_ もう一週間前のこと。あわてて家に帰ってずっと待っていたのに、なかなか迎えに来てくれない。ちなみに当地では、かならず、男性が女性の家や下宿に迎えに来るのだ。どんな車に乗っているのかとか、どんな高級なバイクなのかとか、女性の家族はもとより、近所も目を光らせているので、なかなか緊張する一瞬。もうすでにうちには2回も迎えに来てくれている。ということは、もうデートのお相手としてばっちしな展開を歩んでいるということ。
が。結局、30分後に「今日は○×で待ちあわせだったじゃん」とかいいつつも、来てくれました。はは、わたしが間違っていたのだった。バイクの後ろに乗っかって、田園地帯をひた走った。緑が目にしみる。稲穂の匂い。風。揺れる椰子葉。しばらく空想に耽っていたら、「起きてるかい?」と。ぼっとしていたよ、いつもみたいに、などと普通の会話。楽しかった。別に何があるというわけではないのだけど、楽しかった。日没前には家まで送ってくれた。寄らないの?というと、ああ、もう遅いからねと。
夜、電話があって、事務的なことだったので、ささっと電話を切ろうとしたら、ねえねえ、おやすみ、I Love You、だって。そんな一日でした。幸せだ。