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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

30-11-2003 / Sunday

_ 根拠のない楽観的性格にめぐまれているときもあれば、根拠のない悲観的思考に支配されてしまってどうしようもないこともあって。そして、そのどちらもに根拠がある場合があることもカウントすれば、都合、4とおりのパターンに支配されることがある。それで今日はどちらかな…ということは、一日が終わってみなければわからない。わからないながらも、やっぱり基本的に根っこの部分は楽観的なのかもしれないなと思う。それで乗り切ることのできると思っている内にこそ、どんどんと進めばよいだけの話であろう。

_ 打てば響く音もあれば、響かない音もあって。響かない音にいくら耳を澄ませてみても聞こえるはずはないのだけど、もしかして聞こえるかもしれないと思って、やっぱり耳を澄ませてしまう。

自分だけにしか聞こえていないということに早く気がつけばよいのだが、たいてい、自分だけが聞こえていないということに気がついてやっとそのことを知る。要するに、一人で鬼ごっこもしくは影踏みをしているだけなのだろう。終わりにしようと思えば終わるし、いつまでもくるくると回っていることもできるわけだ。


30-11-2005 / Wednesday

_ まあいろいろあるわけで、3月に欧州出張というのが入った。このくそ忙しい中、必死に支出計画練り直して、赤字が出ないように四方八方に電話しまくり、完璧な予算消化を達成した瞬間に予定していた人が「やはりムリ」だと連絡してこられた。ただ、なんで○×が行くんだ、というクレームがやはりすでに発せられているので(苦)、根回しがすでにおこなわれている。本人、一切、関知せず。

_ 日が暮れてから、久々に繁華街で買い物をしようと思い、すたすたと通りを歩いて向かっていた。後ろから歩いてきたような修学旅行とおぼしき女子高生の塊が、なにかわたしのそばで話している。何度も同じ語を発するので、なんだろうと振り返ると、どうやらわたしに話しかけていたらしい。立ち止まって、え?と言ってみると、女子高生たち、立ち止まらずに、歩きながら、シノコウジビルってどこですか?と、おそらくは東北のアクセントで尋ねてくる。わたしもダテに凸凹人をしているわけではないので、ああウタノコウジ(詩の小路ビル、というのでした)ね、とすぐに反応した。今はウタノコウジはふたつある。でも修学旅行生が行きたいと思うのは、たぶん、古い方だろうと思い、寺町を下がっていく方がわかりやすい、という旨を伝えるも、新京極じゃないんですか、と逆に疑問を持たれた(しかしこの質問により、ああやっぱり古い方でよかったのだな、とわかる)。そうなんだけど、寺町からのほうが歩いていて楽しいし、わかりやすいよ、映画館の前だよ、とかいうもどうやらあまり信じてもらえない。なんとなく不安そうに、よくわかりました、ありがとうございました、などと口々にいうも、全然、立ち止まるということをしなかったのが印象的だった。人と話をするときには、立ち止まったりしないのだろうか。この寒いのに、みんな膝上スカートに、いわゆる生足であった。寒さに強いのは、やはり東北の人だろう、と勝手に思いこむ。

修学旅行生が減少してしかたがないらしい。まあたしかに、今日日は、家族旅行なんかですでに来たことがあったりするかもしれないしなあ。もっと地引き網を引くとか、花笠踊りを踊るとかのほうが楽しい。わたしは修学旅行で東北へ行った。仙台を拠点に、今日は花笠踊りの日、地引き網の日、張り子作りの日、蔵王登山の日と、毎朝、おなじホテルから出発して夕方にはまた帰ってくるという日々であった。凸凹に修学旅行に来るよりも、よほど楽しかったような気もする。

