«前の日(07-03) 最新 次の日(07-05)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|

lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

04-07-2004 / Sunday

_ 世の中はバーゲン期を迎えているらしく、先日、偶然、百貨店の開店時間に電車を降りたら、すごいことになっていた。この頃、飛行機に乗るときは、いつもスカートかワンピースだ。ズボンをはくよりも断然、体が楽。なにか新しい軽いワンピースでもと思い、いつも人の少ない某ショップのある階へたどり着くと、これもすごいことになっていた。とてもお店の面積に収まりきらない人が押しくらまんじゅうをしている。気分は萎えたが、開店間もない時間だし、見るなら今しかないと思って、意を決して虎穴へ入った。

出てきたときは、春に売り出されたときに、ちょっといいなあと思っていた麻のGジャン風ジャケットと、デニムのワンピースを手にしていた。どちらもバーゲンで残っていたら買いたいなと思っていたものだったので、結果はまずまずか。しかし思うのだけど、バーゲンで売り出されるのは、やはり売れ残りが中心だということ。お店に、そのショップのものと思われるとても素敵なワンピースを着ている人が着ていた。ほぼ2週間ごとに学校の帰りに偵察している私が見ることなく売り切れてしまう素敵なものは、バーゲンなどにはかからないわけだ。

麻のジャケットの難点は、とにかく素材が麻だということに尽きる。今回のGジャンは、パターンが上手にカットされているので、あまりよれよれ感が出ることなく、長く着られそうだったので、買った。

_ 昨日も一日中仕事。で、10分の1作戦。やっとこさ6割達成。


04-07-2006 / Tuesday

_ 今回、カウンターパートになってくれたのは、哲学部の人。某大学には哲学部というのがある。学科じゃないのである。哲学部の人は、わたしの行動のすべてに理由を見つけたいらしく、すべて「なぜ?」と問うてくる。なぜといわれても、そのなぜ?はわたしのなぜ?ではないので、なんと答えてよいのかわからないものねえ。というわけで、どうやらばかだと思われたようで、最後には好きなようにさせてくれた。よかったのだろうか。

_ 某所でひとしきり出張報告。が、なんだか暖簾に腕押し、糠に釘、だ。なんだかもうなあ。

_ 夕べ、窓を開けたときに入ってきたカナブン。網戸を大きく開いて、出口を作っているのに、まだ外に出られない模様。はやくおうちにおかえり。


04-07-2007 / Wednesday

_ いちじくがおいしい。二つに割ってかぶりつくのもおいしいが、スプーンでかき出して、ヨーグルトに混ぜるのもおいしい。赤ワインと砂糖で煮るのもおいしい。干したものもおいしい。こどもの頃はいちじくを食べたこともないのに、大嫌いだった。大人になってから食べてみれば、とくに自己主張が強い果物ではなかった。

モロヘイヤとオクラともずくで、夏を乗り切る。

風鈴が欲しいな。南部鉄の。


04-07-2008 / Friday

_ 事故に遭った。右側面からバイクに当てられた。気を失う直前に、辛うじて連絡先を助けてくれた人に伝えたらしい。その助けが来る前に、ふらふらとまたバイクに乗り、走り出したらしい。そして途中で気を失い、前を走っていた車に追突して転倒したらしい。どのようにして助けが来たのかわからないが、とにかく病院に運ばれ、すぐにCTスキャンを受けたらしい。医師は、頭蓋骨骨折、脳挫傷の疑いありと診断を下し、緊急入院を指示したらしい。なのにわたしは家に帰ると強硬な態度を取り、医師は一筆書かせた上で、帰宅させてくれたらしい。葬式みたいな雰囲気の車の中の風景を、なんとなく覚えている。その後、わたしは自分がなにをしていたのか、まったく覚えていない。それどころか、ここまで書いたことは、すべて、人から聞かされたことで再構築した記憶のつぎはぎである。一昨日の夜、雑踏の中を歩いているとき、日本からの電話で自分が事故にあったことを知り、慌てて、大きな街に出てきた。今度はMRI検査を受けた。頭はまったく正常で、骨折どころか脳内出血もまったくないという。目立った外傷は右肘の擦過傷と、倒れたときに圧迫されたのか、指輪をはめていた指の内出血のみ。記憶は喪失するし、外傷はないし、何を聞かされても知らないことばかりで、それなのに元気である。こうして日記を書いているわたしは生きているわたしなのか、そうでないのか、どうやって確かめたらいいのだろうか。胡蝶の夢?わたしは誰なのだろうか。人は自分が自分であることを、どうやって確かめることができるのだろうか。


