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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

11-07-2004 / Sunday [長年日記]

_ 引き続き、志賀直哉。「好人物の夫婦」とか「雨蛙」とか「焚火」が好きだが、「小僧の神様」がお気に入りだ、やはり。「Kの昇天」もよい。芥川龍之介、川端康成、井上靖、太宰治の短編が好き。高橋源一郎の影響であるが「私は海を抱きしめていたい」も好き。短編はものすごく凝縮されているところが、瞬発的に琴線に触れるようなところがよい。長編を読んでいるときのような、次はどうなるのだろう感とはまた別の味わいがある。

プーシキンの民話「金のさかな」がCD絵本になっているのを発見。しかし3,000円というのは、いくら岸田今日子の朗読(ロシア語の朗読もある)があるとはいえ、触手は伸びない。

好きな本を本屋から持って帰ってよいとしたら、今なら遅まきながら、『ユリシーズ』が欲しい。あと、橋本治の源氏物語(窯変源氏物語)。神様って、いないかなあ。。

_ さて、寝ようと思っていると必ず、寝る前に片付けないといけない仕事が飛び込んでくる。大あわてでエクセルのファイル作って、送信。それと打合せを少し。

_ 蝉の声の聞こえるような環境に住んでいることを有り難いと思うべきなのだろうが、ちょっとうるさすぎるぞ。と書いた途端、音量が小さくなった。さては、こちらの考えをお見通しなのか。

_ 選挙に行ってきたら、選挙管理人がおしゃべりに忙しく、なかなか気付いてもらえなかった。投票に来ている人も疎ら。出口調査なんて、一体、どのあたりの世界でおこなわれていることなのだろうか?

_ なんかいろんなこと、どんどんとしんどくなってきた。損な役回りはいつも下っ端に来る。厳密にいうと、下から二番目に来る。一番下は何もまだできないからだ。最新のメールを読んで、結構、呆然としています。バッティングセンターとかに行けばいいのかなあ。いや、黙々とプールで泳ぐのが一番いいような気がするし、ちょっと泣きたい気もする。誰も苦境をわかってくれないというのが一番しんどいことなんだけど。


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