«前の日記(21-10-2006 / Saturday) 最新 次の日記(23-10-2006 / Monday)» 編集
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|

  1. UtindDitStund (03-08)
  2. ね (10-30)
  3. ぜぶら (10-30)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

22-10-2006 / Sunday [長年日記]

_ 絶対、あそことあそこはつながっているよなー、とか思うものな。でもまだ尻尾が掴めないもの。

スパイスをたくさん使ってカレー。クローブをほんの少しだけ入れると、おいしい。カレーにクローブを入れるというのは、昔、某所の大御殿に居候していたときに、教えてもらった。

来年度の非常勤、男子大学から継続打診の問い合わせ、女子大学からは音沙汰なし。女子大にはもう行きたくない。返事は当面、保留。どんなふうに4月以降を暮らしていくのか、まだわからんからなあ。

_ ひじょうに重要な会議は月曜日に変更されていた。

_ Chittagongの先生から、わたしにD論の指導をして欲しい、セミナーにも出席したいという問い合わせが、CV付きで送られてきていた。が、まったくこの方のことを知らないし、25歳で助教授というのはなんとなく悔しいし(苦)、捨ててしまっていいかなと思うのだけど、宛名が完璧にわたしのものになっている。過去にお会いした記憶ゼロ。宛名は別に間違っていない。嘘メールとかそんなのでもないような気がするのだけど、どうしたものか。というか、わたしに指導する資格がないことくらい、ちょっと調べりゃわかるわけでもある。ということは無視してよろしいというになろう。最近、この手の不思議メールが多い。あと日本に留学したい人が、なぜかプロポーザルのチェックをして欲しいと、次々にファイルを送ってくる。無料で添削サービスをしてくれる人とかいう情報が回っているのだろうか。

_ 最近、急速に学問的に話をする機会が多くなって、唯一、わたしが積極的に携帯電話の番号を教えてしまった某さん、やー、ほんとに頭がいいなあ。ただ一方的に聡明というのではなく、わたしがほんとは一体何を考えているのかということを、どんどんと引き出してくれる人だ。ご夫婦ともに聡明。研究者夫婦って、こんな感じにつねにお互いを刺激しあって、知的な生活を楽しんでおられるのだろうか。だとしたら、今まで研究者とだけは結婚すまいと思っていたが、軌道修正してみてもよいのかもしれない。もっとも、なんだか楽しそうだなあなどと軽佻浮薄に思ってしまうわたしには、そのような日々が訪れることがないことは、確かであろう。

_ 桐野夏生「グロテスク」。こういう小説、もう読むのがしんどくなってきた。一番嫌いなのは、ユリコの姉。この人、なんて名前なのだ。「ユリコの姉」だけでいいのか。そういえば、出張の最後のほう、ドライバーさんとおしゃべりしていたときに、夫は妻のことをなんと呼ぶのかという話になったことがあった。子どもができるまでは、それこそ「妹」だの「ベイビー」だのに類した表現で呼ぶとのこと。「おみつ」とか「おせん」とか、直接に名前を呼びかけることはあまりないのだそうだ。妻は夫を「兄上」とか「おにいちゃん」と呼ぶ。やはり名前を呼びかけることはない。子どもが生まれると、子どもの名前+お母ちゃん、とかお父ちゃん、などと呼ばれる。これは日本でもとてもよくあることなので、別に驚かないわけであるが、名前は記号じゃのう、と深く納得するわけであった。ところがこういった背景に暮らす人にとって、わたしのように社会のどこにも属していない人をどのように呼ぶかは、実は問題のようでもあった。名字で呼ぶべきか、名前で呼ぶべきか。ドクターをつけるべきなのか、まだ大学にポジションはないのだから、ミスでええやろか、いや結婚していないけど、結婚していて当然の年齢なのだから、ミセスくらいに呼んであげてもよいだろうか、いやいやまてよ、それもかわいそうだから、おねえさん、あたりにしておいてやろうか。。という煩悶が見て取れるので、「名前だけでOK」ということにしているのだが、それもまた落ち着かないよう。社会的にどこに属する人なのかがわからないから、わたしのことを第三者に紹介ないしはうわさ話をする際に、困るのだそうである。そんな話を渋滞の中で、延々としていた。「ユリコの姉」という存在に対するわたしの不快感というのは、自分も居場所のない無名の人であることと関係しているのかもしれないにゃ。


«前の日記(21-10-2006 / Saturday) 最新 次の日記(23-10-2006 / Monday)» 編集
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|