_ ことばは確かに、一番最初にそれを教わった人の話す訛り/アクセントの置き方/語彙、なんかに影響されるのは大だなと思う。
私の場合、英語はさておき(今考えると典型的なイギリス英語、しかもposh、身に付いていないことが惜しまれる)、仕事で使うことばは、思いっきり訛っている。山形弁を話す外国の人や、イーデス・ハンソン、クロード・チアリなどのことを決して笑えないのは、自分のことがあるからだろう。なにしろ、同級生の調査地に行ったときに、某国語がへたくそという以前に、私の訛り/イントネーション/地方だけで通じる用法などの方がおかしいと、笑われたのだから。文末にかならず、「〜じゃん?」「〜だしさ」というのがつく都会風な言い方が、やはりどの言語にもある。私の場合は、「〜やろ?」「〜やねんでぇ」「ほんまかいな」「そうですねん」という風なかんじでしか話せない。その語尾の飾りことばなくして、次の文に進めない。がんばって都会風に話そうと試みたところ、「恐れ入りますが、すんまへんなあ、この名刺のフォントを、ここですねんけど、若干、もうちょいだけ、大きめのものにさしかえていただけませんでしょうか、ごっついのにかえてくれへん?」と、自分で翻訳しながら話すという事態になる。これも同行者にものすごく笑われた。舌を噛みそうになったのはいうまでもない。
この前、首都から来たひとに、「最近、どう?」と聞かれて、私の地元のことばではもっともイケているとされる表現で、「半分死んでいる(ほどに忙しい)よー」と言ったところ真剣に、「どこか体が悪いのか?」と聞かれた。同じ国でも、日本語とおなじく、かならずしも単一の表現が共有されているわけではないようでした。
_ 私よりも先に書類を提出した人からメール。曰く、「お互い今頃、差し替えでたいへんですよね」とのこと。いや、失礼な。私は、昨日の内に、あっという間に終わらせましたがな。しかも、そのミスはまったく些細なものであったのに。その御仁は、なんと、**の書き方を間違っていた(前回に倣って書いたというのに)ので全面修正とのこと。。。しかしそれでは、なぜ本部会計でチェックされるまで、誰も気がつかなかったのだろうか。七不思議。