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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

12-08-2005 / Friday

_ まあ、ワタシ自身、全部、ぼかして曖昧に書いているのだけども。男子大学の試験の答案でも、小谷野氏並に、おもしろいことを書いている男子が10名くらいいた。600人で10名って、どうなのかとも思うけど、よいほうではないでしょうか。。もちろん、文句なしで「優」をつけた。二十歳前後の若い人々の考えていることは、ものすごく千差万別で、「若者」という一括りにはほとんど意味がないのだなあと、今年も思う。

ワタシ自身のことを言えば、ジェンダー、フェミニズム、生態環境という三題噺(かどうかも再考しないといけないけど)をまとめることのできる日が来るものやらどうやら、見当がつかないけど、できないと話にならんのだろう。もうちょっと突っ込んだ話をしてあげられたらよかった。

書物を読んだ上で、自分の考えをことばに置き換えて表すことができ、かつ自分の経験を客観的に分析できること、そしてその両者を他者に説得力を持って説明できる力。大事だなあと、深く、深く、考える。

_ 内部監査で「働き過ぎ」という評価が出ているらしいので、午後からさぼる。監査といっても、予定調和。意味なし、じゃないかと思うけど。気晴らしに碁盤目を彷徨。ときどき休んだりして、小谷野敦「帰ってきたもてない男」、二回目を読了。おもしろすぎる。

結局、ここでも取り扱われていなかったが、院生女子およびポスドク女子というカテゴリーは、ぜったいに考察されてしかるべきだと思う。負け犬論よりもさらに鋭い結果がまっている。誰もここに触れないのは、単に人手不足というのもあるのだけど、目下、最大のタブーだからではないかという気もしないでもない。なぜタブーかというと、深淵なる理由があるのだな。。そんなことを考えていたら、午前中に受けた仕打ち(といってもよいだろう)は、起こるべくして起きた事件のような気もする。そう考えるとちょっと気分、晴れる。まっとうな院生女子じゃんか!という妙なオチが感じられるからかもしれないけど。。とか考えるのは面白いのだけど、この分野の研究がフェミニズムとかジェンダー論の中からも出てこない理由というのは、一考に値すると思う。院生女子の悲哀は、もてない男のそれよりも、数段、怖いのではないかと思う。ワタシ自身、なんのドラマチックなことも経験していないけど、怪談並におそろしい話はよく見聞きするし、ときどき六条御息所の生き霊に遭遇することもある。小谷野氏は、もう少し、幅広い視野で現象を見届ける必要があるのではなかろうかと思ったり。それでもとてもおもしろかった。ワタシなんか、小谷野氏の求めている人物像にぴったりじゃん!とか一瞬思ったのだけど、才色兼備ではないのでアウト。才すら風前の灯火なので、どこの世界でも生きていけない道理である。

_ monologue.

瞬時に沸点に達してしまった。そういう子どもじみたことになったのはもう何年ぶりのことだ。ずっと大人のふりをしてきたので、もうそういうことになるのを忘れていたつもりだったのだけど、回路はすぐにつながったみたい。だめだな。

ただし大人になったと思ったのは、沸騰したことを人前で表に出さなかったこと。すぐに座を外して、外に出た。財布と日傘だけ持って、とにかく歩いた。気の済むまで歩いて、コンビニでコーヒー牛乳を買って、河原で怒りをようやくはき出した。このまま川の中を歩いてもいいやと思った。女子校のへたくそなバンド練習を冷静に聞きながら、流れを凝視していた。ややあって、コバルトブルーの背中をした鳥が飛んできた。川の中の石の上にとまる。鳥もひとりだった。

少し、落ち着く。。


12-08-2009 / Wednesday

_ おとといの朝、如月さんから電話があって、「大きな地震があったようで、こちらのテレビでも報道していた。大丈夫だったか」という。え、地震なんてあったっけ。で、昨日の朝、地震で目が覚めた。記憶が前後しているのか、本当に一昨昨日、地震があったのか。夏ぼけか。

