_ 来客多し。昨秋からとある場所に奉職している某氏が来る。彼の勤務地は、極北の世界である。夕方、一仕事を終えて窓の外を見ると、冬場などもうとっぷりと日が暮れていて一気に悲しくなるという話を聞く。ちょっと行くのと、そこに住むというのは、やはり全然違うのだな。もともと饒舌な人なのだけど、今日はいつも以上に滑らかだった。
もうひとりの来客とは一瞬だけしか時間が取れなかったのだが、最後にあったのがいつだったか、お互いにもう思い出せないくらい昔のことであることだけ、わかった。そのときも、三人でうるさかったそうである。時間が経つのは早いのだなと改めて思った。