こんなふうに、毎日は過ぎていくんだな。

アンジェで東欧製のチロリアンテープ2種類、計3メートルと、いっぱいになったカードで、チェコ製の布でできたブックカバーを交換してもらった。


30-11-2008 / Sunday

_ 朝からとてもよいお天気。こういう秋の一日が一番好きだ。

_ 明日、査証を取りに行くので、書類をそろえていたら、今は申請書がサイトからダウンロードできることを発見。旅行代理店でもらうと一通100円だったので、助かりました。ところでムンバイでのテロ。他人事ではない。今度、一泊だけだけど、荷物も多いから、ちょっとよいホテルに泊まろうかと考えていた。でも、大きなホテルって、ちょっと怖かったりするのである。欧米人と泊まり合わせるのが。どこで災難にあうか、ほんとにわからない時代になってきた。保険をかけていようがいよまいが、死んでしまったら終わりだものなあ。自分の意志ではないのだから、本人も家族もやりきれないだろう。旅行保険では、危険地帯に行く人はかけられないように規定されているが、安全かと思われていた場所におけるテロのような不測の事態に対しては、どんな免責事項があるのか、今のところ規定されていないようだ。「事故」として扱ってくれるのだろうか。

_ 昨日食べたキノコがおいしかった。今日もキノコ汁。


30-11-2009 / Monday

_ 日本で出産ということになったその最大の理由は、母が孫の顔をみてみたい、といったから。というか、いつまでも決めかねていたわたしに、そのように言えば、決心がつくだろうと思いやってくれたのではないかと思う。感謝。某国研究者道を極めることが叶わなかったということはあるのだが、それはなんとかいずれ落ち着き先を見つけるであろう果たせぬ夢として、しばらくはおいておこう。


30-11-2014 / Sunday

_ 先日の出張時、宿泊先のホテルが、最近流行りのちょっと感じの良いビジネスホテルで、とっても居心地がよかった。部屋の天井がとても高いのと、床が白っぽい木材のフローリングだったので、窓の小さなことも全然気にならない。バスルームは、ユニットではなく、今時珍しい、凝った小さなタイル貼りだった。それもとても清潔で、さらに好感度上昇。必要最低限のファシリティーが整っていて、とっても素敵なホテルで、これからも出張のときはここにと思う。ドライヤーも1200Wあったので、いらいらしながら髪の毛を乾かすこともかった。でも一点解せなかったのは、スタッフが全員、なにかのコスプレをしていること。女性は全員、プラチナブロンドのボブスタイルのカツラを被っている。男性も、カツラこそかぶっていないけれど何かの戦隊物みたいなユニフォーム。そして全員、カラーコンタクトを装着している。そのことだけが、最初はなにやら不安にさせる要素であったのだが、近くに日本人向けの古本屋があった。値段も、日本の古本屋と同じくらいに安く、100円とか200円程度。絵本もとても状態のよいものがあったので、ついついあれこれ買ってしまったのだった。駐在員や短期出張とかの人のものだった感じで、状態もとてもきれい。ビジネス関連の新書も多かった。

帰りに日系スーパーで子どもの好きなさつま揚げ(店内で揚げている!)を買ったりなんかして、せっかく稼いだお金を浪費してきました!


30-11-2015 / Monday

_ 11月は全然日記を書かなかったんだなあ。。慌ただしく過ぎちゃったからか。

そんな間にも、人に貸してもらった本を一挙に読んだりしたりしていた。それができたのは、子どもがまた原因不明の病気にかかったため、一週間、仕事を休むことになったからだった。子どもの病気の原因は、まったくもってして不明。しかし同じ時期に同級生たちも似たような症状で学校を休んだりしていたらしいので、なにかの感染症だったのだと思う。血液検査をしてもなにもでなかったとか、毎日熱が40度近くになるのに、症状はそれ以外にまったくなくて、咳も消化器系の問題も何もなかったのだった。子どもの看病をしながら、怒涛の勢いで本を読んだ。『サラバ!』(西加奈子)と『鹿の王』(上橋菜穂子)が面白かった。『リバース』(湊かなえ)の読後感の悪さはなんとも言えないものがあったけれど、読んでいる間は他のことを考えるまもなくただひたすらページを繰った。本を読んでいるときだけが、自分が生きていると実感できる時間だったなどというのは大げさに過ぎるだろうか。『サラバ!』は、いつかまたゆっくりと読み返したいと思った。


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