_ 氏子神社の秋祭りへ。母方の祖母の命日でもあることから、本当に長い間、この祭礼に足を運ぶことがなかった。今日は子どもを連れて出かける。御稚児行列は見逃してしまったけれど、その後の儀礼には間に合う。巫女さんが、笹の葉の束を使って、釜に沸かしたお湯を集まった人々に振りかけていくのである。お湯を振りかけてもらえば、向こう一年、無病息災に暮らせるという。子どもも静かに巫女さんの一挙手一投足に目を凝らしていた。儀礼が終わってから、図書館へ本を返却にいき、また金木犀の香りをたぐり寄せるようにして、家路についた。金木犀の花を少しだけ手のひらにとって、子どもの鼻先に近づけると、子どもはぷうーっと息を吹いて、全部飛ばせてしまった!元気でよろしおすな〜、と笑いながら今度は猫じゃらしを摘んで、子どもに持たせた。久々の日本の10月を楽しんでいる。