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  1. ね (12-25)
  2. ラギ (12-25)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

19-12-2012 / Wednesday [長年日記]

_ 仮に今までずっと行き来していた場所をAとしよう。そして今いる場所をXとしてみよう。

Aはとにかく明るい場所で、みんな話し声も大きいし、黙っていると怖く見える人は、話すとさらに怖くなるほど声が大きく身振り手振りも大きかったり、逆にとことん無表情で無口でさらに怖い場合もあったりで、もうざっくりひとくくりで言ってしまえば、見た目が期待を裏切らない。だからといって悪いヒトというのではもちろんない。一旦、仲良くなってしまえば、ずっとずっと、仲良くいてくれる。ずっとずっと忘れないでいてくれる。

で、Xの人々。見た目はとことん穏やかであるし、当たりも柔らかい。親しくなればきわどい冗談を言うのも好きなことがわかるし、とにかく話が通じやすかったりもする。つまり、回りくどいことを言わなくても、はいはい了解、という感じでわかってもらえるのである。表面的な穏やかさと親しみやすさや感じの良さが、ただの見せかけであることも少なくない。親しくなってみたり、こちらがどんな人間なのか値踏みされて低い評価が出れば、豹変する人もまた多いのだ。だから朝礼改暮や朝三暮四的な対応をされることが、実に多い。そういうわけで、何度こちらの人と気まずい状態になったことか。はっきり言って、みなさんのことがようわからんのである。え−、さっきまで(あるいは、昨日まで)○△×××って言ってたやんかー、ということがあまりにも多くて、ああ、そっか、やっぱり気が変わったんだな、やっぱりほんとはいやだったんだな、でもなんでそう話してくれなかったんだろう…と、とにかくややこしいことになりがちである。ほんとにやりにくい。

街で借りていた下宿の荷物をある人に預かってもらっていた。そこには荷物置き場に相応しい(つまり人間がとても住むとは思えない様な状態の)部屋があった。一年間という契約で、日本円で言えば約2万円で借りていた。ちなみに、そんな部屋なので、本当だったら2万円も取るというのは、先方にとっては、あるいは先方の属する社会通念的には本来は気まずいくらいのものである。それは誰に聞いてもそのような返答があるのだから、間違いないと思う。要するに、雨露はしのげるけれど、人間が寝起きするような場所として整備されていないという場所。今回、荷物を取りに行ったら、その値段は実は半年分の値段である、ついては不足分を支払えという説明があった。君子豹変的に、そこの大家さんがそのように話してきた背景にはなにがあったのだろうか。

大家さんは、わたしがこの物置を借りたあとに、たくさんの人が続々と来て、この部屋を借りたいと行ってきた。もっと高い料金でである。なのに、わたしの荷物があったから、部屋を貸せなかった、その損した分を払えということのようだった。このごたごたは、わたしにはとても納得のいく説明ではない。そもそも契約書だってあるじゃないか。それをなぜ今さらにそんなことをいうのか…としか言いようがなかった。少しは余分に払ってもいいけれど、全然理由が納得いかない。そもそもその契約をした相手とは別の人が出てきてそんな話をするのである。いや、わたしはあの人と契約したんですよというと、あいつは自分の子どもだけど、頭が弱いからそんな契約をしたんだ…などという。子どもの時から計算ができないんだ、なんて言われてもなあ。

こういうときどうやって解決するか。わたしがこちらに来てから学んだストラテジーとしては、まず絶対に納得できないと思ったら、まず一旦判断保留を表明する。しかる後に、わたしにはとても解決できないい納得できないので、地域の長の人に調停してもらいましょう、と切り出す。すると、たいていの場合、そんなややこしい段取りを取りたくないのだから(しかも、そんな部屋に二万円どころか四万円も要求していることがわかれば、こちらの人は逆に恥ずかしいことになるのだ)、ああわかったわかった、今の話はなかったことにしよう、という展開になってしまうのである。今回もその手段で解決できたのだけど、気持の問題として、少し余分の賃料は渡した。もちろん後味は悪い。ひじょうに悪い。ばたばたとしてこちらに慣れてきたかなと思うと、大概、こういうごたごたが発生する。いつもの展開と言えばそのとおりである。でも気持の悪さにはまったく慣れることはない。


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