_ 書き物の合間にハノン。運指がむちゃくちゃいい加減になっていた。
_ ひさびさにFMをかけながら文献整理しているんですが、スネオヘアーって、すごいな。ハナレグミの時みたいにすぐにワン・クリック注文しそうな勢いで調べたら、真心ブラザースのトリビュート盤の中の一曲だった。買いたいが、自分内ピアノブームにより、『のだめカンタービレ』全巻購入したばかりで、若干、迷い中。お年玉で買おうかな♪
_ 早起きして「小僧の神様」再読。この話、好きだなあ。
_ 尾崎翠といえば、ずーっと前に、田中裕子が翠役をしていたNHKの『第七官界彷徨』がものすごく面白かった記憶があった。長じて、ある日、本屋で『定本尾崎翠全集』を発見してすぐに買った。熱心な読者ではない。ただなぜ尾崎翠のことが気になるのかというと、彼女の辞世のことばなのだと思う。作家としては(あるいは女流作家としてでもよい)、生前はかなりつらい年月を過ごした最後に、「このまま死ぬのならむごいものだと涙をながしました」と、翠の妹が話している。軽妙で、洒落た(おしゃれではなく)、しかしその分翳りが見え隠れする文章を書く人だったが、最後のことばはそれでもあまりにも似つかわしくなく思われ、同時にやりたいことをやり残して死ぬことはそれほどまでに辛いことなのだろうなと思ったのかもしれない。
私は森茉莉ふうに、自分の好きな仏蘭西とか西班牙とか葡萄牙とか独逸とか英吉利ふうのがらくたに囲まれて、ぽっくりと死にたいな。そろそろ、どんなふうに死ぬかということも考えながら生きていかないといけないかもしれない。