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  1. ぜぶら (04-16)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

15-04-2003 / Tuesday

_ 窓から信号待ちの停車をする車の屋根やボンネットがよく見える。桜模様の車が、たくさん通るなあ。季節の模様の塗装みたいで、きれい。

_ 今日は、帰りの電車で寝倒してしまった。はっと気が付いたら乗り換えの駅で、もうバネ仕掛けのなんとかのように跳ね起きて、下りる。やはり夜になるととても寒い。見上げると丸いお月さん。同室の5人のうち、3人がごほごほと咳ばかり続けている。みな忙しくて不摂生気味の方々ばかりだから、心配。今の日本では、いつどこでSARSに罹患してしまうかわからないし。だいじょうぶかな、と思いながら、とりあえず生姜湯を謹呈する。あんまり役には立ちそうにないが。

帰宅したらそく手洗いとうがい。今倒れるわけにはいかないのだ。


15-04-2004 / Thursday

_ いや、どうでもいいんですがね、私やっぱり、公衆の面前ではせいぜい手をつなぐとか、ちょっと軽く接吻するくらいまでしかしたらあかんと思うのですよ。で、研究室が公共の場かというと、私個人的には公共の場やと思てるわけです。逢い引きの場として使う場合は、夜中にしてくれー!!!


15-04-2006 / Saturday

_ 某所でお引っ越しの手伝いなど。普段、ラーメンとかギョウザを食べることがまったくないので、こういうときに食べたりすると、ものすごくおいしく感じてしまう。

_ 夜遅くまで、読書。宮本輝。この人の小説、どんなにおしゃれ風に、今時の若者とか、今時の恋愛事情風のことを書いていても、そこはかとなく、泥臭い部分がある。そこが好きだから、読んでしまうのだろう。

_ 長い桜並木。竹藪。花びらが静かに、舞い散る。

_ 愛されていないとわかっているのにそれでも愛してきて、やがてついには愛することがむなしくなったら、それはもう愛していないということなのか、あるいは自分が出すだけのものとおなじものを受け取りたいという気持ちがはたらいた結果なのか、いずれにしても、次の愛を見つけるまでは、もうどうにもならないわけです。はじまりもおわりも、どうにもならないくらいに、こちらの気持ちにおかまいなしという点で、愛について考えることはあまりにもむなしいのかもしれない。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ ぜぶら [それは「愛」ではなく「恋」なのじゃないかと、 感じました。]


15-04-2007 / Sunday

_ そういや、こないだ上野千鶴子の「スカートの下の劇場」をぱらぱらと読み返していて思ったのだが、アクセサリも一種の、パンツですな。内側に装着するか外に見えるように装着するかの違いはあるけれど、女の人がきれいな肌着類を収集する理由として、だれかに見せるためではなく、単に自分が気持ちいいから(こんなにかわいいパンツを穿いているわたしなど)という理由がある。上野千鶴子はそのように書いているのだが、わたしもそう思いますね、断然。男どもはパンツなど凝視しないのではないか(それが趣味である場合を除いて)。わたしは靴下収集家でもあったので、何足も「勝負靴下」を持っていた時代がある(なんじゃそりゃ、ですね)。男どもは、「今日の靴下、かわいいね」とは言ったが(同様に、今日のイヤリング、かわいいね、とも言われたことがあったなそういえば)、以下略。イヤリングとかその他の装身具は、別に見せびらかすためではないのだと思う。自分にとっては、お守りとか験担ぎに近い。

_ 三月書房のブログで紹介されていたので、タワーレコードで「fado」というタイトルの、なんと10枚組1200円とかのCDを買う。す、すごい。安すぎる。というか、他のCDが高すぎるのか。FADOを聞かせるようなお店って、凸凹にないのかな。ポルトガルに行ってみたい。

_ ついにステレオがだめになった。CDプレーヤーが、CDを認識しなくなった。それまでは原始的に、叩いたり小突いたり、なだめすかして音を鳴らせていたのだが、もうだめらしい。ステレオを捨てて、もっと小さいのを買うか、どうか。。悩ましいけど、わたし、ステレオ派だからなあ。音が空気に広がる雰囲気を楽しみたいから、悩ましい。

