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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

17-04-2011 / Sunday [長年日記]

_ 某日。夕方、子どもを迎えに行ったら、先生が、モウシワケアリマセン、、と謝ってくる。子どもの姿は見えない。へ?と、呆けたような感じで反応すれば、園庭の滑り台で遊んでいる時に、はいはいの姿勢で、両手を着きながら段を上った子どもが、てっぺんで立ち止まらず、そのまま両手バンザイの姿勢で、頭を下に向けたままでスロープを滑り下りたのだとか。それでちょっとけがをしたんですという。うじゃうじゃと集まっていた子どもの塊に目をやれば、わが子が眉間に真っ赤なケガをした状態で、ニカニカと笑っていた。用意していた着替えを全部使ってしまったので、園の服を着せてもらっていたから、よその子に見えたのだろうか。それとも眉間の真っ赤な傷のせいだったのか。先生は、電話しようかと思ったのだが、子どもがすぐに泣きやんだこと、出血もすぐ止まったことから、様子をみることにしたのだという。いわゆる鼻の骨、あと数センチ上だったら(あるいは下だったら)死んでいたなどと語られることの多い場所の話である。「モンペ」じゃなくても、我を忘れる人もいるかもしれないなと、なぜか冷静に考えながら、でもとにかく頭を打った場合は、悪い症状はすぐにはでない場合もあることをおさらいし、「では、明日の朝までこちらも自宅で様子を見ます。その時点で何か異常があれば、すぐに病院に行きます。それから園に連絡するということでお願いします」と、なんだかちょっとビジネスライクに話をまとめて、すぐに帰路についた。靴も履かせずに、正門を出てぐんぐん歩いて、大きな桜の木の下に着いてから、ようやく深呼吸して、子どもに顔を近づけた。眉間より少し下に、見事な擦傷だ。子どもは、地面に下ろしてもよろめくことはないし、裸足でアスファルトに立っているのが愉快らしい。靴下すら履かせなかったのかと気がついた。自分が実は動揺していることを確認してちょっと苦笑いして、ベンチに腰掛けて靴下と靴を履かせて、手を引いて帰った。長い影と、うんと短い句読点みたいな影を道連れに、少し遠回りして子どもの歩く様子を確認しながら帰宅。びっくりしたなあもう。でも翌日、子どもはごくごく元気に朝、起きてきた。元気があってよろしい。後で、本当はもっと先生に抗議すべきだったのになどと言われたのだけど、週一回という肩身の狭さとか、自分の社会的立場の脆さとかで気後れしてしまったという側面は否めない。社会的に、どこにどう位置すればよいのかわからない不安定さを親が持つようではだめだと、次の日になってから気づく。子どものためにも、しっかりせねば。


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