04-07-2010 / Sunday

_ 帰って来た。学会のことは聞かんでやってください(笑)。今度こそほんまに死にたくなった。しばらく腐っていて、夫にははなはだ迷惑をかけました。

それでも無理していろいろ仕事を少しこなして、ペンディングになっていたカルガモさんの共同体メンバーに入れてもらうためのイニシエーションも無事にこなし(肝心なところでビデオの録画スイッチを入れ忘れてしまい、そのことはこの期に及んでもまだ夫には話していません)、むちゃくちゃへとへとになってしまったということもあります。予定よりも早めに帰国することにしてしまいました。夫にはかわいそうなことをした。その間も、とにかく腐っているか洗濯しているかのどちらか。毎日一回は手抜きをしようと思って、カルガモさんを連れて外国人向けのカフェやレストランでゆったりとした食事を取ることを心がけた。時にはプールに泳ぎにも行った。その合間合間に、書かなければならないものを書いたり、調べなければならないものを調べたりもした。日本人会の付き合いも疲れない程度にこなした。妊娠して以来、乗るのを止めていたバイクに乗った初日、運悪く、検問に出くわした。運悪く、免許証もバイクの所有者であることの証明書も携帯していなかった。外国人はぼったくられるで〜と聞いていたのだが、検問突破する勇気もなかった。意を決して、外国人のふりをして(パスポートのコピーさえ持っていなかったのである)、「Wow, I am so sorry...」と言いかけたらば、「Ok, ok, please go ahead」と、無事に通されたのであった。よし、これからはこの手で行こう、などと少しだけうれしくなった。子どもが生まれて以来、自分のものを買うこともまったくなかった。思い切って散財するぞーと、繁華街に向かった。こんなん自分で縫えそうなどと思ってしまうからか、以前のように張り切って買い物もできなくて、驚いたりする。残してきた子どもと夫のことを少しだけ気に掛けながら、久々の自由を満喫すべく、すべての道を南北東西に駆け抜けて、大満足して街道筋の屋台で晩ご飯を包んでもらって帰宅したあの日。カルガモさんがさんざんに泣き疲れて腫らした顔で、とっぷりと暮れた夕闇の下宿の庭で、夫に抱かれて座っていたのだった。自分の都合で某国くんだりまで連れてこられ、父親に会ったはいいけれど、人見知り真っ最中でさんざん泣きわめいてようやく父親のことを思い出したと思ったら、また母親の都合で日本へ帰るのである。不憫やなあと思うのだけど、そういういろいろを家族で乗り越えたなあという感慨が、今回は大きかった。夫が寛容であることに甘えすぎてはいけない思いつつ、またしばらく日本で暮らす。


04-07-2017 / Tuesday

_ またヨガをするようになった。ちょうど10年前、一所懸命に取り組んでいたころは、ほとんど精神的におかしいんじゃないかと思うくらい、朝晩、ものすごくストイックにヨガをしていたのだった。だから、そのときとおなじくらい、今、何かに取り憑かれているんじゃないか・・・と我が身を振り返れば、確かにそうなのかもしれない。今、いるところから抜け出したくてたまらないのだ。忘れたいとも言えるかもしれない。なぜかしら、ちょっとおかしい職場にばかり勤める羽目になるのは、わたし自身がふつうじゃないからなのだろうか。たしか前のブラックな大学にいるときにもそう思ったのだが、今度の劣悪さは、その比ではない。またそれで被るストレスも普通ではない。どうしていつもこうなのかしら。。。久しぶりにどんよりと灰色のことを日記に書いているような気がする。まいった。


«前の日(07-03) 最新 次の日(07-05)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|