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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

12-01-2009 / Monday

_ 明後日、帰国。

_ ほんとにばたばたとした年末年始だったので、年が変わったという実感がわかない。母が退院して以来、家族で川の字になって寝ている。今回もそうなのだけど、夜、目を閉じたら、朝まで一度も目が覚めない。某国だと、なかなか熟睡できないのがほんとうに不思議である。一人でないというのが原因なのだろうか。

今回の帰国に際して、飛行機の中ではきっと眠れないと思い、また心を落ち着かせねばとも思っていたので、論語を引っつかんで、飛行機に乗った。巧言令色鮮し仁のところを何度も読んで、帰国しました。戒めの言葉。もっと誠実に生きなければとか思いつつ。

滞在中は、佐野洋子ばっかり読んでいた。それからノーベル章受賞の先生たちが出演されていたNHKとか。頭の中の思考がばらばらですので、また今度ゆっくりと書きます。


12-01-2013 / Saturday

_ あっという間に12日になって、新年の最初の月も半分を過ぎようかという素早さである。この間、X地点からA地点に移動して、旧友たちとの再会を楽しみつつ、用事を済ませたりしている。とくに、院生時代に長く下宿していた家族との再会は、やはり何物にも代えがたいものであった。ツーカーで話が通じるし、互いの家庭のことなど、それぞれに厳しい局面にめんしていることをあれこれ話し合って、どうしたらいい、ああしたらいい、というようなことを話し合った。わたしの秘密口座を託していた末の妹が、借金の返済に半分近いお金を勝手に使ってしまったというアクシデントもあったけど、事情を聞いたらそうするより他になかったことがよくわかったので、まあええわとさらっとながし、いつものように仕事を休んでもらって、ずっと一緒に付き合ってもらった。子どもは子どもでほんとに目を見張ることがあった。わたしは子どもと話すときは、絶対に日本語しか使わないことにしている。これはバイリンガル教育の基本だそうで、一人の親は一言語しか話さないようにすること徹底しなければならないのだそうだ。と、本で読んだり、実際にバイリンガルの子どもを育てているひとに聞いたので、そうしている。で、今回、子どもはいつものようにX地点で保育園に預けられて、サバイバルをしてきた。A地点への帰省についてきたら、今度はA地点訛りの某国語を話す環境に放り込まれた。すると、みんなで話しているときは、わたしとは日本語で会話、周りの人とは某国語で話していたのである。多少、訛っていても、某国語は某国語として理解しているということなのだろうか。子どもってすごいなあと思うと同時に、病院の精密検査で出ている、子どもの難聴というのは、やはり少し楽観的に考えてよいのかなと思ったり、いろいろな意味で、とてもうれしかった。

今日は、子どもを妹たちに預けて、一人で旧市街地に行き、古い友達に会ってきた。その後はいきつけの、これも古い食堂の新しい建物で昼食を取り、久し振りにゆっくりと日記を付けた。それから戻って、妹たちと夕ごはんを取り、ずっとずっと話し込んで、半分寝かかった子どもを慌てておそいお風呂に入れて、荷造りをしたところである。明日、X地点に帰るのだが、一緒に付き合ってくれた子どもへのご褒美を兼ねて、ちょっと立派なホテルへ泊まりに行くことにしている。恐らく、これから数年はもう訪ねることもないA地点には、わたしのすべてがある。心残りも未練も、夢も希望も、なにもかも。次に来るときはなにがどんなふうに変わっているだろうか。青い空を見上げながら、旧市街地を通り抜けたとき、絶対、絶対、またいつかここに来ようと思った。来たいと思った。


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