_ 今日あたり、新しい電話が来るので、とても楽しみ。まず最初に、どこに電話をかけようかなー、と考えるのも楽しい。
この前、明治屋のキャンペーンに乗っかって、ペンネの大袋を買ったのだけど、これがすこぶるおいしい。残念ながら、どうせセールの聞いたこともないメーカー(もちろんイタリア産)のだったので、箱に入っていたのを広口瓶に移し替えて捨ててしまった。散歩のついでに記憶を頼りにまた見つけられたらいいのだが。
ちなみに、塩味のかわりにゴルゴンゾーラと、生クリームのかわりに牛乳を使って、あとは手に入る限りの香味野菜(ミョウガとか、パセリとか、セロリとか、しそとか)を入れて、少しだけお醤油を入れた純日伊ペンネにはまっている。半端ではない弾力性のくせに、味がよくしみ通るものだった。また買いたい。
それで最初に電話をかけるのは、どこにしようか。
_ 結局最初に電話をかけたところは「117」で、かけてもらったのは、母の携帯電話から。すごく、シンプルな使い初めとなった。
_ それで結局、歩いていって話した方が楽しいというくらい近所に住んでいる友だちに電話してあれこれと話す。自分だけの電話っていいなあー、とこんなに大きくなってから思うあたり、今の自分の境遇の根源を確認するかのごとき心境になる。
_ でも書類書き。なんか気が重い。こないだのブレインストーミングによれば、私にのし掛かっている役割は、言い出しっぺということもあるのだけど、とてつもなく重いような気がしてきた。憂鬱ですにゃあ。
_ 書き物の合間にハノン。運指がむちゃくちゃいい加減になっていた。
_ ひさびさにFMをかけながら文献整理しているんですが、スネオヘアーって、すごいな。ハナレグミの時みたいにすぐにワン・クリック注文しそうな勢いで調べたら、真心ブラザースのトリビュート盤の中の一曲だった。買いたいが、自分内ピアノブームにより、『のだめカンタービレ』全巻購入したばかりで、若干、迷い中。お年玉で買おうかな♪
_ 早起きして「小僧の神様」再読。この話、好きだなあ。
_ 尾崎翠といえば、ずーっと前に、田中裕子が翠役をしていたNHKの『第七官界彷徨』がものすごく面白かった記憶があった。長じて、ある日、本屋で『定本尾崎翠全集』を発見してすぐに買った。熱心な読者ではない。ただなぜ尾崎翠のことが気になるのかというと、彼女の辞世のことばなのだと思う。作家としては(あるいは女流作家としてでもよい)、生前はかなりつらい年月を過ごした最後に、「このまま死ぬのならむごいものだと涙をながしました」と、翠の妹が話している。軽妙で、洒落た(おしゃれではなく)、しかしその分翳りが見え隠れする文章を書く人だったが、最後のことばはそれでもあまりにも似つかわしくなく思われ、同時にやりたいことをやり残して死ぬことはそれほどまでに辛いことなのだろうなと思ったのかもしれない。
私は森茉莉ふうに、自分の好きな仏蘭西とか西班牙とか葡萄牙とか独逸とか英吉利ふうのがらくたに囲まれて、ぽっくりと死にたいな。そろそろ、どんなふうに死ぬかということも考えながら生きていかないといけないかもしれない。