスだったら、意味もなく、腹立たしいだけだったと思うけど、とんびはひじょうに上品に、熟練した掏摸師みたいに私のお弁当箱を、くわえていったのです。とんびにあぶらあげを奪われた私でした。
ちなみに私はそのとき、お茶を飲もうと思って、お弁当箱を持った右手を、ちょっと体の横に向かって、差し出していたのでした。ちゃんとお弁当箱を膝の上に置いておけばよかったのに。そう思ったら、ちょっと悔しくなってきました。お弁当箱のふたは、なんだか無意味な哲学上の存在のように、お箸と共に残されました。お箸はたまたま割り箸だったし、ふたは役割がなくなりましたので、あっさりと河原のゴミ箱に捨ててきました。どことなく腑に落ちない思いがしましたが、やっぱりとんびの勝ち。
箱ごと持っていかれたのですか!
私も以前、浜辺でお弁当食べていた際、とんびに背後からやられましたが、
ああいう瞬間って、一瞬何が起こったかわからず呆然としてしまいますね。
とんび、おそるべし...
っていうか、とんびに負けないよう大事なお弁当はちゃんと守ってくださいよー<お二人さん
底の深いのではなくて、わりと薄いタッパーだったので、くわえていけたのでしょうねえ。
確かに、ほんとに何が起こったか瞬時にはわかりませんでした(笑)。
今思えば、お弁当を食べていたとき、時々頭の上を黒い影がかすめていたのですが、
にわか風流人となっている私は、こういうとき、源氏物語的にはどんな和歌を詠めばいいのか、
とかとんびの鳴き声を聞きながら思っていたわけです。
でも、お弁当の方が大切ですよね<雪見さん!
しかし、ブリランさんまで、お弁当を奪われていたとは、おなじ「鳥」としてどうなんでしょう(笑)。