_ 梅田の阪神百貨店に、cocotierという名前のアクセサリーやがある。1階のハンカチ売り場のねき。わたしはここのアクセサリーがとにかく好きなのだ。かわいい。そして不思議な魅力がある。神戸の工房で作られているというベネチアングラスを素材とするものが中心。こないだローラにワンピースを買いに行った帰りに立ち寄ったところ、ちょっとぶりっことちゃうかと思うくらいにかわいいイヤリングがあった。買う。もうお金もないのにこんな衝動買いはいけないのだけど。四条の大丸に去年あたりまであったフランスのアクセサリやは、もう撤退してしまったらしい。その跡に入ったのもやはりフランスのお店。といっても若い人がアトリエでひとつずつ作るもの。わたしはここで、つやけし銅の、薄緑のさやにはいったエンドウをモチーフにしたネックレスを買った。これもほんとにかわいくて、上品で、ものすごく気に入っている。でも最近のわたしはなんだかぎすぎすしているから、やー、アクセサリで癒されるということもめっきりとなくなってしまっている。余裕を持たねば。余裕を持たねばと思いつつ、一日一日。


15-04-2013 / Monday

_ かれこれ一か月前、パートを休んで你好仕事へ行き、検索機械を使える45分一本勝負でめぼしい求人を見つけて応募したところ、翌日、面接の知らせがあって、その次の日、面接を受けた。来週、連絡しますとのことだったが、翌日には採用のお知らせがあって、あれよあれよという間に、工場の仕事を辞めることとなった。辞めるに当たっては、密かに仲良くしてもらっていろいろとおばちゃんから守ってくれた社員さんたちに御礼をしたり、おばちゃんたちにもきちんと別れの挨拶を述べたりして、円満に辞めることができた…ような気がしている。もう二度とは会わない人たちだけど、夢見の悪い思いはしたくないと思っていたので、穏やかに、いい感じに別れることができて、わたしの虚栄心も満たされたということである(苦笑)。

新しい職場は大学図書館である。わたしの経歴が活かされる職場というわけでは全然ない。まったくない。なので、気楽に働いている。図書館員というよりは、銀行員みたいな感じで、一日中、計算をしていたり書類を作ったりしている。よそ様からお借りした資料やらなんやらを扱う部署なので、お茶なんかも飲んだりしてはいけない。机の上に飲み物なんか置こうものなら、わたしの指導係である女性がまるでロッテンマイヤー女史のように「自覚が足りない!」とヒステリックに叫ぶのである。そう、どこにいってもいろいろな人がいるということを、今回の転職で学んだような気がする。ロッテンマイヤー女史は、まだ若いようである。たぶん20代後半であろう。図書館に来る前は、コールセンターか何か、電話での営業活動をする仕事をしていたんじゃないかと想像している。とにかく電話の声と地声に雲泥の差がある。すごい。副業に声優でもしているんじゃないかと思うほど、すごい声でしゃべる。この女性のことは、早々と深く関わらないに越したことはないと思ったので、いつも静かに、ひたすら静かに、黙々と書類を書いている。話しかけられたり説明を求められたり注意を受けたりするときは、必要最小限のやりとりでやり過ごすようにしている。そう思っているのはわたしだけではないようで、部屋にこの人がいるときとそうでないときの空気は、タヒチのビーチとラーゲリでずっと地面を掘っているときくらいに緊張感が違う。この人がご不浄に立ったりどこかへ行ったりすると、皆、深呼吸をする。どこに行ってもいろいろな人がいるのである。

通勤にはバスを使うのだが、これが遠くて遠くて仕方がない。まだ4月だからということもあって、学生は律儀にすべての授業に出席している。いやいや、もはやわたしの時代とは違って、出席しないといけないのである。だから、バスなんかひどい乗車率なのである。せっかく桜の見所がたくさんある場所だというのに、昼時などはとても外に出て行こうという気にもならない。そそくさとお弁当を食べたあとは、開架閲覧室へ出て、書架から書架へと図書館独特の静けさと空気の中を泳ぎながら、本の旅に出ている。ときどき椅子に座って本を読むこともある。利用カードで本を借りたりもする。そうしながら、今まで偽物気分でいた自分が、それでもまたこうして新しい偽物となって図書館を徘徊している状況を頭の中のモニターに描いて、笑ったりしている。


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