_ H1427って書いたけど、まだH1426だったみたいだ。ごめんなさい(って、だれにだ…)。
_ 旅本として買った梨木香歩の『家守奇譚』、あまりのすばらしさに、読み終えるのが惜しくなってしまった。日本語が美しい。表現が美しい。雲の影や風のにおいが伝わってくる。日向の土埃、床下の湿気た土の緑がかった色が見える。これは銀河鉄道の夜だと思った。動物や草木は人間の隣に住んでいる。きっと今も住んでいるのだろう。それがわからなくなってしまったのは、ただ新しい住宅が建ち並んだからとか、山が切り崩されたからというわけではないのだろう。そういう理由のせいにして、人間だけの世界を作ってしまったから、元の世界を置き去りにしてしまったのではないか。
そういうわけで、にわか日本びいきになったわたしです。
残りの旅本:The Remains of the Day(Kazuo Ishiguro:前回、読み終わらなかったので)、娘巡礼記(高群逸枝:帯の惹句「女性の旅行が好奇の目で見られていた時代…」というのが気に入った)&梨木さん。
_ 円安ドル高で泣きそうになる。感覚的には1ドルと1ユーロがおなじみたいだ。円は世界の一部ではむちゃくちゃ強いかもしれないけれど、旧世界では断然、弱い。貝貨とどちらが高いだろうか。