_ いろいろ捨てる。物理的にそこに存在しているものも、形而上学的に存在しているものも。ばさばさ捨てた。だからって、なにかかわったわけではないのだけども。
雪の日のFでお茶したときのこと。シュバルツバルトとポットの珈琲。向こうの席の中年の男女。ひまわりのマストロヤンニとソフィア・ローレンのように、テーブル越しに抱き合って、ずっと接吻し続けている。周りのテーブルの人たち、別になにも気にしていない。私、映画のようだと思いつつ、ときどき目を見遣る。時間が来たのか、ふたり、立ち上がり、マストロヤンニが黒いロングコートをソフィア・ローレンに着せかけた。そういう記憶だけ残して、あとはばっさばさ、音を立てて捨てる。
_ ハチミツとクローバー。
メガネ、もう3ヶ月も前に替えたのだったそう。ワタシ、全然気がつかなかった。なんで気がつかなかったのだ?外見的変化よりも、内面的変化に気を取られていたから?たぶん、そうなのだろう。
_ ちょっと気を遣いすぎ。電話越しに話しているうちに、不覚にも泣いてしまった。ごめん。
_ BJD2、届いたので、観る。