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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

24-04-2003 / Thursday

_ 明日から長期出張の元同僚と一緒に、食事。とても雰囲気のよいお店で、楽しく食べる。となりのバーでさらに話し続けたので、研究室泊まりとなる。引っ越してからはじめての寝袋泊であった。やはり今の環境の狭さを痛感した。寝袋に入っていても、前のところでは寝返りが打てたのだけど、今度のところはほんとに繭の中に入ってしまったみたいで、せいぜい首を動かすくらいしかできない。

いろんなことをきちんと正確に見てきたヒトが、いなくなってしまうのはやはり残念。

教訓:となりのテレビ部屋で寝た方がよい。目覚まし時計を買えば、誰かが来る前に起きて、続きは自分の部屋で寝られる。


24-04-2004 / Saturday

_ 「十字架を背負う」という表現は、隠喩なのかな…とずっと思っていた。で、またドイツの話なのだけど、旅行中、ほとんど毎日、どこかの美術館や教会や大聖堂で、宗教絵画やステンドグラスを見たわけだが、キリストは本当に十字架を背中に背負っていた。

昨日、「パッション」の予告編を見たとき、やはりジーザス・クライストは十字架を背負って丘に登るシーンがあった。百聞は一見にしかずというけれど、西洋の文学を理解しようと思ったら、やはり聖書を知らねば話にならないのだろうなと、また思った。

ギリシャ神話とローマ神話、シェイクスピア、アリス、マザーグース、旧約聖書、新約聖書、論語、クルアーン。基本の読書をじっくり進めなくちゃ。

_ 『真珠の耳飾りの少女』トレイシー・シュバリエ/『私が見たと蠅は言う』エリザベス・フェラーズ。白水社は精興社の印刷なので、「文字」そのものを読む楽しみがある。


24-04-2006 / Monday

_ すんごい、しんどい。

というかあまりの眠さに、なにも考えられない。ひじょうにまずい。

_ 銀行にて。ICカードへの切り替えをおすすめしますというので、頼もうかなと思った。念のため。国際キャッシュカードでも対応していますかと尋ねると、していないとのこと。。別にもう一枚、外国で使うようにカードを作れ(新規口座を開設せよとのこと)と勧められる。しかし‥ですね。外国で使うからICカードにする意味ががあるはずなのだが。国際的に統一規格ではないからということだろう。不便。当然、新しい口座も作らない。不便。

_ 国鉄に乗るのに、間違ってPiTaPaを使って乗ってしまった。降りるときは当然、ICOCAを出してしまったわけで、通れない。何度もカードをかざしても、ぶーっと音が鳴る。朝のラッシュ時だったので、恥ずかしかった。

_ 新しい非常勤先の講師控え室、なんかサークルの部室並に賑々しい。月曜日の午前中は、全学的に語学クラスか一般教養クラスが多いようで、英語の先生たちは、とても仲がよいらしい。若くてひじょうにハンサムな男の講師の人が一人いて、この人を囲むように少し年配の女の先生たちが、朝ご飯を食べたり、かしましい。教材の話とか、東と西の大学ではいかに雰囲気が違うかとか。どこそこのスーパーがどうとかこうとか。非常勤の先生たちのお互いを呼び合う二人称って、「センセイ!」なのですね。わたしのいた研究室は、大学院生になれば、教授とか助教授のセンセイたちを、○△さん、と呼ぶ習わしであった。会議のときも、基本的に職名なしのさん付け。最初の頃は、とても大先生をさん付けで呼ぶことなどできなかったが、大先生が一人ずつ隠居していくにつれ、わたしも次第に図太くなり、ため口こそ利かないが、慣れていった。今、とりあえず名前がわからないからなのだろうけど、リソグラフとかで紙が詰まっておたおたしていると、「センセイ、まだですか?」などと、白髪のおじいさんセンセイなどに言われると、待たせている事態よりも、センセイなどと呼ばせてしまったことに対して、金輪際しませんごめんなさいっ!と、無意味に深く慌てふためいて恐縮してしまうのであった。朝の貴重な時間に、紙を詰まらせてしまって、すみませんでした。。


24-04-2011 / Sunday

_ 幼馴染は年子の二人姉妹だった。三人で遊ぶから、いつもキャンディーズごっこ。顔が似ていたから、幼馴染はランちゃん、その妹はミキちゃんの役。わたしはスーちゃんだった。三人で歌って踊った日々には、もう帰れない。今でも、あの頃、レンゲを摘んだりアリの巣を襲撃した原っぱの跡地に建ったマンションの前を通ることがある。あのころのわたしたちの影を探してしまうことがある。ときどきテレビでキャンディーズのメンバーをみかければ、必ずあのころのことを思い出した。これからは、もうあまり思い出さなくなるだろうか。いろいろなものを失くしながら、年を取っていくのか。その分、得るものもあるかもしれないが、いつも探してやまないものは、今ここにはない。過去にあったのか、未来にあるのか、それすらもわからなくなって、混濁してきた今を生きている。霧が晴れる日がもし来たら、思いっきりキャンディーズを歌ってみたい。わたしの代わりに行ってしまったスーちゃんの弔いのために。


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