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  1. Byncacceree (04-29)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

01-04-2010 / Thursday [長年日記]

_ 少し前に、カルガモさんとふたりで帰国した。足腰が立たず、一時はもう二度と起き上がれないのではないかとも覚悟した夫だが、幸い、膝と腰の打撲はそれほど深刻ではなかったようで、わたしたちが帰国する前には自力で立ち上がり、歩行することができるようになっていた。骨折した鎖骨の治療については、最後にはわたしが周りに説得されるような状況になり、夫の好きなように治療を受けさせることを了解。夫にはできるだけ近くの病院での定期検査を受けることを約束させた。が、今日の電話によれば、呪術医の治療にはさすがに見切りをつけ、今は東洋医学というのか鍼灸師のところで治療を受けているとのこと。相変わらず痛みは引かず、着替えにも苦労しているようだが、本人の弁によれば「よくなっている」とのこと。もともと一ヶ月の滞在を予定していたため、わたしとカルガモさんは後ろ髪を引かれる思いで、帰国してきた次第。再来月にはちょうど某国で開催されるシンポジウムに出席することが決まったこともあり、わたしとカルガモさんはまた某国に戻ってくる。われわれがいないほうが夫もあれこれ気を遣わずに安静にできるかとも思った。以上のようなことで、ご心配をおかけしました。なんとかとりあえず、落ち着きました。

帰国の日の夕方、カルガモさんと離れるのが辛くて静かに泣いていた夫があまりにもかわいそうで、カルガモさんは夫の元に置いていこうかとも思ったのだけど、現実的なことのあれこれー授乳やら予防接種やら日常の世話ーを考えるに至り、決然とひとり荷造りをすませて、あっさりと出発ゲートで夫と別れて飛行機に乗った。夜便ということもあり、国内線の移動の間も深夜便への乗り継ぎも、カルガモさんはずっと寝ていた。ごく短い時間、国際線の乗り継ぎを待つラウンジで、大声を上げてカルガモさんは泣いたのだが、あとはとにかくずっと寝ていてくれた。機内でも照明が消えてから、一度目を覚まして泣いたのだが、母乳を与えるとすぐに眠りに戻った。

母が空港に迎えに来てくれたので、とても助かった。荷物は宅配便を手配し、すぐにバスに乗り、わたしもようやく眠りにつくことができた。帰宅してから翌朝まで、とにかく記憶なし。それからは次の出国までの間に予防接種関連の手続きを済ませてしまわないといけないので、役所に電話してスケジュールを作ってもらったり、前倒しで予防接種を受けるに際しての書類を作成したりで、慌ただしく過ごした。年度末の研究報告会の準備のため一度ならず完徹をしてばたばたとしているうちにもう4月1日。夫の事故なんて、実はそんなこと起こらなかったんですよ〜、なんて誰か言ってくれたらうれしいんだけど。夕方、電話で話した夫は確実に昨日よりは明るい声になっていて、毎日、ほんとに少しずつではあるけれど、快方に向かっているような気がする。一時はほんとにお先真っ暗、どこまで不幸が続くのかと落ち込んだけれど、無邪気に泣いたり笑ったりしているカルガモさんを見ていると、ただ固まって落ち込んでいるわけにもいかず、今思えば予想外の力をフル回転させて、いろいろ乗り切ったような感がある。ようがんばりました。帰ってからは、母には迷惑をかけているのだけど、とにかく少し甘えさせてもらってわたしもゆっくりと休むこともできた。早いとこ、カルガモさんのベビーカーを選んで、日常生活に復帰したいところ。再来週から大学に戻る予定なので、そろそろわたしもリハビリを始めようとしているところです。


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