_ 今日もしゃべりすぎ。笑いの間を取れるかどうか不安になってしまうので、しゃべり続けてしまうのだと思う。おかげで、前列に陣取るくせにいつも突っ伏していた学生さんが、今日はずっと起きていた。しかも今日は****を連発したので、寝ている場合じゃない的状況だったのだと思う。
_ 自分は誰?という問いかけをいつもしながら、自分の研究に関わることを考えているわけだけど、「今日から○×国の国籍が与えられますので、○×人になってください」と言われたら、たとえそこが「祖国」であっても当惑するだろうなと思う。どんな説明をすれば納得させることができるのだろうか、どんな受け止め方が想定されるのだろうか、私に想像もつかない。あらかじめいくつかのアイデンティティが与えられていて、状況次第にそれらを使い分けるという場合ならば、なんとなく想像がつく。パスポートを使い分けたり、自分の出身地を言い換えたりすることは、こんがらなければ、案外、スムーズに行くものである。過去や現在の自分を否定するのではなく、そういうのがあって、今の自分があるのだという受け止め方をするしか、自分には思いつかない。どんなにひどい場所であったとしても、生まれた場所を否定するのは、困難が伴うものだと思う。ゆっくりと、新しい状況になじんでいくことができますようにと思うばかりでだ。