_ 御大に長いメールを書いたり。
_ 某所よりの帰路、久方ぶりに少し遠回りをしてタイガース百貨店を覗いてみる。お気に入りのアクセサリーのお店がどこへ行ったかわからなくなっている。一階にあったアクセサリーやハンカチなどの装身具売り場が二階へ移動している。そういえばちょっと前にリニューアルしたとかなんとか、リオープンしたとかなんとかというニュースがあったけど、あれはいつのことだったっけ。なので今日は思い切って、ブレーブス百貨店(!)でおつかい。ここも大幅なリニューアルで、百貨店の一階がいきなりお菓子売り場になっていた。凸凹に比べてどわーっと人が多く、どちらをみてもすごい人。そうでなくても目がちかちかするから用事をさっさと済ませてさっさと特急に乗り込んだ。どんどん世の中の動きから周回遅れどころか3周遅れくらいのところをえんやこらと走るようになっている気がしてきた。
_ 図書館にて借りてきた「マーチ家の父 もうひとつの若草物語」を電車の中で読む。なんというのか、「若草物語」の雰囲気、かしましい四姉妹の成長譚の漂っている花の香りや温かいミルクの匂いに溢れた「家庭」の向こう側にかすかに透けて見えていた灰色の影(南北戦争)が、ばーんと全面に打ち出されていて、ちょっと面食らう部分がある。マーチ氏は、オモテのお話ではほとんど存在感がなく、それゆえに姉妹は成長していかざるを得ない日常を生きているのであるが、え、こんなにも情報が少ない人の話をこんなふうに広げて描いてええんかいなとさえ思うほどである。まだ最初の4章しか読んでいない時点で感想を書いたりするのはおかしいんだけど、若草物語のスピンオフとかそういう次元の物語ではないことはわかった。あまりよく知らなかった南北戦争のことがわかるにつれ、そこで取りこぼされたことが、今のアメリカにもまだ根強く存在しているんじゃないかとか、そういう問題をつい考えてしまった。アメリカっていう国はアメリカの内部にはなくて、誰かとの相対的な関係で存在している国なのだろうか。なんてわかったようなことを思わず考えてしまいました。