«前の日記(09-08-2005 / Tuesday) 最新 次の日記(14-08-2005 / Sunday)» 編集
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|

  1. ねぶくろ (08-18)
  2. ペコ (08-18)
  3. ねぶくろ (08-17)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

12-08-2005 / Friday [長年日記]

_ まあ、ワタシ自身、全部、ぼかして曖昧に書いているのだけども。男子大学の試験の答案でも、小谷野氏並に、おもしろいことを書いている男子が10名くらいいた。600人で10名って、どうなのかとも思うけど、よいほうではないでしょうか。。もちろん、文句なしで「優」をつけた。二十歳前後の若い人々の考えていることは、ものすごく千差万別で、「若者」という一括りにはほとんど意味がないのだなあと、今年も思う。

ワタシ自身のことを言えば、ジェンダー、フェミニズム、生態環境という三題噺(かどうかも再考しないといけないけど)をまとめることのできる日が来るものやらどうやら、見当がつかないけど、できないと話にならんのだろう。もうちょっと突っ込んだ話をしてあげられたらよかった。

書物を読んだ上で、自分の考えをことばに置き換えて表すことができ、かつ自分の経験を客観的に分析できること、そしてその両者を他者に説得力を持って説明できる力。大事だなあと、深く、深く、考える。

_ 内部監査で「働き過ぎ」という評価が出ているらしいので、午後からさぼる。監査といっても、予定調和。意味なし、じゃないかと思うけど。気晴らしに碁盤目を彷徨。ときどき休んだりして、小谷野敦「帰ってきたもてない男」、二回目を読了。おもしろすぎる。

結局、ここでも取り扱われていなかったが、院生女子およびポスドク女子というカテゴリーは、ぜったいに考察されてしかるべきだと思う。負け犬論よりもさらに鋭い結果がまっている。誰もここに触れないのは、単に人手不足というのもあるのだけど、目下、最大のタブーだからではないかという気もしないでもない。なぜタブーかというと、深淵なる理由があるのだな。。そんなことを考えていたら、午前中に受けた仕打ち(といってもよいだろう)は、起こるべくして起きた事件のような気もする。そう考えるとちょっと気分、晴れる。まっとうな院生女子じゃんか!という妙なオチが感じられるからかもしれないけど。。とか考えるのは面白いのだけど、この分野の研究がフェミニズムとかジェンダー論の中からも出てこない理由というのは、一考に値すると思う。院生女子の悲哀は、もてない男のそれよりも、数段、怖いのではないかと思う。ワタシ自身、なんのドラマチックなことも経験していないけど、怪談並におそろしい話はよく見聞きするし、ときどき六条御息所の生き霊に遭遇することもある。小谷野氏は、もう少し、幅広い視野で現象を見届ける必要があるのではなかろうかと思ったり。それでもとてもおもしろかった。ワタシなんか、小谷野氏の求めている人物像にぴったりじゃん!とか一瞬思ったのだけど、才色兼備ではないのでアウト。才すら風前の灯火なので、どこの世界でも生きていけない道理である。

_ monologue.

瞬時に沸点に達してしまった。そういう子どもじみたことになったのはもう何年ぶりのことだ。ずっと大人のふりをしてきたので、もうそういうことになるのを忘れていたつもりだったのだけど、回路はすぐにつながったみたい。だめだな。

ただし大人になったと思ったのは、沸騰したことを人前で表に出さなかったこと。すぐに座を外して、外に出た。財布と日傘だけ持って、とにかく歩いた。気の済むまで歩いて、コンビニでコーヒー牛乳を買って、河原で怒りをようやくはき出した。このまま川の中を歩いてもいいやと思った。女子校のへたくそなバンド練習を冷静に聞きながら、流れを凝視していた。ややあって、コバルトブルーの背中をした鳥が飛んできた。川の中の石の上にとまる。鳥もひとりだった。

少し、落ち着く。。


«前の日記(09-08-2005 / Tuesday) 最新 次の日記(14-08-2005 / Sunday)» 編集
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|