古本市も陶器市も見に行かず。この時期に日本にいるのは久方ぶりだから、古本市は見に行きたいんだがな。

サンミュージックの社長さんが、とうとう最後まで連絡を寄越さなかった人に対して、「そんな仲じゃないだろう」と嘆息していたのをみる。そういう思いを人にさせたことがあったなと思い出す。もちろん事情は異なるけど、連絡したい人ほど連絡ができないときって、確かにあるように思う。というのは、言い訳なのだけども。

腹帯をきつく巻きすぎているのか、またよろしくない気分になってくる。食事時は食べられないし、空腹になると余計によろしくない。昨日も、間違ってついふらふらとミスタードーナツに入ってしまった。いきつけの場所ではないのにもかかわらず、今、百円だからなのかな。夕方だったからか、自分の年齢の半分くらいの若人ばっかりで、たいへん落ち着かない思いをした。年寄りはこういうとき、どんなお店に入ればよいのだろうか。そういえば、昔、河原町にあったおばさま御用達の青山という24時間喫茶、いつのまにやらなくなっていたなあ。夕方になると、ウェスタンな格好をして、大きな大きな犬を二匹つれて、窓際の席に陣取っている夫婦がいたものだ。ここにはいっぺんしか入ったことなかったから感傷はないのだが、なぜかあの犬を思い出す。昔、四条にあったトレッカという古い喫茶店が好きだった。若い時分は舞妓さんだったようなおかみさんと、ベレー帽などを被った旦さん(あるいは社長)が、宇治金時パフェなどを食べながら、楽しそうに談笑していたりしたものなあ。


12-08-2010 / Thursday

_ 「Lock, Stock and Two Smoking Barrels」、ガイ・リッチー。「Snatch!」がとても好きなので、これも観た。おもしろい!DVDを買いたいくらい。こういういろいろな伏線が同時に張り巡らされながら進行していく形式は、フロスト警部シリーズにも共通する。イギリス人はこういうややこしいのが好きなのかな。わたしも好きだ。

_ 某原稿、やっと提出。別の某原稿に取りかかる。

_ ところで全然知らなかったんだけど、凸凹大会館が閉館したそうな。辺鄙なところにあるし、施設そのものが老朽化していたけれど、わたしは結構好きだった。ここで缶詰になって原稿を書かされたこともあったし、いろいろな研究会もよく開催された。懐かしい場所のひとつ。とくにレストラン、いつ行っても満席ということはなく、おいてあるメニューもびっくりするくらいにオールド・ファッションだったが、好きだった。個人的にたいへんお世話になった前の総長先生が「好きだ」と新聞紙上でおっしゃったエビフライ、遂に永遠に食べる機会を逸してしまいました。残念。


12-08-2016 / Friday

_ 月末にあわただしく学会のパネルメンバーで打ち合わせをしたと思っていたら、もうとっくに予稿集の締め切りが来ていて、一日遅れで提出。でもなんともいい加減な内容でなかったことにしたいくらい。でも結構、意欲的なテーマだとも思うので、なんとか当日までに修正を試みる所存です。

_ 衝動買い的に、青いドレスシャツ。真っ青な、郷ひろみか田原俊彦かという色。お店では全然気が付かなった。でも家に帰ってから落ち着いてみてみたら、舞台衣装?のようなただのおばはんチュニックになっていた。なぜだろう?でも千円しないわけで、なんだかもうどうでもいい。一体、どんな状況で、どこに着ていけばいいだろか。あるいは一度、洗濯すればよくなるか…な。

_ 今週は推薦状ばっかり書いていた。一通はヨーロッパへ留学するという卒業生のために、ヨーロッパの某有名大学へ宛てて。もう一通はいまの契約が終わったら、別の大学へ行きたいという日本人の知り合いの先生に。こちらは年上の人なので、推薦状をどう書けばよいのかわからなかった。ご本人のお書きになったひな形では、敬語尊敬語のおんぱーれど。しかし普通、推薦状というものは敬語体をあんまり使わないんじゃなかったっけなどとあれこれ繙いて、ちょっと大変だった。いずれの二人も、うまくいけば本人のおかげ、だめだったら推薦状が悪かったと思ってくださいと、あらかじめ詫びを入れた。

_


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