_ 夜、娘さんたちを街に招待してお食事会。こちらの文脈で言えば、とっくにいきおくれとなっている彼女たち。村の人の噂では、わたしのまねをして、結婚しないのだとか。。責任を感じる。
とはいえ、わたしは一応、結婚していることになっているのに、それを誰もはなから嘘だと見抜いているのは、ひとえに、わたしが一度も夫を村に連れて行ったことがないからである。こちらでは、公務員であろうが、民間企業のサラリーマンであろうが、夫婦はつねに行動をともにするものだという風潮がある。もっとも、近年では日本的に、別居婚や遠距離婚は、ごく普通に見られるようにもなってきている。もちろん都会部でのはなしではあるが。そんなわけでその後の会話の展開としては、なんでおまえの夫はこんな状況に耐えられるのか(2ヶ月近くも夫婦生活がないなんて!)、おまえはさびしくないのか(相手をしてやろうかいのう?)、なんでいまだに子どもがいなのだ(どんな家族計画が日本にはあるの?)というもの。答えられる部分には誠実に答えているが、ほとんどお芝居の台詞並みに毎回、おなじ答えを空で答えている。
さて、娘さんたちであるが、やはり男の話はこちらから振らないと出てこない。なんで結婚しないのかと不思議なくらい、みな美貌の持ち主で、料理も上手、頭もよい。だからわたしとおなじで結婚できないのか、、というのがおちでした(もちろんうそです)。