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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

16-06-2003 / Monday [長年日記]

_ ううーん。万引きの男の子を注意した古書店の主人が、店を閉めることにしたという。この男の子は店から走り出して、そのまま踏切に入ってしまい、轢死してしまった。このことで、賛否両論があったかもしれないけど、どちらかというと古書店の主人にわたしはとても同情してしまった。

今回のことに限らず、誰かの行動に対して、なにか「感想」を持つことはとても難しいのだなあ、と思う。わたしのこの数日間、悩まされていたのは、わりと似ているのかもしれない。

伝統的に、うちの大学のある学部は徒弟制度がとても堅牢に残っている。わたしの所属する機関は、そこから異動してきた人が半分くらいいた状態から出発して早、30年くらい。もちろん、わたしが生まれるずっと前から組織としてはできあがっていたが、今みたいになってからそれくらいになるということだ。教員の半分は、今や大学生え抜きの人が半分以下になり、外からやってきた人が半分を占める。そういう中で、頑なに古き良き徒弟制が依然と残っている部分がある。問題は、これが見える人と見えない人がいることと、見えるけど「他人」のことだから放っておこうという人がいるということ。わたしの立場は、どちらでもあって、どちらでもないという微妙なところ。

この場合、間合いの取り方がとても難しいのだ。とても。

とある件で見過ごしにできなくもない状況があった。それは内部からの批判ではなく、外部からの批判・非難。このこと事態はまったく、わたしには関係のないことである。わたしが関わっても、「なぜこいつが?」と言われるだけであって、それはそのまま、わたしのマイナス評価へとつながる問題である。だから構わなければよかったのである。。。

でも、どう考えたって不利な状況にある院生を、見過ごしにできなかったのだった。このままでは、愚かな狂獣(c)M先生に食いつぶされてしまうではないか。そう思って義侠心を出してしまうところが、わたしのだめなところなのだ。

結局どうして、こういうふうに余計なことをしていると自覚していながらも、わたしがかかわってしまったのは、ほかならぬ、自分も過去にその院生と同様の立場にあったことがあったからであった。そのときに助けてくれた先生は、厳密にいうと、誰も内部にはいなかった。外の先生が見るに見かねて、助けてくれたのである。

そのときのことを思い出すと、なんとなく他人事には思われなかったのであった。

_ でも、こういうことって、結局、わたしのひとりよがりでしかないわけで、自分で自分の首を絞めたということ以上のなにものでもなかった。それでひとりで落ち込んでいれば世話はない。ははは。


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