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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

04-01-2006 / Wednesday [長年日記]

_ 謹賀新年。おめでとうございます。おげんきですか?

この1週間ほど、ずっと雨が降りつづけて、今日は久々に青い空が見えている。その中でも地方巡業は続いていたので、昨日、街に戻ってきたとき、ほんとうにくたくたで、自分の意志で腕を上げるのもやっとだった。もうずいぶん前に経験したA肝で経験済みのだるさとはちがったから、とりあえず、食欲があるなしにかかわらず、食事をきっちりととって、ビタミン剤を飲んで、オレンジジュースとついでにコーラを飲んで、早々と7時ごろ、就寝した。朝、まだだるさは残っていたけれど、なんとかメール屋へ来て、連絡を受け取って、返事を書いたりできた。さて、これから。

円が少し戻したようなので、もう少しだけ様子をみてから換金しよう。お金がどんどんとなくなる。日本でもこんなに使うはずないのにと思うくらいの勢いだ。新しい服など、一着もかっていないのに。ホテル暮らしの外食を続けているとこうなるのね。

地方で下宿している家、おかずはとてもおいしいのだけど、ご飯がもうなにかの宗教かなんかとおもうくらいにまずい。多分、数年前の日本からの援助米だから、古古米か古古古古米くらいなのしかない。これが、無味無臭のシリカゲルを食べているみたいにまずい。シリカゲルを食べた事はないけれど、フィルムを保存バックに入れるときにいつも見ているから想像してみる。たぶんこれを食べたら、いつも食べているお米と同じ食感だろうなと思いつつ、食べようとがんばる。しかし、一口食べたら、もう後がつづかない。自然、食欲があっても食べる量が減り、どんどんと痩せてきた。わたしにとってはよいことなんだけど、なんでこんなまずいお米しか手に入らないのだろうか。その流通経路とか、国の政策とか、いろいろ考える。国、今、改革の最中だから、政府に対して文句を持つ人が非常に多い。しかし、短期的に見て、批判を受けるような改革でも、長期的にはやはり確実に成果がありそう。すくなくとも、学校教育の現場においては、その成果が見え始めている。しかし、人々の毎日の暮らしとなると、政府自身、まだ決定的な改革を遂げるにはいたっていないことを認めている。経済のダブルスタンダード化は、やはり次第に顕著になってきている。これが資本主義経済国となっていくということなのか。とにかく貧富の格差の拡大、いままでとは比較にならないくらいのひどさ。

日本語の本、いろいろ持ってきているのだけど、どういうわけか水村美苗の「私小説」にはまっている。再読だけど、異国の外国人として読んでいるからだろうか。以前は気にとめなかったような細部にひっかかりながら(わが身と比較しながら)、文字通り、堪能している。雨音しか聞こえない夜中に目が覚めてしまうことが多く、電球の黄色い灯りでの下で文字を左から右に読むということ。シンクロニシティと同時に、アメリカとこことの極端な乖離を、日本人として考えてみたりして、明け方まで眠れなくなったりする。旅の身空だから余計に、自分自身の足元のあやふやさを感じる。


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