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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

26-03-2015 / Thursday [長年日記]

_ 『ひとり日和』、『破門』、読了。おもしろく読んだのだけど、もっとがつがつと文章を読みたいという気持ちを宥めるには少し物足りず。質はともかく、量をがっつりと読みたい。首までずっぽりと、小説の世界に浸りきりたい向きには少しものたりなかったような気がして仕方がない。『廃墟に乞う』みたいなのを、もっとずっしりと読みたい。

_ バイクは点検に出したところ、どこも悪いところはないとのこと。しかし相変わらず、ブレーキをかけると金属が擦れるようなキーキーという音が聞こえる。加速のときの勢いが、まったく滑らかではない。逆にエンジンブレーキもほとんどきかない。詰まるところ、メリハリにある運転ができない。ほんまに大丈夫やろか…と不安。

こちらの人は、まったく交通法規とかそういうのを気にしないで爆走する。だから、右折レーンに並んでいるのに、平気で直進したりする。それも、レーンの中ほどとか後方についているのに、信号の色が変わった途端に、対向車線に思い切り膨らんで、ぐいっと直進してくるのである。それに何度も当てられた経験がある。だから赤信号の停止で一番先頭についているとき、ものすごく恐怖心が膨らむ。こちらでは、信号の色は、交差点の4方向を、時計回りにひとつずつ変わっていく。つまり北行き車線が青だとしたら、次に青になるのは東行き車線、その次は南行き車線という具合。ところが、変速6差路とか7差路という交差点も、冗談のようにたくさんある。ラウンドアバウトが設置されているならばいざしらず、それぞれの方向から来た人が一旦停止をきりっとせずに、少しずつ少しずつ、交差点の中央に向かってにじり出る。その母集団の規模が最大に達した向きから、自分の行きたい方向に、道が開くというようなシステムになっている。普通に考えたら、よくもまあ事故が起こらないものだという状況である。大学の正門前の交差点など、先週は月曜日から木曜日まで、信号が停電していた。最初の日はおまわりさんが手旗信号をして処理していたのだが、あとの3日は皆、にじり寄り戦法で交差点を通過していた。もちろんわたしも郷に入らば郷に従えで、みなについて最大母集団をいち早く形成すべしと、にじり出る。そうしないと、いつまでたっても道路を渡ったり、進んだりできないからだ。そんな中で、ブレーキがあまり効かなくて、メリハリのある運転ができないということは、実はあまり大きな問題とはならない。それで丁度いいようで、完全に止まってしまうとスタートダッシュが効かないのである。そういうバイクの運転を振り返るにつけ、これから日本に帰ったとして、車やバイクに乗ったら、わたしはすぐに交通違反で捕まるだろうなと思うのだ。現地化する自分を実感するのは、バイクに乗っているときなのだ。自分でも、とても不思議な気持ちになる。


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