_ 大雨。やむを得ない用事で大学に来たけど、終わったらすぐに帰んでー、まったく!
でもよいこともひとつあった。アフリカに行っていた友だちからおみやげにコーヒーをもらう。キリマンジャロとかブルーマウンテンとかいうのではなくて、村で作った自然の豆のよう。こういうのがうれしい。もう挽いてあるので、すぐに飲みたかったのだけど、ちょうどコーヒーメーカーに粉をしかけたところであった。こういうカンがじつは働くタイプで、なんとなくもう少し待ってからセッティングしたほうがよいかなと一瞬思ったのであった。。。
しかし、自分のカンほど信用ならぬものはないということを知っているので、踏みとどまった。で、得てして、その逆の事態が展開するのである。もうちょっと自分を信用してよい、とか?
いや、その過信がいかんのである。
…かくして、延々と、こういうことを考え続ける毎日です。
_ 帰りにガイドブック買って帰ります。ビザ、いるのかな?
_ 今日の雨は冷たい雨というよりも、生暖かな雨だった。雨の日はできるだけ温度調整がしやすい服装で、首元からの冷気を遮断するようにしているのだけど、建物の中の空調と、その効果が及ばない範囲の往復で、段々と頭が痛くなってきてしまう。喉が弱いので、うがい薬が欠かせない季節になった。季節の移り変わりを、身の回りのモノで感じるというのは、野暮な感じでいやなのだけど。炬燵とかストーブは許容範囲で、うがい薬とか股引はアウト、というのも勝手な基準極まりない。
_ やっと母親学級へ。しかしわたしが聞いていた時間は間違っていたとかで、30分遅れで開始。それまで病院で時間を潰す。その間にも新型インフルエンザに感染したと思わしき子どもなどが続々とやってくる。少々、危険を覚えたので、産婦人科フロアで休憩。今日は乳房管理と栄養管理の話。始まる前にわかったことであったが、このクラスはほんとうは2カ月前くらいに出席しておくべきものであったようだ。教えてもらったことは、この間、ほとんど実行してこなかったことばかりだったので(!)、とても役に立った。。
で、終わってから参加者でぞろぞろとエレベータに乗って降りて少し立ち話。聞けば、妊娠が分かってから、膿腫が発見された人がふたり、妊娠前に筋腫の手術をした人がひとり。年齢も膿腫のおひとりはまだ若い人だったけど、あとのふたりはわたしと同じくらいか、少し若いくらい。よって高齢出産組。みんないろいろと問題を抱えているのだなと、いろいろ情報交換。雨の中、大学に戻る。
おなかが減って減って仕方がないこの頃。でも食べちゃあだめなんですってさ。というわけで、お茶ばかり飲んでいる。
_ 報告書とか研究会の準備とか書評とかで時間が全然なくて、毎日いつも眠たい。
_ 中国では独身の日なんだとか。海のずっと向こうでは、恐るべき人物が国家の頂点に立つという事態になり、ハーバード・ロースクールの学長が涙ながらに学生たちに語りかけたという。そのニュースを読みながら、ちゃんとしっかりとしている人もまだまだいるのだと、ほっとしたり。そういう激動の11月に、わたしも転職が決まった。来年2月から、愛する某国を後にして、某内陸国へ引っ越すことになった。日本の大学の海外事務所の担当ということで、今のところに来るまで続けていた研究プラス日本語教育を合わせて行うというのが任務である。あと2か月でここを去るのかと思うと、今日までの怒涛のような日々が嘘のように感じられる。某内陸国には一度も足を踏み入れたことはない。しかしその両隣の国には行ったことがある。全然イメージがつかない国なのだけど、先輩や後輩が何人も出たり入ったり住んでいたりする土地である。だから思い切って、ここで一度仕切り直しをと思っている。
心配なのは、子どものことだけ。せっかく踊りを楽しく勉強しているところで、申し訳ない。
今の大学に未練はないかというとウソになる。その未練とは、今の一回生と二回生が成長していく姿を見られないこと。もうひとつは、やっと自分の教え方に自信を持てるようになってきたところで、一旦、初級学習者への指導から離れてしまうことになること。
学生たちのことに関しては、手塩にかけて育てたというような感慨がある。もっと日本語が上手になって、どんなふうに勉強を続けていくか、いろいろな話ができればいいなあと思っていたのにここで終わるというのが、本当にさみしい。でもまたいつかどこかで会うだろう。その日を楽しみにして、わたしも新しい場所でがんばりたい。