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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

18-09-2009 / Friday [長年日記]

_ いろいろ。いろいろ忙しくしている。自分でバイクに乗らない生活になったので、基本は歩きとタクシー。公共の乗り物は恐ろしく便数が少ない上、あまり安全ではないため、やむを得ず。妊娠以来、こちらの食べ物がまったく合わなくなってしまったため、自炊か中華ばかり食べている。中華と和食は似て非なるものだと思っていたのだけど、やはり日本人的には何がしかの出汁のようなものが効いているところが口にあうのだろうか。

夫にバイクに乗せてもらうとひやひやとして落ち着かない。日本人は教習所仕込みだから、信号の手前30メートルくらいから方向指示器を出して右折ないしは左折の意思を表示するし、ブレーキだってそれくらいからかけ始める。信号のないところで右折ないしは左折する場合だって、いったん停止は当たり前にしている(わたしは、ね)。誰もいない道であったとしても、進入禁止の一方通行の出口から入ったりはしない。右折ないしは左折のために車線変更したりどちらかに寄ったりする場合だって、かならずミラーで確認する。その上で直接目視確認するはず。しかし、こちらには教習所というものは存在しない。みな、まずは免許証を手にしてから、思い思いの方法で実践練習を積む。夫も大学生のときからバイクに乗っているというが、運転ははっきりといってへたくその部類。ブレーキのかけ方とか下手だから、いくらよいオイルを交換していて、水で薄めない本物のガソリンを入れていても、バイクがどんどん悪くなり、公害を撒き散らす元凶となっている。ガソリンがなくなるぎりぎりまでガソリンを入れないとか、そういう細かいことがわたしにはまったく理解できず、メーターで半分以下になったら、すぐに満タンにしておかないと気がすまないわたしとはつい口論になってしまうことがある。「どうしてそんなに何もかも心配するんだ」というけれど、外国に暮らす外国人としては、つねに一日半先のことを考えて毎日を過ごしているから当然のこと。外国人と暮らすと、ほんとうに日常生活の逐一がまったく異なっていることに新鮮な驚きを覚える。そしてお互い、違うということを理解して受け入れていくわけだが、夫婦間のそのプロセスと、たとえばお姑さんとの関係はまた別であったりするわけだな。

うちのお姑さんは、村でも評判の意地悪ばあさんで、自他共にそれを認めているほどである。夫が長年、独身で過ごしてきた原因の9割は、このお姑さんであるとこれもまた自他共に認めている。貴族の末裔らしいが、そういう要素が垣間見られるのは、わたしの大学の上司やら同僚やらがやってくるときだけで、それ以外は本当に厳しい人である。このお姑さんが、わたしが妊娠してまだ5週間目くらいのときに、「子どもは女の子だ」というご託宣を告げた。この時期はまだ性別どころがそれこそミジンコにしか過ぎないわけで、どちらになるかはわからない段階。なのに、もう名前まで決めて、誰彼構わず、「孫は女の子で、○×という名前」などと宣言していたのである。どちらでもよいと思っていたけれど、あまり気持ちのよいものでもなかった。昨日の検診で、お医者さんに尋ねたところ、女の子ということがわかった。一人っ子なら女の子がよいと思っていたので、うれしいと思ったけれど、これを聞いたお姑さんはそれわたしの託宣のとおりじゃろと、得意満面である。別にこのようなことで波風を立てるつもりは毛頭ないし、大体、このおばあさんはわたしと話すときはわたしがわかっていようがわかっていまいが、わたしの知らない宮中ことばでしか話してくれないのである。なので、わたしはいつもへらへら笑っているだけで、夫もそれでよいという。家族づきあの濃密な社会であるがゆえに、長男の嫁という立場は日本のそれと同じで、たいへんきわまりない。しかしお姑さんが元気なうちは、しんどいながらもまだこちらはしたがっているだけでよいから、まあいいのだけど。。 とにかくまあ、いろいろたいへんな毎日を適当にしのいでいます。で、今回はほとんど仕事で毎日大学に行っているから、風当たりも強く、夫を介して小言が次々と届けられてもいる。どういう風にするのが一番なのかはわからないけど、全部、適当に聞き流して、ときどきケーキを買って、ノー天気にかわしています。。ええんかな、これで。


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