_ HDDに録画していた『少林サッカー』をちらちら見ながら、茶をしばく。しかし、むちゃくちゃな映画ですな。もちろん、大好きです。が、もう少し、くだらなくてもいいかもしれないとも思った。なんとなく、ためらいがちなむちゃくちゃさに思われたのは、なぜだろう。きれいにまとまっていたからだろうか。突然歌い始めるとか、踊り始めるとか、インド映画的な要素がなかった点で物足りないと思ったのかも知れない。もう少し、胡散臭くなれたはずの映画だ。
_ 目の前に居る人を助けられなくて、死んでいくのを見るしかできなかったこともあるし、自分が病気にかかっていてすぐにでも点滴を打ってもらわければ死んでしまうという状況になっても、自分ではそのことが認めがたくて、かえって周囲の人に迷惑をかけたこともある人間としては、今回の人質をめぐるさまざまの言説のすべてに対して、どこかで自己正当化を求めようとする断片を探すのに必死になっていた感がある。
とはいえ、自分の場合は危険地帯に出かけていったというのはではなく、ただ死ぬことも生きることも、日々の出来事として起こりうる場所であったこと、自分の力でなんとかできるはずだと思うことがいかにも素人の思うようなことだという考えに至ったことは、後々になってから考えると、よかったなと思った。人質になった人たちは、今回のことを踏まえてさらに、新しいかたちで、イラクやイラクの人々と関わっていくことができるんじゃないかと思った。そう願っている。
楽観主義やねえ〜>自分。